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1限目に

 中学まで習っていた空手が今のダンジョン配信に戦闘面、そして配信のネタとしても役に立っていると実感していたと考える駿であったが、高史から空手の本を購入していた事を突っ込まれた際は内心ヒヤヒヤだ。


 そんな中、朝のホームルームがの為に担任の教師が教室に入室し、学級委員の生徒が残りの生徒に起立を呼びかける。


「起立!礼!」

『おはようございます!』

「おはようございます、今日の6限目は先週からお知らせしているように今月末の課外学習の班決めを行います」


 駿達の担任の教師は古賀友里という女性教師であり、その古賀より6限目が課外学習の班決めと言われて、高史が質問をする。


「先生、班決めだけだと時間が余ってしまうので、終わったら帰ってもいいんですか?」

「奥野君、残りの時間はその決まった班で、そうね役割を決めてください」

「役割ですか?」

「ええ、アウトドア活動で各班でバーベキュー等をしてもらいますので、当日の役割はもちろん、当日までに誰が何をするかをできる範囲でいいので決めておく方がいいと思います」


 高史の質問に古賀が答えると、最後に古賀が朝のホームルームの挨拶の締めを行う。


「それでは朝のホームルームを終わります」

「起立!礼!」

『ありがとうございました』

「はい、それじゃあ1限目の授業がありますので私は失礼します」


 古賀が教室を退出すると入れ替わるように1限目の授業の担当教師が入室し、1限目の授業が始まる。


 校外学習の間、駿はダンジョン配信を休まざるを得ない事でダンジョンプリズマーが忘れられないかという不安を感じていた。もちろん配信は義務ではないうえに、ホワイトペインターも休んでいいと言ってくれている為、無理にする必要はないのかもしれないが、3日間を別の動画で埋められないかホワイトペインターに相談する事にした。


「暁、次のページを読んでみろ」

「……」

「暁君、先生が次のページを読んでって」

「あ、は、はい!」

「どうした暁?授業中に他の事を考えていたのか?まあとにかく読みなさい」

「は、はい『こうして戦いでしか平和を求める事の出来ない王は滅びた、愚かではあるが彼の行いは多くの者に……』」


 考えことをしていた際に隣の席の伽耶に声を掛けられとりあえず指定されたページを読み終えた。


 1限目が終わると、駿は伽耶にお礼の言葉をかけた。


「ありがとう碧さん、おかげで怒られずにすんだよ」

「ううん、前も暁君が居眠りしていた私を起こしてくれたし」

「しかし、駿が考え事とはね、やっぱり空手に未練か?」

「バカ!違えよ!校外学習の事だよ」


 ダンジョン配信を始めてから考える事が増えた駿、彼の高校生活はいかに?

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