講座配信
ダンジョンプリズマーの空手講座配信が始まるが、まずダンジョンプリズマーはホワイトペインターに空手は礼に始まると言って、互いに正座し礼から始め、早速準備運動を始める。
「ではまずは手足をぶらぶらさせて身体をほぐすところから始めよう」
「分かったわ、あ、いえ、はい!」
『ホワイトペインターさん、超律儀ーーー!好感度200パーセントアップ!』
『やっぱりダンプリさん経験者』
『指導にかこつけてパワハラやセクハラをしたら俺が許さんぞーー!黒仮面野郎』
チャットでも様々な意見が流れているが今はダンジョンプリズマー達はチャットを確認する手段がなく、とりあえず準備運動を進めていく。
ダンジョンプリズマーの動きを見てホワイトペインターも同様の動きをしていき、準備運動を終える。
「以上が準備運動だがどうだった?」
「なんか、身体が軽く感じるわ、空手はともかくこの準備運動はプライベートでも取り入れてみようかしら」
「うむ、それがいいだろう、それじゃあ続けて基礎訓練をするぞ!」
「はい!」
『あ、いい掛け声』
『先生役と生徒役が板についてきましたね』
『頑張れー、ホワイトペインター!』
ダンジョンプリズマーは少しづつ空手の構えに移行し、ホワイトペインターもダンジョンプリズマーを見て同じ構えをする。
「それじゃあ、正拳突きを始める!私と同じ動きをするんだ!」
「はい!」
ダンジョンプリズマーの正拳突きを見てホワイトペインターも続けて行い、更に蹴りの動きも行い、ようやく基礎訓練が終わる。
「それでは、本日の講座はここまでとする、礼!」
「礼!ありがとうございました!」
『最後までよく頑張ったね、ホワイトペインターさん、もう100点満点あげちゃう』
『ダンジョンプリズマーさん、教えるの向いてるーーーー!』
『ホワイトペインターさん、いつか強くなってダンプリさんを超えよう!』
とりあえず、講座が終了するとともに、2人はカメラのスイッチを切り、配信も終了する。
「お疲れだったな、ホワイトペインター」
「ううう、ありがとう……」
「大丈夫か、疲れたのではないか?」
「一応、あなたほどではないけど、私も仮面で身体能力は向上しているのよ、慣れない動きに神経を使っただけよ」
「それじゃあ、戻るか」
「ええ」
ダンジョンプリズマーとホワイトペインターは脱出口に向かうと、それぞれ階層転移スキルを使った場所へと戻って行く。
ダンジョンプリズマーは自室へと戻るとすぐに変身を解除し、駿の姿に戻る。
「はーーーー、教えんの疲れたーーー!」
駿も疲れ果てそのままベッドに倒れこんだのであった。