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サモンサーモン〜鮭召喚〜

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…眼の前には白銀のドラゴン、4トントラック並の胴体に電柱のような首をつけた怪物が毒混じりの泡を履きながら咆哮をあげる、臭い。ファンタジーはアニメか漫画で見るに限るぜ、実際はこんなに怖いし臭いしキモい。

…ビリビリとした空気の振動で鼓膜どころか全身が震える、あぁ…ガクガクだ、内緒にしておくが少し失禁している。だが、引くわけにはいかない…逃げるわけにはいかない、俺の背にはこんなファンタジー世界で俺に優しくしてくれた女の子がいる。いい匂いだ、ぐへへ…ファンタジーは見るより体験するほうが良い、俺のおくさんてらべっぴん、猫耳可愛い。

「行くぞぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

「ギャオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

【スキル:召喚魔法レベル10】

白銀の竜がのけぞり胸を膨らませて技の為に入ると同時に、男の左右に巨大な魔法陣が展開する!

「二重召喚だと!?」

男の後ろの猫娘の隣で、お義父さんが驚きの声をあげる。…いやいやいやいやお義父さん、勘違いしないでください、僕の召喚魔法のレベルは10です。

クロスさせた腕、左右の手が輝き10の指から光のオーラが5本づつ左右の魔法陣に伸びる!

「十重召喚です!娘さんをください!」

【スキル:召喚魔法レベル10…対象存在…検知!】


カッ!


竜が大きく口を開きながら首をしならせ頭を向ければ破滅の炎が解き放たれる。もしも相対者が重装備の騎士ならばこんがりと焼かれて食われただろう、もしも軽装ファイターだったら本人は逃れても後ろの人々は焼かれ食われただろう…だが、相対者は魔法使いであった!そう簡単には食われない!喰われる前に食らわせてやる!

【スキル:召喚魔法レベル10…対象存在…検知!鮭召喚!】

「喰らいやがれ!サモンウォーーーーーーーール!」

指先から伸びた光の糸は異世界に伸びる魔法の釣り糸、獲物のヒットによりピンと張り詰めた糸を一気に引き抜くように眼前の脅威に両腕を振り抜く。

鮭鮭鮭鮭鮭

鮭鮭鮭鮭鮭

2つの巨大な魔法陣から釣り上げられた巨大魚類の大群が質量の壁となりドラゴンのブレスを完全に防いだ!なんという事だ!人は理解を超えた現象を前に理解することを放棄し、ただただファンタジーと唱えるしかない。

「ファンタスティック…じゅるり」

俺の嫁はさすがである、ファンタジーの向こう側にすでに到達してしまっている。感嘆驚愕の声ではなくよだれを垂らす愛らしさだ

…さて…問題は眼の前のドラゴンだ!

「!?!?!?!?!?」

「…だろうな、それが正しい反応だぜえ!」

…渾身のブレスを防がれて、眼の前に現れたのは大量の焼き魚、立ち込める焼き鮭の匂い、ジュウジュウとした心地よい音。戦闘中の高揚が神経が、突然湧いた食欲に横っ面を殴られた感覚だろう、バトルの興奮と食欲の興奮…2つの感情に挟まれたドラゴンの口から毒を含んだ唾液が溢れる。だがしかし!

【スキル:召喚魔法】

「おかわりを喰らいやがれぇえええええええ!!」

意識の空白!大口明けて呆然とするドラゴンの口中に次なる魚群がなだれ込む!

「サーモンストライク!おくちバースト!」

ドドドドドドドドドド

鮭鮭鮭鮭鮭鮭鮭鮭鮭鮭

…こうして、異世界最大の脅威ドラゴンを倒した男はお義父さんに認められ猫獣人の嫁を手に入れたのだった。完。

「…ごくり」

「…え?」

完全に倒したと思っていたドラゴン、しかし舐めていた。いうて相手は4トントラック、鮭十匹で満足するような体躯じゃなかった!

「うぉおおおおおおお!!」

サーモンレイン!

サーモンミサイル!

サーモンロード!

サーモンタワー!

…もしドラゴンの相対者が炎の魔法使いだったなら、ブレスを火の壁で吸収し、逆に竜を丸焼きにできたのかもしれない。…もしもゴーレム使いだったなら、大地から生み出した屈強な兵隊で後方を守りながら竜をボコボコにできたかもしれない、だが…現実は残酷だ、相対者は召喚魔法の使い手で召喚出来るのは鮭だけだった。…しかし、男は後方を守り抜き、そして自身も食べられなかった。度重なる男の鮭召喚で腹を満たした竜は満足し…そして山へと帰っていった。

「「「………………」」」

新しく家族となった3人は鮭まみれになった道の前に立ち尽くす、竜の脅威は去り、生臭い道が残った。被害は最小に抑えられたとも言えるが…どう考えてもあの竜は度々ここに現れるだろう。虚脱した身体と目まぐるしく回るの味噌…、男視点でも意味がわからなすぎてファンタジーな状況なのだ。ここに「たびにでていた娘が突然帰ってきて彼氏を紹介してきたと思ったら鮭で竜を撃退する男で突然いきなり娘さんをくださいと言われて、おもわず「え?あっはい」みたいな返事してしまい息子ができた妻になんていおう」」が加わっているお義父さんの頭はファンタジーを超えたハイファンタジーになっていることだろう。目が死んだ魚の目みたいになって何故か空を見上げている。

ぐるるるるるる

「「「……………」」」

腹の音が響いた、いきなり現実に戻された俺とお義父さんの視線で猫耳をビクッとさせた嫁が顔を赤らめている。

「ま…まぁ、色々あるけど家に帰るか、とりあえず妻に報告してご飯をたべよう…えーっと」

「あっ!はい!荒巻沙門ですお義父さん!!」


こうして

異世界チートとして召喚術を、適正対象として鮭というとんでもでハードな異世界ライフを戦った男はひとつの安息へとたどり着いたのだった。




荒巻沙門は釣りで海に落ちた拍子で異世界いった系の人で自身では戦いたくない、英雄になりたいわけではない、とりあえず食うに困らす生活が出来る能力とかでいいですよって神様に相談したら。こんなチート設定されちゃったんですよね、神様って無能


当初山中で異世界スタートした彼は異世界ベアに追われるサバイバル生活で鮭を囮にしながら近くの寒村まで逃げ延びて雪山で遭難した魚商人の体でお礼に鮭を提供しながらしばしの安息…しかし、何故か村で熊被害が多くなり「あっこれ、僕が熊を連れてきちゃった!」とショックを受けつつ覚悟を決めてマタギに同行、村人達の前で当時レベル1だったサーモンストライクを披露したことで異世界人として国に通報されて騎士団に追われる生活をはじめるも無駄にサバイバル特化した能力のお陰で仙人生活をしていた所、遭難していた猫娘と出会い本編の流れ…となりました。書けるかぁあああああ!!

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