丸山宅への訪問
駿達は校外学習の為に丸山がレクリエーションでマジックをすると言うので、その確認の為に広場で待ち合わせしてから丸山の家に向かった。丸山の家に行った事がある高史が駿達を案内していた。
「もうすぐ丸山のマンションが見えてくるんだけどな、お!あれだ!」
「ここが丸山君のマンションか」
「奥野君、部屋に案内して」
「おう」
裕子に促されてマンションのエレベーターに乗り丸山が住んでいる階層と部屋までたどり着くと、今度はまりが高史に促す。
「奥野、奥野がインターホンを押してよ、あたし達初めて来たんだからさ」
「はいよ」
ピンポーン!高史がインターホンを押してしばらくするとドアを開けて女性がでてきて、高史の存在に気付き声をかける。
「あら、奥野君、この人達は……」
「ああ、ええっと……」
「初めまして、亮太君から聞いていると思いますが私達は亮太君と同じ班で今日はレクリエーションの確認の為にうかがいました」
「あ、そうだったわね、亮太がいろいろ準備してたし、どうぞ中へ」
女性は丸山の母であり、駿達を丸山の部屋まで案内し、部屋の前に着くと母が丸山に呼びかける。
「亮太、奥野君と校外学習の班の皆さんが来たわよ」
「はーーい、あ、みんなお揃いでさ、中に入って」
「じゃあ皆さんごゆっくりね、お菓子とジュース持ってくるから」
『ありがとうございまーーーす』
駿達が丸山の母にお礼を言うと、駿達は丸山の部屋の床に座って、まりが部屋の中を見渡す。
「すごいね話には聞いていたけど、ゲームやパソコンがいっぱいあるじゃん、っていうかパソコンが2台あるのって、なにか意味あんの?」
「ああ、1台はネットやゲームをする為だけど、もう1つはプログラミング用なんだ」
「プログラミング用?この間ダンジョンプリズマーを動かしていたみたいな」
「そうだよ、まああれはスマホに移植する為にすこし動きを簡略化したんだけどね」
「移植?簡略化?」
丸山がまりにパソコンやプログラミングについて説明していると、裕子が丸山に対してレクについての話をする。
「丸山君、先にマジックの確認をさせてもらえる」
「あ、ごめん、そうだね完璧と言うわけではないけど、いくつかできる奴だけ披露するよ」
「それでどんなマジックなんだ?」
「まずはコインのマジックから披露するよ」
コインのマジックをすると丸山が宣言すると早速丸山はコインを貸してくれるよう駿達に促す。
「誰か100円玉を貸してくれる?」
「それじゃあ俺のを使ってくれ」
「ありがとう暁君、それじゃあ披露するよ」
遂に始まる丸山のマジック、どのようなマジックを披露するのか?




