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VS蕎麦バスタ

 ゲロロロロロロ!

 ワーワーワー


 ここは静大花市、地下暗黒料理大会の会場だ!

サーロインステーキ、ファミチキ、ケンタッキー、カラムーチョ、カルボナーラ、羽根つき餃子、チキン南蛮!地上のあらゆる美食を食べ尽くしたセレブ達が飽食の先にたどり着いた暗黒面「逆に不味い料理って何がある?」との興味から開かれた最低最悪の戦いの場だ!

 不味いと評判の飯屋から、ゲテモノ系YOチューバー…果てはホームレスや河童まで参加して開かれたこの大会!優勝者には1年分のコオロギが送られる!


 一回戦、油ギトギトラーメン対ピーマンラーメンはギトギトラーメンが普通に美味しくて失格となりピーマンラーメンが勝利した!

 ピーマン=不味いという話ではない、何故ラーメンに入れたのかとの質問に料理人、ピーマンスキオは愛と答えた。本当はホンレンソウを切らした時に代緑として入れたらしい。


「普通過ぎてつまらん…次だ次!」

 会場に響くブーイング、こいつらは完全に食べ物をおもちゃにしてやがる!


 二回戦はスイーツ対決!バナナパクチーワサビソフト 対 ラムネ大福!

 一見ワサビ入りのソフトの圧勝になりそうな試合だったが、ワサビ入りのソフトは実在する普通のソフトだ!パクチーは好き嫌いが分かれるが…ラムネ大福の前では美味すぎる!

 ラムネ大福の恐ろしさは餅本来の甘さが中のラムネの甘さを無に返し、その風味ミントと粉感だけを残すことにある!

 まるで粉歯磨きを打ち込んだかのような冒涜的な味は…ゲロロ…無理…無理!よって…ラムネ大福の勝利!

※実話…親戚の子にイタズラされた事あり


 さて

 勝ち進んだ両者が向かい合う!

 次なるお題はドリンクだ!


 スッ…ピーマンスキオはコーヒーにピーマンを入れて出した!これは…!世界的YOチューバー集団 虚雷舞の狂人、犬下ゴロネの動画で有名なアレの再現だ!絶対美味しくはないが…どうだ?不味い?不味いけど好き?…やべぇ、審査員にファンがいる!ゴロネスキーは退場だ!

 スチャ

 代わりの黒服が審査員について一安心、対する大福ラム造はおもむろにコーヒーを差し出す。

 ズッ…ブー!

 一口で吹き出す黒服

「まっ不味いのか!?そんなに?」

「クククッうっかり砂糖と塩を間違えましたね」

「シンプルに不味い!勝利!」


…こうしてAブロックの戦いが終わった。

そして最後に、Bブロックを勝ち上がった全裸の河童との決勝戦が始まった!


 蕎麦バスタ 対 コオロギ丼


 ざわ

 想像を絶する対決に会場がざわめく! 

 ゲロロ!

 食べても居ないのに吐く人が続出!


「パスタを食べようと具を炒めてたんです…ベーコン、キノコ、あとトマトソースの缶詰もあけましてね」

 大福ラム造がにちゃりと笑う

「有るとおもってたんですよ…パスタの乾麺、クククッ…しかし無かった…代わりに蕎麦を代用して発明しました…うっかりうっかり」

※一人暮らし時の実話

 お前は大福ラム造じゃなくてうっかり八兵衛だよ!そうツッコミを抑え…黒服は実食…吐いた!

 トマトと蕎麦…普段出会わない二人が出会うとこんなにも不味くなるのか!?二人が出会うとしたらそう…三角コーナーか何かかもしれない、これは三角コーナーの味かもしれない!

 そんな事を考える程の1品に黒服は吐いた吐いた吐いた!


「私がこれを作ったのはシンプルな理由です。虫はタダで手に入る…非常に優秀なタンパク質だからですよ」

 対する河童はカラッとあげだコオロギの山盛りを出してきた…うぅ、黒服は泣いた。なんで俺ここにいるの?ゴロネスキーに代わっちゃだめなの?うぅ!

 しかし、この大会を開いてるのはブルジョワである、金持ちだ…金には勝てない…我々社畜は金の為に踊らされる奴隷なのだ…うぅ!

 パリ

 サク

「…近いのはエビですかね?」


 こうして第一回暗黒料理大会は蕎麦バスタの大福ラム造が優勝した! 

 彼はトロフィーと一年分のコオロギを受け取ると、敗退した河童に渡し肩を叩いた。


「俺にコオロギは食えない…エビの味だとしても、ファミチキ味だとしても絶対に嫌だ。…だから、優勝はお前のコオロギ丼さ!」


 パチパチパチパチ

 観客達の拍手に背を向けて彼は会場を後にした。河童は泣きながら…コオロギを頬張りながら後を追った。


「待ってくれよ!アニキー!」


 一年後、二人が協力し店を出したと噂があったが、僅か一月で潰れたという。


 完



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