前哨戦！
ディメンション２号店のメニュー表が１５１話「〜メニュー表〜 ネタバレ無し」にあります。
現時点でも９９パーセントネタバレ無いので良かったらご覧下さい。
さあ、前哨戦の開始だ！
ヴァンさんアッシュさんがミミマリンさんの席へ着いた。
「ミミリンちゃんありがと！ カリンちゃん達は？」
「明後日来るよ！ ルフランくんがナンバーワンになる瞬間を見るために明後日はウチのお店休むってー。 気合入ってるよね！」
な、なるほど……。 確かにラストオーダーで勝負が決まるからそれは正解だ。
「そっかそっか！ 決戦日楽しみだなー！」
「決戦日に来るのはカリンちゃんとキキとララだけだよ。 ウチら５人が一気に休むとママが困るからさ！ あたしとマリンは今日休みもらったんだ！」
「マジか！ 俺のナンバーはっ⁉」
「ヴァンがナンバー入りなんて生意気！」
「二つ名が欲しいんだよぉー！ ミアを抜かせばもらえるんだよー！」
「あたしが付けてあげる！ ちんちん魔法のヴァン！」
「そのまんまじゃねぇかーーー！ もっとカッコイイのにしてくれ！」
「「「あははははは！」」」
「マリンちゃん！ 僕はマリンちゃんに会えるだけで嬉しいよ！」
「うん……うふふ……」
「アッシュの二つ名は童貞枕な！」
「ヒドイよヴァン！ しかもそれ矛盾してない⁉」
「「「あははははは！」」」
今日も楽しそうで何よりだ……。
ピポン！
あ、アルディナさん３人組だ！ こ、これは……決戦日も３人で来る気だ！
いつのまにかアンナさん、ルナさん、ディアナさんの中で「ミアくんをお茶にしない作戦」が決行されており、ローテーションで毎日誰かが来ている。 そのために綿密なスケジューリングをしているらしい。 が、頑張ってるね。
その後も続々とお客様が来店。 みんな明後日の決戦日で戦うには武器が弱いお客様だ。 つまり、金貨での殴り合いは出来ないから今日少しでも応援しようということなんだろうな。
お店の席数は限られているから、ナイトさん達もいつどの時間に誰を呼ぶかという頭脳戦が求められる。
今日は普通に飲んで帰るお客様もいれば、シャンパンやいつもより高めのお酒を入れて帰るお客様もいる。
そしてミミマリンさんの席からもシャンパンが！
「ヴァンのナンバー３は無理だけどー、一応応援してあげるよ！ 永久指名！ あとモエリ赤！」
「マジ⁉ ミミリンちゃんありがと！ オナシャス！ 永久指名とモエリ赤頂きましたあーーー！」
「「「アッザース！」」」
モエリ赤！ ２０万！
「「「いーよいしょ！ 『いよいしょ！』 始まりました！ 『始まりました！』 素敵な！ 『素敵な！』 シャンパン！ 『シャンパン！』 ぶち込んで！ 『ぶち込んで！』 くれたのは！ 『くれたのは！』 こちら！ 『こちら！』 素敵な！ 『素敵な！』 姫と！ 『姫と！』 王子の！ 『王子の！』 お席に！ 『お席に！』 なんと！ 『なんと！』 なんと！ 『なんと！』 なーんと素敵な！ 『なーんと素敵な！』 シャンパン一発頂ました！ 『ありがとうございます！』 ディメンション全員集合！ 『集合ー！』」」」
「「「さーディメンションのナイト全員集まったところで！ 『オイ！』 乾杯の！ 『オイ！』 準備！ 『オイ！』 できた！ 『オイ！』 ところで！ 『オイ！』 コールいきまっしょーい！ 『オーイ！』
素敵な 『素敵な！』 思い出を！ 『思い出を！』 姫様！ 『姫様！』 ありがっとーーーい！ 『ソレソレソレソレ！』 感謝の！ 『感謝の！』 気持ちを！ 『気持ちを！』 込めまして！ 『イェイ！』 シャンパン！ 『イェイイェイ！』 みんなで！ 『みんなで！』 頂きます！ 『ハイッ！』 『スリー、トゥー、ワン、ＧＯ！ かんぱーーーい！』」」」
ポンッ！
「「「それでは！ 『それでは！』 素敵な！ 『素敵な！』 姫から！ 『姫から！』 一言！ 『一言！』 頂きまっしょい！ 『オーイ！』」」」
「マリンもアッシュに永久指名とモエリ赤入れるよ！」
