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2 理不尽なステータス

(どうなってるんだ?)


 直樹は全てのステータスを確認する。


「力1、装甲1、素早さ1……! なんだよこれ……最弱じゃねえか! クッソ……ん? 1じゃない数値が……」


 〈MAXIMUM LEVEL -100〉


「チックショオオォ!!!」


 直樹は肩をプルプルと震わせながらもう一度紙を確認する。


「どう考えても説明不足だろこれ……! しかも『目的は一切ございません』ってとこが、無能扱いされてるみたいで妙にイラッとする……普通こういうのはもっと詳細な説明があるはずなんだが? 宿屋は? お金は? モンスターは? 何の説明も無い! わかったのは俺のステータスが最弱ってことだけだ。何これふざけんな? クソ!!」


 直樹は紙を丸めて投げ捨てた。


「いや、まあ、力や装甲が1なのは百歩譲っていいとしてだな……HP1ってなんだよ!! ワンパンされる未来しか見えねえよ!!」


 直樹は立ち上がって歩き始める。


「まずは宿屋を探すか……」


(この世界の金の重要性がわからない。まずは街か村に行ってものの価値や相場を調べておく必要があるな)


「ぬあっ!」


 直樹は砂の凹凸で躓いて転けた。


「いってぇ……」


 直樹が顔を上げると目の前にある文字と数字が表示された。


 〈damage 1〉


「は……嘘だろ?」


 直樹の視界が揺らぐ。


(この感覚は……死! 転けただけでか!!? チックショオオォ!!)


 直樹は再び意識を失った。

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