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誰がやったの?

 合唱の時に後ろから叩かれた、振り向いて「誰が叩いたの?」と聞いても、誰も何も言わないので…犯人を守る人は共犯なので、とりあえず真後ろの人を殴りつけた。

 そうすると不思議な事に、僕が殴られてもみんな犯人を守る癖に何故か皆が僕を責めて先生につき出す。僕はうまく喋れないので怒られても責められても、涙を堪えて唸るだけ。

 泣いたらだめだよ、笑われるから。泣かなくたって笑われるけど。

 そんな事が何回か有ると、皆僕を避け始める。真後ろに居たら殴られるからだんだん近づかなくなってくる。

 糞が、糞が、糞が、僕は叩いた犯人を庇った奴を殴っただけだ。だけど殴られた人は僕を恨む。バッタの死体を机の中に入れられたから、それをゴミ箱に入れた。

「誰がやったの?」誰も答えやしないから、目の前の女の子にゴミ箱を被せる。

 消しゴムを隠されたら、そいつの筆箱を窓から投げる。

 怨まれる

 3体1がデフォ、長縄でグルグル、小石を投げられる、糞が、糞が、糞が。 

 世界は敵と味方だけだ、見て見ぬ振りした糞共は皆皆が糞野郎だ。

 気をつけろよ、ずぶ濡れの僕を遠目に嵐が過ぎるのを待つなんてさ…許さないからな、許さないからな。

 真後ろにたつなよ、目を合わせるなよ、喋られたら逃げろよ、そうすれば届かないから

 でもさ、でもさ…この先どうなるかわかっているの?

 「誰がやったの?」「誰がやったの?」「誰がやったの?」誰もが答えず、犯人にいつも手が届かなければ、馬鹿な僕でもいつか気がつく。

「犯人は手が届かないとこにいる」なら僕は耐えるか逃げるか考える、もしくは殺すか考える。

 耐えれるものか?逃げれるものか?両方無理ならやるしかない、殺られる前に殺るしか無い、無関係な人が死んだって、陰険な犯人が悪いわけだ、黙っていた奴らが悪いんだ。目につく人を粗方やれば、とりあえず敵が半分減るのだ。

 駄目だって?耐えろって?諦めろって?僕が悪いって?ならわかったよ。

 世界は敵だ、世界は敵だ、世界は敵だ。


 大人になって、今眼の前の人が叩かれた。

 指をさそう、犯人を

 そうすると周りに止められた

 なんで?

 


 

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