夜の鏃
白銀の夜に矢が一本
体を貫いて血を流す
鉄色の薔薇を咲かせては
夜に薔薇を割かせる
風に棚引く旗は
狂い咲く薔薇のように
光を照らして夜を咲かす
旗から流れる冷たい煙は
私の鼻を通り意識を起こす
この香りは最近よく鼻を通る
鉄を土に咲かせた薔薇の香り
鳥の羽を燃やして肥料にした香り
鉄を割った時の燃滓は
絵を描くときの具材にしてしまえ
鳥の死骸は解剖して
肉は食べて皮は川に流してしまえ
もし本当にその中で夜が訪れるなら
私はそれこそ矢となって
夜を灯す蝋燭になろう
白銀の夜に矢が一本
体を貫いて血を流す
鉄色の薔薇を咲かせては
夜に薔薇を割かせる
風に棚引く旗は
狂い咲く薔薇のように
光を照らして夜を咲かす
旗から流れる冷たい煙は
私の鼻を通り意識を起こす
この香りは最近よく鼻を通る
鉄を土に咲かせた薔薇の香り
鳥の羽を燃やして肥料にした香り
鉄を割った時の燃滓は
絵を描くときの具材にしてしまえ
鳥の死骸は解剖して
肉は食べて皮は川に流してしまえ
もし本当にその中で夜が訪れるなら
私はそれこそ矢となって
夜を灯す蝋燭になろう
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。