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決着!班決め

校外学習の班決めを駿のクラスで行っているのだが、駿の友人高史とギャル風な女子生徒の雪野がくじのトレードを認めて欲しいと訴え、女子の学級委員がその2人に対して言い放つ。


「あのですね奥野君、雪野さん、あなた達の主張を認めてしまえば、結局のところくじ引きの意味はなくなってしまうので、やっぱり認める事はできません」

「それじゃあ、くじ引きをなくせばいいんじゃないか」

「うん、あたしも奥野にさんせーー」

「くじ引きのくじもこの箱も先生に頼まれて作ったのよ、それはできないわ」


 女子学級委員がそう言うと駿達の担任教師の古賀友里が沈黙を破り教団の横の椅子から立ち上がり、高史達に言葉を発する。


「高崎さんの言うように、私がくじ引きがいいと思って立川君と高崎さんにくじと箱の用意をお願いしました」

「そうだったんですね、でも明らかに仲の悪い奴だっているはずだし、そんな奴と一緒じゃ校外学習も楽しませんよ」

「うん、あたしもそう思う」

「奥野君、雪野さん、先生はこの校外学習をお互いをもっとよく知り合うきっかけになると思っています」


 古賀が高史達に諭すように発言をすると高史達は黙って聞いており、更に古賀は話を続ける。


「特に一緒に料理をする事でお互いの好き嫌い、得意苦手は見えてきやすいと思います、今回の校外学習はよりクラスでの人間関係に役たつと思います」

「……、はい、分かりましたすいません」

「……、ごめんなさい」

「じゃあ、くじの交換はなしという事にします、でもさっき高崎さんが言ったように班活動以外では誰とも過ごしていいので、友達とも楽しい思い出を作りましょうね」


 古賀がそう言うと、学級委員もくじ引きの再開を伝え、男女それぞれ席に移動しくじを引く。

 全員のくじが引き終えると、学級委員の2人が残りのくじを引いて、まずは黒板に書いてある班の番号の欄に自分の名前を書く。


「僕が1班で、高崎さんが5班ですね」


 立川がそう言うと雪野が思わず反応し声が出る。


「あ、あたし5班で、学級委員と同じだ」

「あら、そうなのよろしくね」

「えっと雪野さんは思わずしゃべったので、書きますが廊下側の席から順番に自分のくじの番号を書きに来てください」


 立川に促されて順番にくじの番号を生徒が書いていくと伽耶の番になり書き込むとその番号に高史が反応を示し、隣の席の駿に声をかける。


「おい見ろよ、碧さん学級委員や雪野と同じ班だぜ」

「そうだな」

「あの班の男子はまだ決まっていないけどなった奴は大変だな、みんな可愛いけどさ、さて俺は……」

「高史……」

「俺も5班だ」

「お、おお……俺も5班だ」


 駿と高史はタイプの違う女子達と同じ班になったのであった。

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