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ハル・スカイバース  作者: もりかいはる
1/1

1 出会い


学校終わり親が作り置きをしている夕ご飯を食べて俺は毎日

20分ほど自転車をこいで塾に向かって勉強していた。春夏秋冬雨が降っていても、雪が降っても、どんなことがあろうが俺は毎日勉強をし続けた。だけど俺の成績は伸びなかった。だから志望校に行けなかった。だから滑り止めで受けていた私立の高校に行くことになった。そこに通う自分が許せなかった。俺にとっては過去最大の努力だった。周りの先生、親、友達みんなが俺の努力を認めてくれていた。だけど努力なんて意味がない、人に認められたところで結果が出なければ意味がない。俺はそれを知ることになった。


私立の高校に入ってからは地獄でしかなかった。校門をくぐり、色々なにおいが混ざった下駄箱で靴を履き替え、授業を受け、帰路に就く。それ以上もそれ以下もないそうとしか思えなかった。

受験に失敗した時から僕の顔は暗かったのが印象が悪かったのか、高校の人は俺を気持ち悪がり誰も俺には近づこうとはしなかった。志望校にも行けなければ友達もいない人生なにひとつ楽しくはなかった。もしもあの時志望校に行けていたらそれを毎日考えるだけだった。その生活がずっと続くのかと思っていた。


桜も散り少し暖かくなってきたころ俺はいつものように昼休みになってイヤホンを取り出してお母さんが作ってくれたお弁当をリュクサックから取り出し食べようしていた。

お弁当を取り出し、いつもイヤホンを収納している場所に手を突っ込み取り出そうとするが見つからない

。そう俺はイヤホンを忘れてきてしまったようだ。いつものようにyotube見ながら食事ができないことに対して少し嫌気を覚えつつも俺はお弁当を食べることにした。いつもはイヤホンをつけているため気が付かなかったがクラスメイトはある話題で持ちきりのようだった。「昨日のハルバの曜日クエやった?」や「昨日のハルバの最強武器が...」など全員ハルバ、ハルバ、ハルバと言っていた。少し気になった俺はハルバとグーグルで検索をすることにした。最近のネットはすごいものですぐにハルバが何なのかを理解することができた。ハルバというのはハル・スカイバースの略で近頃老若男女とわず社会現象と化しているオープンワールド制のゲームのことだったらしい。確かにyoutubeのおすすめ欄でも見かけることがあった。俺は無料ゲームだったこともあり少し気になったのでダウンロードしてみることにした。


オープンワールド制のゲームということもあり少し時間がかかったがハル・スカイバースをダウンロードすることができ俺はさっそくプレイしてみることにした。ゲーム俺はなぜこのゲームが社会現象を起こすほどのゲームなのかを直感的に理解できるほど俺はこのゲームを見て感動した。3次元とは全く違う世界観

敵、町の風景、主人公が繰り出す技、チュートリアル内で見ることができる内容だけでも俺はこのゲームにのめりこんだ。チャイムがなり昼休みが終わり授業が始まった後でも俺の頭は「ハル・スカイバース」のことしか考えられなかった。


学校から家に帰る間の道もずっと「ハル・スカイバース」のことしか考えられなくなっていた。

完全にハル・スカイバース脳になりながらも「ただいま」といって家に入る。するとお母さんが見ているテレビニュースが目に留まった。それは男女失踪事件の失踪者たちの遺体が見つかったというニュースだった。

この男女連続失踪事件というのはかなりの大ニュースで約数千人以上の人が急に姿を消したという事件だ。普段ニュースを見ないような俺でも知っているこのニュースはなにひとつ手がかりがなく警察もお手上げ状態で巷ではオカルト事件やらとさわがれていた。そんなニュースの続報が出たことに少し驚いた俺はそのニュースを軽く見入ってしまった。遺体に一つも傷はなく全員まさに魂が抜かれたように死んでしまっていたらしい。そんなことがあるのか、もしも人がやっていないとしたら本当に死神がいるのかなど色々なことを考えながらも俺はスカイ・バースを開いていた。


チュートリアルを終え俺は、ハル・スカイバースを数時間、寝る時間を削ってまでもプレイを続けた。そこで俺はハル・スカイバースについて気が付いたこと驚いたことががあった。まず気づいたことは最強武器やストーリー攻略のため攻略サイトをいくつ探してみたががなぜかわかりにくい存在しないこと。そして攻略サイトが軒並み閉鎖またはエラー表記になってしまっていること。そして驚いたことはオープンワールド中に現れる人間のNPCになぐられたり、殴り返されたりすることがあることだ。これがまたよくできていて、命乞いをすることだってある。だがゲームということもあり少し不思議に思いながらもあれはすぐに剣で切り殺した。


時間を忘れ俺はハル・スカイバースをプレイしていて時間をよく見ていなかったが時間は3時を回っていて

俺はすぐにハル・スカイバースのタブを閉じ、寝ることにした。いつもは憂鬱な気持ちであまり寝付けなかったが、今日は違った。明日も明後日もずっとハル・スカイバースさえあれば良いと思いながら…続

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