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包茎村の祭事~残された日記から~

作者: 時宗

『包茎とは?

 一体何なのか?

 今回、我々はアマゾンの奥地にいる包茎を生み出しているという民族に話を聞きに行った

 司祭からのご協力もあり、我々は包茎祭の参加をすることをケツ意した

 それは、私たちの想像をはるかに超えたものであった

 まずは、司祭からの短い一言があり、祭りが開始された


 内容は至って普通の民族儀式、

 火を囲み、その周りを異形の仮面をかぶった部族の若人らが踊り狂うというもの

 しかし、何かが違う

 そう、違和感に気づいたころがちょうど祭りのフィナーレであった

 踊っている彼らには、チンポがないのである。

 体つきは男であるし、当然マンコなどもなくアナルのみである


 何か罪でも受け、処罰されたものであるかと思ったその時であった。

 彼らの無のまたぐらに立派な包茎チンポがまるでサナギから羽化する蝶のように忽然と姿を現したの だ。 

 「ひぃ!!!」私は思わず声を上げてしまった。

 一瞬、司祭がこちらを剥き真顔で私を見つめたが、すぐに笑顔になり顔を縦にふった


 まるで、誰でも初めはそうなる、

 と暖かく見守る親のようなまなざしで見つめるのだ

 私は、翌日の早朝に村を出た

 あの村での出来事は早く忘れよう、その一心で日本へと帰国したのだ


 しかし、最近聞こえるのだ。あの包茎が生えそして剥ける音が…

 キュミ・・・キュミキュミ…

 私もまた あの祭りの何かに魅入られてしまったのだろうか

 だって最近、ちんぽが小さくなってきた気がするんだ』

 

日記はここで終わっていた。

一週間前から、あるジャーナリストの行方がつかめずにいる。

彼のマンションに入ってみたが、中には人の気配がなくただ小さい包茎が机の下に落ちていただけであった。

その包茎は、鑑識に回される前に溶けて消えてしまったそうだ。

一体包茎とは何なのか。

我々は包茎と生き包茎と死んでいく定めなのか。

私は、包茎村へと向かう。

例え、私の体が包茎になろうとあの村の祭事、そして最後に彼は何を見たのかを確かめに行く。

包茎よ、我らは立ち剥かう。

けっして中折れせずに最後まで全力で出し切るのだ。

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