表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/77

5 蟹地帯は通行止め

 次に目を覚ますと、直樹はあぐらをかいてすぐに頭を抱えた。


(何故だっ……! 何故攻撃しただけでダメージを食らわなきゃならないんだ……?)


「俺は雑魚モンスターも倒す事が出来ないのか!? ふざけんな!! クソゲーにも程があるだろ!!」


 直樹は頭を抱え、目を閉じたまま叫ぶんだ。


「なんで俺がこんな目に……」


 直樹はため息を吐くと、立ち上がった。


「本当に死ぬわけじゃない、大丈夫だ。接触しなきゃダメージはないんだ」


 直樹は自分に言い聞かせるように声に出す。


「突破してやるうううううっ!!!」


 直樹は走って浜辺を抜け、砂利道を走る。蟹のモンスターと一定の距離をとり、背後にも警戒しながら走る。


「うおおおおおおおおおおっ!!!」


 街まであと半分というところまで来た時、それは唐突に現れた。


 ボコオッ!


「な、なんだ!?」


 地面が割れ、幅5m程の超巨大な蟹モンスターが現れた。


(こいつ、地面に潜ってやがったのか!)


「これ以上無駄に死んでやるものか!」


 直樹は右へ90度方向転換して走り、回り込む作戦に出た。


 しかし、超巨大な蟹はそれをよしとしなかった。蟹は体を回転させ、遠心力を利用し、巨大なはさみで直樹の体を捉えた。


「ぐああっ!!」


 〈damage 50〉


(いってええええ! 本気で死ぬ!)


 直樹の視界は揺らぐ。


 直樹はまた死んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