「ええっ⁉ マリンちゃんありがとう！」
「「「アーリガッザーイ！ 『アリガッザイ！』 それでは！ 『それでは！』 ビンダの！ 『ビンダの！』 ご指名は？ 『ご指名はっ！』」」」
「ヴァンに決まってるじゃん！ こぼしたら殺すよ！」
「ヒデェ！」
「「「ご指名！ 『ご指名！』 ヴァン！ 『ヴァン！』 グイグイ！ 『グイグイ！』 グイグイググイの！ 『グイグイググイの！』 感謝の！ 『感謝の！』 気持ちを！ 『気持ちを！』 込めまして！ 『込めまして！』 『ごっつぁんでーーーす！』」」」
「「「まーーーだまだいくぞーーーー！ 『ッオイ！』 お次は！ 『お次は！』 こちら！ 『こちら！』 素敵な！ 『素敵な！』 姫様！ 『姫様！』 なんと！ 『なんと！』 なーんと素敵な！ 『なーんと素敵な！』 シャンパンもう一発頂ました！ 『ありがとうございます！』」」」
「「「素敵な 『素敵な！』 思い出を！ 『思い出を！』 姫様！ 『姫様！』 ありがっとーーーい！ 『ソレソレソレソレ！』 感謝の！ 『感謝の！』 気持ちを！ 『気持ちを！』 込めまして！ 『イェイ！』 ２発目！ 『２発目！』 みんなで！ 『みんなで！』 頂きます！ 『ハイッ！』 『スリー、トゥー、ワン、ＧＯ！ かんぱーーーい！』」」」
ポンッ！
「「「それでは！ 『それでは！』 素敵な！ 『素敵な！』 姫から！ 『姫から！』 一言！ 『一言！』 頂きまっしょい！ 『オーイ！』」」」
「ミミリンがもう１本だって……」
「マジか！ 神！ でもビンダ俺だろ⁉ 死ぬ！」
ええ……いつまで続くのっ⁉
「「「アーリガッザーイ！ 『アリガッザイ！』 それでは！ 『それでは！』 ビンダの！ 『ビンダの！』 ご指名は？ 『ご指名はっ！』」」」
「ヴァン……」
「ウソだろマリンちゃん⁉ アッシュじゃねぇのかよーーーチクショーーー！」
「「「ご指名！ 『ご指名！』 ヴァン！ 『ヴァン！』 グイグイ！ 『グイグイ！』 グイグイググイの！ 『グイグイググイの！』 感謝の！ 『感謝の！』 気持ちを！ 『気持ちを！』 込めまして！ 『込めまして！』 『ごっつぁんでーーーす！』」」」
そしてヴァンさんは結局４本のモエリ赤をビンダさせられた……。 いじられキャラって大変だな。 全然関係ない席でもよくビンダ指名もらってるし。
でもお店の盛り上がりは最高潮だ！
「メ、メイリアちゃん……解毒剤……」
「……はい……」
もはやこの店のトイレに永久指名をもらっているヴァンさんがトイレからバックヤードへ来た。 が、頑張ったね……。 モエリ赤２本だけで謎のサービス料込み５２万だよ！
「盛り上がってるねー！」
「そうだねアーニャ！」
「今日はフトリゼッタさんとアルディナちゃんはまだ動かないのかな⁉」
「決戦日にすべてを注ぎ込むんじゃない？ お母さんたちみたいに！」
「あれは楽しかったね！ 決戦日が楽しみー！ あ！ ルフランくんまたシャンパンだよ！」
そして今日の営業は終わった。 コーディさんと一緒に、貼り出してある売上表に今日の分の売り上げと指名本数を記載……っと。
ルフランさん２２６万２千、アレンさん２２１万、ミアさん１７５万５千、ヴァンさん１５９万９千、ネフィスさん１２８万７千……。
ルフランさんアレンさんがすでに２００万を超えたよぉ！ ナンバーワン争いは実質この２人？
ミアさんを応援するアルディナさん達はクラリゼッタさんとカリンさんに勝てるかなぁ……あの２人どちらも負けず嫌いっぽいし。
そして今日のミミリンさんのおかげでヴァンさんが４位へ！ ナンバー３の可能性が出てきた！
逆に言うとミアさんが４位転落の可能性まで……。 そしてネフィスさんのお客様は息をひそめてるっぽいんだよなぁ。
「あ！ ニーナ、売り上げ出たんだね！ どれどれ……」
アーニャも私と同じ考察をしているみたいだ。
「賭けるナイトくんを決めたよ！」
あああああ！ アーニャのＢＥＴは死亡フラグだってぇ！ やめてあげてぇ！
