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ラブコメ……って思った?  作者: 幸兎大福
6/7

猫かぶりメガネの最悪パーティ

「ふんっふふーん!」


「ご機嫌だね、菫。」


「当然でしょ!……当然よ。わたくしの友人の誕生日パーティに招待されたのだから。…何?」


おい、なんで今ため息をついたんだ、コラ。


「あぁ、猫ね。まったく、別人かと思うわよ。」


えぇ?何?私は普通よ?おほほほ!


「でもひとつ言っておくけど、今回のパーティ、かなり大物が来るみたい。」


「あら、そうなの?でもまぁ、わたくしには関係のない事よ。」


「貴方の親の苦労が心配。」


「おい、なんだ…何よ。文句でもありますの?」


「その口調といい仕草といい猫といい…心当たりがなかったら驚くわ。」


グサグサと私の心に刺さった。


「だってぇ〜!」


「理由がしょーもないのよ!何よ、あ「あ、着いたよ。」今ぁ!?」


「ほら未来、行くよ。」


「ああ頭痛が…」


「頭痛薬飲む?」


「だ、れ、の、せ、い、だ、と?」


それよりなんで持っているの!?って言われても…私はストレスが溜まるから、常備するようしているんだよ。最近特に。

あぁ、誰のせいって?それは…


「うーん…花粉のせい?」


「今の時期飛んでないわぁ!」


うわぁ…未来、疲れてるなぁ…誰のせいかな?(すっとぼけ)


「いや、菫を相手にまともに話そうとした私がバカだったわ。」


「ええ、未来はバカね。」


「菫より劣っている自分の頭が恨めしぃ!!」


おおう、今日はいつもより突っ込みがキレッキレッすね。


「なんで!?菫は勉強しているの!?」


「まぁ、学校で。」


「家庭学習は!?」


「やってる時間があったらイベント。」


「ムキーー!!」


現実でムキーっていう人初めて見たわ。すごーい。


「まあまあ。未来、落ち着きなさい。これからパーティですのよ?」


「そうだね!私のせいだ!」


珍しくテンション爆上がりの未来を横目で見つつ、私は完璧に被る。誰にも看破されたことのない猫を。


***


そう気合いを入れた時もありました。

今は外に出てガンを飛ばしています。……何で!?


「アンタがいるって聞いてないんですけど!?」


「俺は加藤に誘われたんだよ!メガネがいるって聞いても加藤のパーティなら行くだろ!?」


「そりゃあね!?」


何でコイツ(西条和人)がいるの!?

私はコイツを誘うって沙耶の口から聞いたさ!

だけど私が来ると知っていたら来ないと思うじゃん!知らない人のパーティなんてその程度でしょ!?

まさか沙耶の友人って誰が思うかぁ!


「お前今すぐ帰れ!」


「その口調どっちが俺からワカンねぇだろ!…俺は誰にいっているんだぁ!?」


頭を抱えやがった。私の勝ちだな!


「はっ!私の勝利!今直ぐ帰れぇ!」


「それは加藤に言うんだな!」


「お前のことは腹が痛くなったから帰ったって言っておくさ!」


「言い訳が最低すぎないか!?」


「とっとと帰れ!」


「帰んねぇよ!……このパーティの間は絶対関わんなよ!」


「言われるまでもないね。……さっさと消えろ!」


「お前がな!」


こ、い、つぅ〜!

青筋が浮かんできているのが自分でもわかった。

いや、待て待て。ここは沙耶のパーティ。そう誕生日よ。とてもめでたい日。そんな日に私が苛立っていたら楽しくないわね。そうよ。

OK。


「ふふ、それじゃあ。」


見たか、魔王!私の勝利だ!


「……なんでいきなり冷静になったんだ…?」


……大人だから!

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