サイココップス超能力研究
高エネルギー低周波開発事故による人類の超能力開花は電波による脳の超振動が原理としてある、つまり超能力は超脳力であり…脳に秘められた無限の可能性の一端なのである。
さて、今回は能力の分類と心理学について考えてゆこうと思う。というのはなんの能力に目覚めたかは電波事故の瞬間、何を考えていたかによるからだ。
有名な話だが電波事故直後、入院中だった患者の実に4割が『超回復』に分類される力を手にした事、アスリートの3割が『身体強化』能力に目覚めた事実だ。私の妻はゴキブリと対峙していた為、危険指定能力『殺生』を身につけてしまい…今は隔離施設で社会復帰を目指している。話がそれた…とりあえず『能力の分類』に関して述べよう。
《7分類》
情報→千里眼、解析、読心、通信、未来視
身体強化→強化、回復、成長、若返り、進化、適応、変身
時空→ワープ、召喚、時間
念動→浮遊、変流、加圧、斥力、引力、操作
変質→性質変化
創造→無から有を生む
消失→有を無にする
《殺傷》殺傷に特化している能力、7分類のどれもが使い方しだいで他者を害する力があるが、特化している。国家公安委員会に危険と認定された殺傷能力者は一定期間隔離され、能力のコントロール訓練を受ける。
能力の制御は5段階
1…常時開放、意志の力で行使が不可能
2…器具を使う事で抑止出来る
3…器具なしで抑止出来る
4…能力の精密なコントロールが出来る
5…能力の出力とコントロールが一定基準を超え、社会的貢献が期待される。
殺傷能力者は3以上で通常の社会復帰ができるが、2では障害能力手帳の配布を受け制限と援助の中での社会復帰となる。
《具体的能力例》
情報系
“追跡者”や“監視者”ストーカーと警察に向いた能力、執着した人や物に関する情報を入手する。匂いや肌触りまで遠隔から手に入れる、もしくは送りつける“色魔”は自殺問題を巻き起こし《殺傷》に分類される
身体強化
“不屈者”社畜向けの能力、睡眠や休憩が不要になる。
“俺の左手右手並み”利き腕と反対の手をトレーニングしていた人が手に入れた能力、当初は外れ能力とされていたが汎用性が高く。社会的成功率がもっとも高い力の一つ
時空
“不待の3分”お湯を入れて3分を待たない能力でデブに多い、時短系の能力も社会的人気は高い。
“ロマンチスト”運命の人の前にワープする、もしくは呼び寄せる能力で本人に能力者の自覚が無い場合が多い、稀に異世界まで転移するので行方不明扱いになりやすい。
念動
“リモコンいらず”テレビのチャンネルからボタン式横断歩道、懐中電灯や自転車のベルまで…スイッチ式な単純な物に干渉する。
地味な能力に見えるが《殺傷》に分類されている。
変質
“コーラ大好き”水をコーラにする
“エアコン要らず”部屋を適温にする
創造
“合法盗品”店の物を買わずに複製出来る
《殺傷》では無いが社会的混乱を招くとして《混沌》に分類される。混沌能力も殺傷能力と同じく隔離される。
消失
“沼男”足元の地面を軟化させて沈み続ける男が当初は変質能力と分類されていたが、足元の地面がスポンジ状に変化しており、穴部分が消失していた為に消失能力と認定変更された。
消失能力も《混沌》に分類されている。