指導の仕方
ダンジョンプリズマーはガンモードも敵を目視で視認できる距離で使っていた事を改めて思い出し、リサより格闘戦が得意のでガンファイトは補助的な目的の方が良いというアドバイスをもらう。
「まあ、剣や空手で対応できない相手の為に距離の取り方や位置取りの仕方は覚えておいた方がいいと思うわ」
「初見遭遇の魔物は仮面のデータベースで確認するんだが、特徴の説明はあっても耐性や弱点に関してはほとんど表示されないから1度は戦闘が必要になるな」
「ダンプリちゃんとホワイトちゃんは仮面のディスプレイに魔物やアイテムのデータが表示されるのね、私は思考するとダンジョン内ではデータが確認できるのよね」
「そうだったのか、仮面だけの特典だと思っていたんだが」
リサより、仮面を装着していない自分でも魔物や階層のデータの確認ができるとダンジョンプリズマーは言われて、更に新しい情報をリサは話す。
「ダンプリちゃん、ホワイトちゃん、そういえば知らないの?1回戦闘してからデータを確認すると耐性と弱点が表示されるの」
「何だって、確かに1度戦った同種の魔物の別個体のデータには弱点や耐性は表示されていたが、あれは倒したからだと思っていたな」
「私もよ、戦闘中にもう1度データの確認なんて発想自体はなかったわ」
「まあ、これは私も何度かやって気付いた事なんだけど、戦闘っていうのも魔物を攻撃する、魔物からの攻撃を受けるかのいずれかで戦闘をしたとみなされるの」
リサの話を聞いてダンジョンプリズマーはある考えに至り、その事を話す。
「待てよ、その話だと、魔物を発見すれば初見でガンモードで攻撃すればすぐにデータが確認できるんじゃないのか?」
「半分正解」
「半分か?」
「攻撃をあてないと戦闘したとはならないから、外した場合反撃がくるし、できる限り当てやすい位置取りや体制作りが必要ね」
「そうだな、どうすればいい?」
「ダンプリちゃんは自分でも自覚していると思うけど、接近戦が得意タイプだし、ソードモードで構えるか、空手で構えて接近戦挑むぞと見せかけてからのガンモードで攻撃がいいんじゃない?」
「接近戦フェイクか、上手くいけばいいんだがな」
「ダンプリちゃんの場合、的当ての練習よりはその形で実戦で学ぶといいわ、時々は近づく素振りを見せるとか」
「なるほどな、次に完全にエネルギー系しか効かない場合だけど……」
そこからダンジョンプリズマーはリサより遠距離戦の距離の取り方等の説明を受けていった。