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第7話 ダンジョンでの出会い

2話を大幅改稿しましたので読んでくれると嬉しいです。

ブクマしてくれた1人ありがとうございます!!

とても励みになります。

これからもよろしくお願いします!!

 ダンジョンに潜ってからの日々は想像より辛かった。

 魔物を倒したと思ったらまた出てくる。下の階層に行けば行くほど魔物は強くなり、発生頻度をまして行った。



「『フォルテート流 修羅ノ型 裏斬り』」



 丁度今オーガの群れを殲滅した所だ。魔物の群れに出くわすのは今日で3度目だな。全くついてるのがついてないのか分からないな。

 日にちのの感覚がないので分からないが、俺がダンジョンに潜ってから多分1年がたっただろう。今では魔物避けの薬を使わなくても寝られるようになった。魔物の気配に気づけるようになったからだな。



「グォォォッッ!!」

「っと、ミノタウロスか。それも3匹·····」



 俺はいつになったら休めるのだろう。

 1匹のミノタウロスが俺目がけて突進してくるな、多分。


「ウオォォーー!!」


 やっぱり。最近魔物が何をするのか先読み出来るようになった。たまに間違えて死にかけるけど·····。


「『フォルテート流 修羅ノ型 流し斬り』」



 ライトは突進してくるミノタウロスを流れるようにかわしながら切り裂く。以前、この技はミノタウロスには通じなかった。だが、1年間ダンジョンで生活し続けた甲斐あってライトは以前とは比べ物にならない程成長していた。だがまだ本人は満足してはいないらしい。


 ライトは奥の2匹に目をやる。どうやらミノタウロスは少し動揺しているようだ。ライトはこの隙を逃さない。



「『フォルテート流 修羅ノ型 雲斬り』」



 ライトはミノタウロスに向かって2つの斬撃を飛ばす。その斬撃は2匹のミノタウロスに直撃し、絶命させる。この技は遠くのものを斬るときに使う技だ。今みたいな状況にはうってつけという訳だ。



「そろそろ昼か·····。一旦上に戻るとするか」



 俺がいるのは21階層。この階層には食べられる魔物はいない。だから俺は上の階層にいくのだ。食料調達のために。




 俺は15階層に戻ってきてオークを2匹狩った。

 薪に火をつけ、オークの肉を解体する。もう手馴れたもので、どう切れば柔らかくなるのかさえ分かるようになっていた。



 ライト肉をやき、仕上げに塩胡椒を振りかける。いいかげんこの料理にも飽きてきたようだ。その瞬間料理に集中しているライトの後方に人影が映る。

 ライトはその影にすぐさま気づき件を抜く。



「誰だ!」

「待っ待ってくれ、怪しいもんなんかじゃない」

「ぼっ冒険者だ。少し怪我をしてしまって休める場所を探してたんだ」

「そしたらなんかいい匂いがしてきてそれを辿ったらここに来たってわけで·····」


 剣士の男が1人、盾の男が1人、弓使いの少女が1人。どうやら本当冒険者らしい。だが、冒険者ださだからといって安心出来る訳では無い。ベイトさん曰く盗賊のような輩もいるらしいし。だがこいつらの装備はボロボロ、しかもかなりの安物だ。多分駆け出しの冒険者だろう。だがなんでこんな所に駆け出しがいるんだ? 

 すると静かな洞窟の中にぐぅ〜、という音が鳴り響く。その音の正体は弓使いの少女の腹の音だった。


「う〜ご、ごめんなさい」

「·····とりあえず食え」

「「「はい!!」」」



 俺はとりあえずこの3人を信用する事にした。まともに会話した訳でもないが、何となくだが悪い奴ではないと俺が判断したからだ。それにこいつらがしている装備、俺が昔使っていたのにそっくりだったってのもある。それにあの腹の少女、クリルのお陰ってのもあるだろうな。



「ライトの旦那〜ちょっと元気がないんじゃないですか?」



 今俺に悪絡みしているこの男はファレスという剣士だ。ちょっと絡みがうざいが悪い奴では無さそうだ。·····多分。こいつはかなりのイケメンだと思う。金色の髪と瞳の持ち主で、黙っていれば確実にモテるだろう。黙っていればな。



「ファレスそろそろ辞めろ、ライトさんが嫌がってるだろ」

「·····ああ、悪いなライトの旦那」



 ファレスを止めたこの男はガイストという盾の男だ。かなりごつい体をしている。こいつなら鍛え方しだいで、ミノタウロスの攻撃も耐えられるだろうな。どうやら怪我をしているというのはガイストらしい。怪我と言ってもそこまでひどいものでは無いが。



「なあライトの旦那〜。俺達にちょっとばかし稽古を付けてくれねえか?」

「ん? 嫌だけど」

「え〜そりゃねえぜライトの旦那。今の流れは絶対オーケーする所だろ」

「いや、俺がお前らの面倒見る義理なんてないだろ。自分達のことだろ、自分達で何とかしろ。それにガイストがまだ怪我してるだろ」

「それなら大丈夫です。ポーションを飲んだんで直に回復するかと·····」



 別に稽古を付けるのは別に構わない。

 だが俺には時間が無い。早く強くならなきゃいけないんだ。だがこいつらを放って置いたら時期に死ぬかもしれない。知り合ったばっかだが知人が死ぬのは胸糞悪い。


「な、頼むよ〜ライトの旦那〜」

「私からもお願いします!」

「俺からも頼みます!」

「·····はぁー。分かった。だがちょっとの間だけだぞ」


 こうして俺に教え子のようなものが出来た。

 何だかこいつらといるとペースが崩される。たが、たまにはこういうのも悪くないかもしれないな。


 俺も一応冒険者だしな。

明日も更新する予定です!どうか楽しみに待っていてください。

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