プロローグ
気がつけば、ファンタジーな世界に転生していた。
魔法は好きだがそれはそれとして漫画が読みたかったしライトノベルが読みたかった。
なので帰る為に魔法をウルトラ頑張った。
魔法で金を稼いで魔法に注ぐというループを100周くらい繰り返した。
俺という世界との繋がりを伝って頑張ったのだが、その過程で廃人ゲーマーをやっていたゲーム世界を引き寄せてしまってちょっと大変な事になった。
魔力が吸われすぎて俺も助手も死にかけたが、魔王その他諸々の強力な魔物を片っ端から召喚し、生贄にする事でなんとか死者なしで切り抜けられた。
そして、俺はゲーム世界にあるものなんでも吐き出せる超最強能力を手に入れた。
更に実験を強行し、なんとか地球に接続は出来た。
早速、俺達は祝杯をあげた。
「滅茶苦茶ですよ。滅茶苦茶ですよ。滅茶苦茶ですよ、師匠!!」
「まあ、後の人生はヌルゲーよ!」
「魔王倒しちゃったのどう説明するんですか。大問題ですよ!」
「政治の事とか知らん!! そんな事より、建国するぞ!」
「建国……!?」
「そうだ。故郷の近くに建国して、故郷の良いとこだけ享受するんだ」
「この国から亡命すると?」
「別に異世界で建国したってばれないだろ? ばれなければ問題ないさ。せっかくギルド拠点を手に入れたんだから、街作りをやってみたいが、国から色々言われるのは嫌だし、俺は日本から娯楽だけ輸入できれば良いんだからな。税金とかいらん」
「問題しかないですけど……問題しかないですけど!」
「まあまあ、以前話した、素晴らしい世界に行けるんだ。細かい事はいいだろう」
「細かくないですけどぉ! ……異世界は行きたいです」
「素直でよろしい」
俺は早速ゲームデータを精査して、見目のいいギルドを探す事にした。
「お! これなんか素晴らしいデザインじゃないか?」
立体映像を出すと、助手のベル君はほうっと息を吐いた。
このゲームは天空島がギルドハウスで船がプレイヤーハウスなのだが、この天空島はそれはそれは美しかった。細部まで作り込んでおり、思わず感嘆のため息が出るほど。
「なんて美しい……」
「だろう? 第一弾はこれにしよう! ここに人を泊めて、お金を搾り取って豪遊しよう!」
「そんな上手く行きますかね……。あっ 父に一つは献上した方がいいと思います」
「そうか? まあ、仕方ないな。他にも良いものはいっぱいあるし、これとプレイヤーハウスを一つずつ、陛下と父上に献上しよう」
「あと、いつ国を追われても良いように準備をしましょう」
「おお、そうだな。野菜や果物は準備してあるが、動物はないしな。ギルドを一つ牧場に改造しよう」
そういうわけで、俺達はせっせと準備をした。
サプライズは見事に成功し、陛下達が呆けている間に私達はそそくさと退場した。
佐渡島の隣に、ギルド島を出す。
そして、早速見て回った。
どこを見て回っても、見事で高級感溢れる街だった。
しかし、この街には欠点がある。
「トイレがないな! けしからん!」
まあ、元がゲームなんでなくて当然なんだが。
「ですね! でもその前に、賊をどうにかした方がいいともいます」
「賊?」
俺が振り返ると、軍人っぽいのが潜んでいた。
「フアーユ!」
「【日本語でおk】」
「誰ですか!」
「【プチ建国者です! この辺に国作る所です!】」
「ダメです!」
い、一瞬でダメ出しされた!?
これは、そんな俺のプチ建国記である




