この町バトルフィールド
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蒼竹町 人口約33万人。有名な観光地などはないが買い物通りという百貨店やファッションビル、ショッピングセンターが連なる通りを中心とした活気溢れる町である。表向きは。
実はこの町とある極秘プロジェクトの開催地となっている。その極秘プロジェクトとはどういうものか、それはあるもののナンバーワンを決めるプロジェクトである。ではそのナンバーワンとはいったい何のナンバーワンなのか、それは『異常な能力を持った者』のナンバーワンを決めるプロジェクトである。
いったいいつから何の目的でこのイカれた大会が開かれているのかは誰にもわからない。このプロジェクトに関わっているのも国のトップと大会を管理する組織だけ。情報は組織によって厳しく規制され全てが謎に包まれている。古くは平安いやそれ以上昔からあるといわれるこの大会は常に異常能力者と共にあった。
異常能力者とは異常な力を持ってこの世に産まれてきてしまったが故に正常な人生を送ることが不可能となってしまった存在。能力の例を挙げるとバトルマンガでよく見る能力は勿論、かなり限定的な能力まで沢山ある。能力の強い弱いはあるかもしれないが、特定の状況下では比類なき力を発揮する能力もあるので能力に優劣をつけるのは無粋とされているらしい。
そして肝心の大会ルール。細かなルールは時代の移り変わりと共に変わっていったらしいが一番大事なことはいつの時代も同じだったことが文献から伺える。最後の一人になるまで殺し会うこと。
これがこの大会において一番重要なことらしい。そしておおまかなルールを箇条書きでまとめるとこうなる。
·最後の一人になるまで殺し会う
·開催地はランダム
·時間制限ナシ
·途中棄権はナシ バトルフィールドから出るのもナシ(この場合蒼竹町から)
·年齢は問わない(学生の参加者は学校に通うことを義務付ける)
·一般人は巻き込んでもかまわない
·住居や金は支給される
·同盟は組んでもかまわないが最終的に最後の一人を決めること
となる。
かなり物騒なルールもあるが最低限の生活は保証されてることがわかるだろう。アルバイトするもよし、買い物をするのもよし何をしたってかまわない。タイムリミットもないので急ぐ必要もない。因みに今残ってる文献を見ると一番長くて十年一番短くて三ヶ月らしい。
そして栄えあるナンバーワンになった異常能力者は何があるのかというと、これがわからない。
なぜかその事について文献には一切書かれていないのだ。ナンバーワンになった者の名前は書いてあれどそれ以上はなにも書かれていないのだ。最後の一人がどうなったか、ナンバーワンになった暁には何があるのか。大会参加者はもちろんそれについて何の説明も受けないし、それを知っているのは大会を運営する組織の極々一部だけだ。
だが今はその話を深く掘り下げる必要はない。まだ始まってすらいない第?回異常能力大戦の終わりの話をしてもしょうがないのだから。
ここまで読んでくれてありがとうございます。次回戦いの火蓋が切って落とされます。