ダメージを負うと
ダンジョンプリズマーのプリズムレイザーでのガンモードの攻撃はフェンリルにほとんどダメージを与えられず、ホワイトペインターが撤退を進言するが、その瞬間フェンリルが一気に接近し、ダンジョンプリズマーが食い止める。
「ぐううう!ぐぐぐぐ!」
「ダンジョンプリズマー!」
「ホワイトペインター、……こいつ、相当な馬鹿力だ、お、私が食い止めている間に逃げろ!」
「そんな、あなたを置いて逃げるなんて、待っててペイントボウで牽制して、その隙に……」
ホワイトペインターはペイントボウでの牽制を試みるが、その行動に対してダンジョンプリズマーが強く止めるように言い放つ。
「ダメだ!そんな事をすればこいつのターゲットが君に代わるだけだ!それでは意味がない!」
「でもこのままじゃあいずれ……」
「だから先に逃げろと言っている、このままじゃあどっちにしろ全滅だからな」
「う、うん……ごめんなさい、無事でいてね……」
結局自分の無力さを痛感してホワイトペインターはそのまま立ち去ってしまった。とりあえずダンジョンプリズマーはまだどうにか食い止めているがさすがに限界がきて勢いで吹き飛ばされてしまう。
「ハハハ、少しカッコつけすぎたかな、だけどホワイトペインターがあれを受けたら大ケガでもすまないだろうな」
『ダンプリも逃げてーーー』
『早く、早く……』
配信コメントからも逃げるように進言があり、とりあえずダンジョンプリズマーはどうにか気力を振り絞り、逃げる為に必殺技であるエフェクトプリズムを放つ。
「エフェクトプリズム!」
ダンジョンプリズマー最強の必殺技であるエフェクトプリズムはわずかにフェンリルにダメージを与える事に成功し、怯んでいる隙にダンジョンプリズマーはダメージを負った身体で脱出口まで向かっていく。
「はあ、はあ……、これほどのダメージを受けるなんて、なんて馬鹿力だ……」
自分でも想定以上のダメージを受けており相当なふらつきが見られ、魔物は避けて通り、どうにか脱出口を発見する。
「はあ、はあ……、こんな失態を見せるとは……だが次こそは……」
『無理しないでーーーダンプリさんーーー!』
『俺達はいつでもあんたの復帰を待っているぞ!』
『そしていつか必ずあいつをやっつけることをね』
ファンのコメントを受け、ダンジョンプリズマーは脱出口から自室に戻る。自室に戻ると変身を解除し、駿に戻るがそのまま倒れこみ、物音がしてしまって母が駿の部屋に入る。
「ちょっと駿、一体どうしたの⁉しゅ、駿!駿ーーーー!」
フェンリルとの戦いのダメージにより倒れこんでしまう駿!彼の命運はいかに?




