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第23話 ステータスって面倒臭い

作者の多忙により更新が遅れてしまったことをお詫び申し上げます。

これからもよろしくお願いします、

 


 ――――――――――――――――――――――――

 ベルノエット・デルミオーカス Lv1


 職業 魔剣士 Lv1


 HP 21

 攻撃 15

 耐久 11

 魔力 23

 敏捷 19


 スキル

 魔剣耐性 Lv1 

 憤怒の力 Lv1

 鑑定 Lv1

 異空間収納 Lv1


 称号 

 憤怒の罪 

 武神の弟子

 早熟


 ――――――――――――――――――――――――




 これが俺の天職とステータスだ。

 俺自身も半分程理解出来ないのだが……ミオンは理解出来るのだろうか。

 


「はへ〜、何が何だか」

「ミオンでもわかんないのか?」

「はい。この『魔剣士』って天職は聞いた事が無いですね」



 ミオンでも分からない天職、つまりこれがクライシスが言っていた恩賜ってやつなのか? この世には存在しない天職みたいな? 

 まあ天職はさて置き、問題はスキルと称号ってやつだな。


「なあミオン、俺のスキルについて何か分かることはあるか?」

「えーっと、この『鑑定』ってスキルは聞いた事があります!」

 


 鑑定って確か分析するって意味だったか?

 つまり何かを分析出来るってスキルだよな。安直か? だが、そんな事が出来たら結構便利だよな。



「確か人や物を分析してそれを目で見えるようにするってスキルだったと思います」

「やっぱりか」



 俺の予想通りの能力だったな。

 それにしても鑑定ってかなり便利だよな。これから重宝しそうだ。それにしてもどうやって使えばいいんだこれ? 前の世界じゃスキル何てものは無かったし。


 とりあえず念じとけば何とかなるか? 

 じゃあこの目の前の毛布を鑑定してみるとしよう。


「鑑定」


 俺がそう念じると俺の目前にはステータスと同じように()()が現れた。


『羊の毛布……羊毛で出来た毛布。保温性が高いのが特徴』



 成程、こうやって鑑定結果が出るのか。結構面白いな。


 俺は身の回りにあるものを片っ端から鑑定していった。そして俺はある事に気がついた。もしかしたら自分のスキルを鑑定出来るのではないか、という事に。 



「物は試し、だよな。鑑定」



 俺は自分のスキルを鑑定してみる事にした。最初は魔剣耐性というスキルを鑑定した。すると直ぐに鑑定結果が現れる。



『魔剣耐性……魔剣の呪いに耐性がつく。レベルが上がると、高位の魔剣の呪いにも耐えられる』



 魔剣耐性の効果、それは魔剣の呪いに耐性が出来るという物だった。

 魔剣の呪い、か。そもそも魔剣が何なのか分かんないんだよな〜。鑑定スキルは、目の前にある物しか鑑定出来ないし困ったな。一応ミオンにも聞いておくか。



「ミオン、魔剣ってしってるか?」

「魔剣って魔法剣のことですか?」

「魔法剣って確か……」

「はい。その名の通り、魔力を流せば魔法を自動で発動してくれる剣のことです」



 それは便利そうだな。

 だが魔法剣と魔剣はきっと違うだろう。魔法剣は俺の記憶としてちゃんとあったからな。魔法剣に呪い等は存在しないはずだ。




 俺はそれから自分の天職やスキルについて鑑定をした。俺の天職、『魔剣士』というのは魔剣を使え、戦闘に向いている天職らしい。鑑定の説明が大雑把すぎて、天職についてはよく分からなかった。

 次に異空間収納、またの名をアイテムボックスと言うらしい。これは別空間に物を収納出来るらしい。これはかなり有難い。

 そして憤怒の力、憤怒の罪、武神の弟子。この3つは鑑定不能だった。どうやら鑑定スキルのレベルが足らないらしい。



「これで最後か……」



 最後に残った称号『早熟』。

 俺はこの称号を鑑定する。すると俺の目の前に文字が浮かぶ。



『早熟……成長が早い』



 ん? 何かかなり説明が短いんだが。壊れたのだろうか。何か鑑定が適当な気がするのだが、反抗期か? まあ説明がハッキリしていて分かりやすいからいいけども。



 にしても有難いスキルが多いな。後でクライシスに礼を言わなくては。てか、俺がクライシスに会うとしたら俺が死んでからになるのか?




「ベルノエット様、もうそろそろお屋敷に到着します」



 おっと、もうそんな時間か。

 俺は自分のステータスを調べるのに夢中になってしまっていた。途中からミオンの事を忘れてしまっていた。すまんミオン。



 ミオンは俺は屋敷の中へ入り一旦別れる。ミオンはメイド長に報告をしに、そして俺は両親に天職を無事授かった事を報告しに。正直行きたくないし、出来れば顔も会わせたくない。どうせ悪態つかれるだけだし。




 俺は父親が居る部屋へと向かった。

 俺がドアをノックし、部屋に入ると父親は嫌そうな顔をした。俺はそこまで嫌われるような事はしてないんだがな。まったく、貴族というやつはみんなこんな感じなのだろうか。もしそうなら貴族に産まれた時点で一生の恥だな。



「お父様、無事天職を授かって参りました」

「ふんっそうか。お前ともいよいよおさらばだな。明日の早朝には荷物をまとめて出ていけ。そして二度とデルミオーカスを名乗るな」

「……承知致しました。お父様」



 いくらなんでも酷すぎるだろ。記憶が覚醒する前だったら影で泣いてたぞ多分。

 まあ言われなくても出て行くつもりだったけどな。それに一生外に出るなって言われるよりはマシだ。



 俺はそれから自分の部屋に行き、自分のステータスと睨めっこしていた。スキルや称号では無く、基本ステータスと呼ばれる物を。



「ま、考えても仕方ないか」



 実践あるのみ、という事で俺は直ぐに寝る事にした明日も早いしな。

 俺はこの家での最後の眠りに着く。


次の更新は来週の土曜日になります。

よろしくお願いします。

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