きゅうきょカラオケに
丸山のマジックは班員には概ね好評であり、最後に丸山は班員に告げた。
「あと3日あるし、もう少しできるマジックを増やしてみようと思っている」
「ええ、頑張ってね」
裕子が丸山のマジックを当日はもう少しできればと言う問いに激励をしていると丸山の母が部屋の扉を開けてお菓子と5人分のジュースをトレイに運んで持ってきた。
「皆さんお菓子とジュース持ってきたわ、じゃあごゆっくりね」
『ありがとうございまーーす』
一同が丸山の母にお礼の言葉を告げると一同はお菓子とジュースを食べながら話し始める。
「このクッキー美味しい、ねえゆうゆう、今日はもうこれで帰るの」
「そうね、丸山君のマジックは確認できたし、お菓子をいただいたら帰りましょう」
「じゃあみんなでカラオケ行こうよ、あたしの歌の練習も兼ねてさ」
「あ、それじゃあさ雪野さん、そこで歌おうと思っている曲を教えてよ高崎さんに譜面アプリを作らないと」
丸山は裕子がスマートフォンにピアノアプリで演奏するので曲の譜面をアプリで作るというのだ。
「うん、分かった、それじゃあみんなお菓子食べ終わったら行こうか」
「そういう事だったら私は行くけど、みんなはどうする?」
「俺は行こうかな、せっかくだし」
「あ、私も行く」
「俺も行くぞ、雪野の奴がどんな歌をうたうか聞いてやらないとな」
駿達はきゅうきょではあるがまりの歌の練習も兼ねたカラオケに行く事になり、全員で近くのカラオケ店に行く事になる。
「ここだよみんな」
「私、カラオケって初めてだな」
「奇遇ね、私もよ」
「え⁉かやっちもゆうゆうもカラオケ初めてなの!普段どこで遊んでいるの?」
伽耶と裕子が初めてのカラオケという事に驚き、普段の遊び場を聞く。
「え?わ、私は小物とかを探すのが好きだからそういうお店を巡るのが好きかな」
「私は前も言ったけど、御朱印集めと言いたいけど、しょっちゅう行けるわけじゃないから、何だろうな、あ!図書館とか」
「かやっちはなんか可愛いけど、ゆうゆうのそれ遊びって言えるの?」
「まあ、早く入ろうぜ、ちなみに俺と駿は中学の卒業式の打ち上げ以来だ」
「奥野には聞いてないでしょう、っていうか高校入ってからは来てないの?」
「友達への付き合いだよ、俺も駿もうたうのあまり好きじゃねえんだ」
「そうなの、まあ今日はあたしの歌を聞いてよ」
とりあえず一同はカラオケの部屋に入室し、タンバリンを見つけた伽耶がまりに質問をする。
「ねえ、これはどういう時に使うの?」
「あ、それ、それは盛り上げる時とかに使うんだよ」
「ふーん」
シャカシャカ!伽耶が小さく鳴らしたタンバリンの音が部屋に響いだ。