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お休み前の配信

 いよいよ事前告知していた休み前の配信日がやって来た。駿は学校を終え帰宅してから夕飯を食べ終えると部屋のパソコンを立ち上げて現在の配信状況を眺めていた。


「なるほどな、明日からしばらく休むし、せめて階層ボスは倒したいな。しかし、改めて見ると配信者って結構多いな、俺やホワイトペインターもこの中にいるんだもんな」


 そう呟き、自分の予定していた配信時間が近づくと、駿はダンジョンプリズマーに変身し、空間転移スキルを使用してダンジョンに転移してホワイトペインターとの合流を目指す。


 ダンジョン内の魔物を次から次へとなぎ倒していくと、ホワイトペインターを目にし、合流する事に成功する。


「ホワイトペインター」

「あ、ダンジョンプリズマー、どうにか合流できたわね」

「ああ、諸君、今日もホワイトペインターと共にダンジョンの平和を守っていくぞ!」

『おおおーーーー!キターーーー!』


 視聴者が合流に歓喜する中、ダンジョンプリズマーはホワイトペインターに今日の目標を伝えた。


「ホワイトペインター、明日からしばらく配信を休む事になっているから、今日はそろそろ階層のボスを倒して次の階層に行きたいな」

「そうね、昨日はアイテム集めに終始していたし、階層のボスは倒したいところだけど、ここ9階層だし、10階層の一歩手前だからボスもかなり強いと思うわ」

「2人だけでは厳しいと?」

「やってみなければ分からないけど、とりあえずはボスを一直線で目指しましょう」


 ボスはかなり強いのではないかと推測しながらも2人はボスの元へと最短ルートで向かっていき、ボスが守っている次の階層への階段と到着する。そこには大きな狼のような魔物がいた。


「あれがボスか、まずはデータを確認……なるほどフェンリルか」

「フェンリル、北欧神話じゃ神すら恐れる魔物だったわね」

「そんな魔物が最初の方のボスとはどうなっているんだ、このダンジョンは」

「あくまでモチーフってことでしょう、でも強敵には変わりないわ」


 神すら恐れる魔物がダンジョンの9階層のボスであることに多少皮肉めいた発言をダンジョンプリズマーがするが、あくまでもモチーフにすぎないとホワイトペインターがたしなめつつも警告する。


「どうやらそのようだな、身体が大きい割に動きも速いな」


 ダンジョンプリズマーがそう言ってフェンリルの攻撃をかわすが壁に穴が空くほどの破壊力を見せてきた。


「壁を破壊するとはな、これは一筋縄ではいかなそうだ」


 神話に登場するほどの魔物であるフェンリル、2人はどう対抗するのか?

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