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お仕事するニャ!

いつもお読み頂きありがとうございます!

 ルルさんメイリアさんとディアブロのお店に帰ってきたけど魔王様がいない。


「お兄ちゃん、コーディさん、魔王様達はどこ?」


「ラウンツさんとアーニャはダンジョンに潜ってるけど魔王様は知らないな」


「魔王様に念話したわ。 ドルムさんのお家にいるみたい、そちらへ来てとの事よ」


 ルルさんメイリアさんと一緒にドルムさんのお家に向かい、中へ招かれた。


 ドルムさんのお家には、魔王様にドルムさんとその奥さん、ミアさんとシアさんが勢揃いしていた。


「おう、お疲れ! 早速今日話が出来たなんて流石だな!」


「お姫様のフットワークが軽くて助かったわ。 国としても早くどうにかしたいのでしょうね」


「魔王様、皆さん集まってどうしたんですか?」


「ああちょっとな、大した事じゃないから先にルルの報告を聞くぞ」


 ルルさんがざっくりと報告した。


「ルルは頭いいな! じゃぁ次はオルガ国が魔族との交流を開始する、っていう返事を待つ感じか?」


「そうね。 その間に少しでも冒険者達と仲良くしておいた方がいいわ」


「その関係の話なら今ちょうどしてたぞ。 ドルム達も引越しが落ち着いたからな、これからの生活の話をしてたんだ」


「ワシらもダンジョン前で武器や防具を売ろうかと思っての」


「僕達もそろそろダンジョン管理をしたいニャ!」


 ドワーフさん達と一緒にお店が出来るんだ! ワクワクする!


「30人位しか移住してないからな、畑は無理だろう。小麦の製粉やエールの醸造(じょうぞう)も難しい。

 早く商人が来てくれるといいんだが。 ルル、商人はどんな感触だ?」


「商業ギルドマスターはかなり乗り気よ。 個人で動いてくれる商人がいればすぐ来てくれるかもしれないわね……念話先を聞いたから急ぎでお願いしてみるわ」


「よろしく! それでさ、そろそろ獣人達に冒険者救援の仕事をさせるから、ルルは救援魔道具のシステムを教えてやってくれ。

 あとメイリアとニーナは、ダンジョン前に出すドワーフの店を作ってくれ。 木材が無いからな」


「わかったわ」


「は、はいっ!」


「……まかせて……」


「あと最後に、この村の名前を付けないか? ドワーフと獣人の村、じゃ長くて呼びにくいぞ」


「ドブグロ村とかどうじゃ⁉」


「ニャンダフル村がいいと思うニャ!」


 ダ、ダサい……。


「もっとこう……カッコイイ感じにしようぜ!」


 魔王様に任せたらまた厨二的な名前になっちゃうよぅ! ……そうだ!


「メイリアさんはどんなのがいいと思う?」


「……エルドラド……意味は黄金郷……」


「おお! ドラゴンぽくてカッコイイの! ワシらの作った武器は黄金にも匹敵するからの、ふふん。 まさしくふさわしいぞ!」


「エメラルドみたいでカッコイイニャ!」


「気に入ったニャァ!」


「よし、じゃあこれから1階層はエルドラドって呼ぶことにしよう。 看板にも書き加えといてくれ!」


 メイリアさんによって悲劇は回避された。 よかった。




 一旦解散となり、ルルさんはエルドラドで獣人さん達とお話するみたいだ。

 私とメイリアさん、ドルムさんはダンジョンの外に出て武器屋を建設することになった。


「……泥棒対策……どうする?……私達は毎日亜空間にしまってる……」


 あ、そっか。 ディアブロのお店はメイリアさんやルルさんが商品を亜空間にしまえるから鍵とか作ってない。


「む、そうじゃの。 何人かで手分けすれば全部亜空間に入れられるぞい」


「……ん……ならすぐ設計する……」


 メイリアさんがサラサラッと設計図を書いて私に渡した。


「ディアブロのお店の隣でいいかな?」


「うむ!」


 土魔法でズモモッ! っと、完成!


「中を見てみようよ!」


 お客さんが店内に入れるように入口はポッカリ穴が空いている。

 そこから店内に入ると広いスペースがあり、壁には棚もついでに設計されていた。

 奥にはカウンターがあって、ここがお会計をする所かな。 カウンターの奥もテーブルなどが置けるようにちょっとしたスペースがあり、裏口もあった。

 うん、メイリアさんの設計は実用的だ。


「おお! これがワシらの店……ありがとうの! 早速何人かで経営するぞい!」


 ドルムさんはエルドラドへ走って行った。




 メイリアさんとディアブロのお店で休んでいたらミアさんとシアさんがルルさんと一緒にやって来た。


「ただいま、今日から試しにこの2人もお店に立つわ」


「がんばるニャ!」


「たくさん稼ぐニャァ」


「わぁ! お店が(にぎ)やかになりますね!」


 2人とも救援魔道具のシステムはもう覚えたらしいので、私は帳簿の付け方を教えた。


 そうしているうちに冒険者さんがチラホラ帰ってきた。


「おかえりなさいニャ!」


「えっ⁉ じゅ、獣人⁉」


「今日からこのお店で働くニャァ、よろしくニャァ」


「うぉぉぉおおおお‼ ケモ耳とビキニアーマーの夢のコラボ!」

「獣人に会えるなんて生きててよかった!」


 冒険者さん達は興奮している。 わかる、わかるよぅ……。 2人の毛並みはたまらないよね!


「救援魔道具使わなかったのニャァ? お金返すニャァ」


 シアさんは冒険者さんから魔道具を受け取りお金を渡した。 ルルさんが仕込んだのか、ちゃんと冒険者さんの手を包み込むように渡していた。


「魔道具を使ったら今度から僕達も行くニャ! 任せてニャ!」


「ケモ耳僕っ娘だと……⁉」


 ミアさんとシアさんの人気は約束されたな……。




 隣の武器屋がガヤガヤしてきたので、メイリアさんと見に行くことに。


 お店の上にはデカデカとこう書かれていた。




[ドブグロ]




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