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冒険者ギルドの闇1研修期間

「山歩きは冒険者の基本です!まずは山小屋保安クエストで身体を慣らしましょう!」

「ハイ!」


 冒険者ギルドに登録してまず最初に言われる事だ、このクエストは国が設置した山小屋に物資を届けたりしばらく住み込む事で浮浪者や犯罪者の山小屋利用を防ぐ治安維持に大切な仕事なのである。


「まずは山小屋生活の最低スキルを、ギルドが無料でレクチャーします!さぁ…裏口から出て薪割りをやってみましょうか!」

「ハイ!」


 薪割り、水くみ、掃除、洗濯、火起こし、料理…流石冒険者ギルド!買い取ったばかりのモンスター肉をぶつ切りにした串焼きが今日は食べれるようだ!


「ではお昼にしましょうか!」

「ハイ!…え?」


  ジュウジュウ焼けた串焼き肉に齧りつく職員を前に、駆け出し冒険者の前にはドロドロの茶色い粥が一杯と干し肉が置かれていた。


「山小屋では乾パン粥と干し肉が基本です。肉が食べたければ自身で採れるようになってください!」

「ハ…ハイ…」


「あっ…そうそう、まだクエスト板には張り出して無いのですが、裏山の畑近くで兎モンスターが増えてるらしいんですよ、特別に倉庫のトラップ貸し出しますので仕掛けてみたらいかがですか?兎肉…美味しいですよ?」

「ハイ!ありがとうございます!」


 こうして一週間、ギルドにて賞味期限切れの保存食だけでこき使われた駆け出し冒険者の彼は、ギルドの闇「山小屋保安クエスト」を正式に受ける事になった。


 彼はあくまで研修であり、正規の賃金は発生しない。兎モンスターの駆除に関しても、正式にクエスト板には張り出されていない為賃金は発生しなかった。

 

 冒険者ギルドの闇は深い

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