休日の過ごし方
日曜日は校外学習が同じ班の丸山の自宅で丸山のマジックを見る事になったので、土曜日は比較的ゆっくりできるという事で午後になり、駿は外出する事とする。
週明けの水曜日から校外学習が始まる為、準備はいろいろと差し迫っているが食材は賞味期限や消費期限の事もあり、前日まで購入は難しかった。
現状校外学習に向けて自分でできる事はないと考え、実質直前の最後の休みと考え気分転換の為に外出するが、まずは高史にLINEで連絡をする。
『高史、確か今日は予定がないって言ってたな?もし高史さえ良かったら遊びに行かないか?明日は丸山君の家でマジックを見るし』
急ではあったが、とりあえず友人の高史に連絡をとり、遊ばないかと誘う。
そして送ったLINEに程なくして返信が来た。
『おお、そうだな俺も暇してたし、とりあえずブラブラすっか、他の奴にも連絡しておくから、そうだな、集合場所は俺ん家の前な』
『分かった、とりあえずブラブラするのもいいな』
『じゃあ早く来いよ』
LINEの返信をしてから駿は高史の家まで向かっていく。どこでどうすると特に決めていたわけじゃないが、とりあえず友人と過ごすというのは駿にとっては久しぶりの事であり、楽しみでもあった。
高史の家の近くに近づくと、他の友人達も来ており、友人の1人が駿に声をかける。
「おーーーい!駿!」
「あ!みんな来ていたのか⁉」
「もうすぐ高史も出てくるからよ」
友人がそう言うと高史も家から出てきて、全員に声をかける。
「お!みんな来たな、それじゃあ行こうぜ」
「行くってどこにだよ」
「うーーーん、そうだなあ、まずはゲーセンでも行くか」
「それじゃあクレーンやるか」
「何獲るお菓子?フィギュア?」
「まあ、行ってから決めようぜ」
そんな話をしながら駿達は近くのゲームセンターまで行き、ゲームセンターに到着すると早速クレーンゲームのプレイについて話をする。
「そんじゃあどうする?」
「俺お菓子獲る」
「俺はフィギュアにする」
各々が好きなゲームをプレイしながら駿と高史はエアホッケーゲームに向かった。
「駿、久しぶりにやるか」
「おお、いいぞ」
「今日こそは負けないぞ」
駿と高史はエアホッケーのゲームで対戦し、なんと駿が大差で勝つのだ。
「チキショーーーー、また負けたーーーー!」
「ふう、悪いな高史、まだこれで負けるわけにはいかないんだ」
駿と高史のエアホッケーの結果を見て他の友人達も驚いていた。
「相変わらずスゲーな駿」
「お前やってみるか元野球部だろ」
「止めとくよ、駿の反応の速さはとんでもねえって」
駿の思わぬ才能、それはエアホッケーであった。




