次の提案
ゴブリンの集団をダンジョンプリズマーがなぎ倒し、更にはリーダー的存在であるキングゴブリンをも倒すと銃剣を手に入れ、それはダンジョンプリズマーの固有武器となる為、名称をプリズムレイザーと登録した。
『プリズムレイザーきたーーーー!』
『うん、ネーミングセンスはまあまあだね』
『銃剣はロマン』
チャット欄にも様々なコメントがあふれ、ダンジョンプリズマーは地下への階段に気が付き、ホワイトペインターに呼びかける。
「ホワイトペインター、地下に続く階段だ降りるぞ」
「ええ、分かったわ」
ダンジョンプリズマー達は地下への階段を降りて、次の階層に到着する。
「ふう、どうにか次の階層まで降りれたが一体何階層まであるんだ?このダンジョンは」
「それは分からないわ、だけどこのダンジョンに関しては10階層で足踏みをしている配信者が多いわね」
「という事はまだまだその先があるかもしれないのだな」
「とりあえず私達は一階層づつ大事にしましょう、魔物も段々と強くなっていくから」
現在ダンジョンプリズマー達が挑戦しているダンジョンは10階層で足踏みしている配信者が多く、まだその先に到達した者は少ないのだ。
「それじゃあ、今日の配信はここまでにしましょう、ご視聴ありがとうございます、次回もお楽しみに!」
「さらばだ諸君、次回の我々の活躍にもご期待してくれたまえ」
『次回も待ってまーーす』
『ダンプリさん、次回もちゃんとホワイトペインター様をしっかり守ってね』
『でも守るだけだぞ、手は出すなよ』
締めの挨拶をした2人はそこでカメラを停止し、脱出口探しを行おうとするがその前にホワイトペインターが声をかける。
「ねえダンジョンプリズマー、ちょっといいかしら?」
「何だ?」
「さっき視聴者のコメントにあなたの動きが空手みたいだってあったんだけど、もしかして空手習っているの?」
「え?あ、ああ、そ、それは……」
「ごめんなさい、言いたくないならいいの、プライバシーに干渉しない約束だったものね」
一度、ダンジョンプリズマーに空手の事を聞いたものの、ダンジョンプリズマーが戸惑うのを見て、質問を引っ込めるがダンジョンプリズマーから思わぬ提案が出る。
「いや、た、確かに習ってはいたが今は辞めたのだ、だが別に隠すほどの事ではない」
「そうなの、それならいいんだけど」
「だが、むしろいい機会だし、君にも空手を教えてはおきたいな、身体の動かし方も少しは良くなり戦闘にも役立つだろうし」
「でも私達はプライベートの知り合いじゃないし、無理でしょう」
「それならば配信内でやればいい、1つの企画としてな」
ダンジョンプリズマーからでた提案、それは配信内での空手講座であった。




