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ラブコメ……って思った?  作者: 幸兎大福
4/7

猫かぶりメガネの昼休み

ここから平均1000で進んでいきます。

「うがぁあ!」


先程の会話を思い出し、私は頭を掻きむしった。

向かいに座っている未来がジト目(通常)で見てくるが慣れたもの(これが通常。大事な事なので二回言います)。


「菫さっきからそんな声しか出てないよ。ほら、猫を忘れないの。」


「はっ。がぁ…ゴホン。」


咳払いをした私を未来が呆れた目で見てくる。

なんだよ。文句あんのか、こんにゃろー!


「私はあんたが心配だよ。」


「私は悪くない。悪いのはあいつだ。」


「いや、悪い人なんていないでしょ。」


さらっといいことを言う未来を睨む。

理屈じゃないんだよ!こう、なんていうか…精神的なものでね!?


「だって、何も知らなかったら体育委員なんてしなかったのに〜〜!」


私は先程委員会の仕事で、委員長であるアイツ(和人)に書類をおしつ…ゲフン。渡してきた。

嫌い。顔を見るだけで吐き気がする。

何故神は私とアイツを会わせたのか。呪いたい。

そんなことを考えていたからか。バチが当たったみたいだ。


「体育委員はいるか?」


そ、の、こ、え、は!?

ガバッと振り向くと案の定アイツ(和人)がいた。


「なんでくんの!!あれか、私達の分返しに来たの!?」


「いや、それはあんたが悪いでしょ。」


「いや、そうなんだけどぉ!」


撃退してやる!と息を巻いて向かう。委員は各クラス一人なのだ。


「何でしょう?」


「おいメガネ。お前自分のクラスの分を渡しただろう!?」


ちっ。やっぱりその件についてか。だが私は考えている!見てるがいい!(見てる。相手御本人。)

私の計画を!


「何のことでしょう?」


すっとぼけって大事ですよね。

青筋を浮かべた魔王が…キザ野郎が書類を突き出してくる。


「これ。」


ふははは!私がその程度で怯むとでも?

決定的なことを言われるより先に言う!


「あら?貴方様が関・わ・る・な・と仰ったのでしょう?」


うふふと弱いところをつく。これ、実は仕事もできないのか、と問い詰めたら返せるんだけど。そこまで頭回らなそう。

ほーら、何も言えていない。私の勝利!


「という事でさようなら。」


「あっ、こら!」


誰が振り返るものか!


ドアを閉め、机に向かう。


「……ねぇこれ西条様が可哀想じゃ…」


「アイツにこんぐらいしてもバチは当たらない。」


「いや当たるから。思考回路どうなってんの。あれ菫が悪いよね。」


「………。」


ツーンと明後日を向く。


「今からでも謝って「それはない。」


真顔になってしまう。

間違ってもアイツには謝らない。


譲らない私を見た未来が溜息をついた。


「未来、貴方も経験したら分かるよ。」


「そうかなぁ…。」


「ま、私は何処かの子息を捕まえるのを頑張ろう!」


「あんたの本性知ったら逃げられそう。」


「……頑張ろう!」


「おーい。」


聞こえませーん!


「よし!私は次の体育祭の時に彼氏を作る!えいえいおー!」


「……おー!」


かなり間があったが未来も協力してくれるみたいだ。

よし!未来がいるなら私は誰か落とすぞー!

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