閑話 18
今回ちょっと読みづらくなっています。
知らないうちに重複投稿になっていました。
した覚えがないのにどうして…
ご指摘くださった方々、誠にありがとうごさいました。
~リーフェン王国地方都市メセ在住 住人ルルナの視点~
わたしのおうちのちかくにある、おうまさんがいっぱいいるところのちかくにあるおうちに、だれかがひっこしてきました。
そのおうちはずっとあきやで、わたしのあそびばでした。
おかあさんは、
「住み始めた人が悪い人だったら危ないから、もう近づいちゃいけません!」
と、いいました。
でもわたしは、あのおうちにあるおっきなきがすきなので、いってみることにしました。
おうちのまわりには、きでできたさくができていました。
わたしは、そのすきまからおにわにはいりました。
すると、なぜかおうちはきれいになっていました。
だって、わたしがつけちゃったいしのしるしがなくなってたからです。
そしてわたしは、だいすきなおっきなきのところにいってみました。
すると、おっきなきがげんきになっていました。
どうしてってきかれると、なんとなくとしかいえません。
わたしは、そのきのしたでおひるねをするのがだいすきです。
なつはきのかげだからすずしくて、ふゆはきのそばはなんとなくあたたかいからです。
わたしはいつもみたいにおっきなきのしたでおひるねをすることにしました。
わたしがおひるねからおきると、そこはおうちのなかでした。
わたしはふかふかのベッドにねていて、まどのむこうにはあめがふっていました。
「お昼寝は終わったのかな?」
まどのそとをみていたわたしにはなしかけてきたのは、ぴんくいろのかみのおんなのひとでした。
「おねえさんだあれ?」
「私はヤム。この家の住人です。貴女がお昼寝を始めたので起こさないでおいたのだけど、雨が降ってきたから、家の中に入れさせてもらいました」
わたしがおひるねをしているときに、あめがふってずぶぬれになったことがあります。
でも、このおんなのひとのおかげで、ずぶぬれにならなくてすみました。
しんせつにしてもらったらおれいをいいなさいっておかあさんがいっていました。
だからわたしはちゃんとおれいをいいます。
「ありがとうございました」
「どういたしまして。とりあえず、雨が止むまではここにいていいからね。遅くなりそうなら、送っていってあげるから」
おんなのひとはにっこりと笑いました。
「そうだ。お腹空いてない?」
おんなのひとはそういうと、わたしをキッチンにつれていってくれました。
「ちょっと待っててね」
そしてでてきたのは、みたことのないものでした。
おさらにのってるのはちゃいろのさんかくのブートみたいなのと、しろいかたまりでした。
「これなあに?」
「アップルパイのバニラアイス添えだよ。どうぞめし上がれ♪」
『あっぷるぱい』とか『ばにらあいす』というのはわからなかったけれど、たべてもいいそうです。
なのでわたしは、むかしにゆうしゃさまがひろめたおいのりをしてからたべることにします。
「いただきます」
わたしはきれいなフォークで、ちゃいろいさんかくのブートをちいさくきってからたべました。
そのブートはエリプのあじがして、やわらかいエリプのみがはいっていました。
しろいかたまりは、つめたくてとってもあまいきむるのあじがしました。
おいしいおかしをたべたあとは、おんなのひと、ヤムさんに、すこしだけもじをおしえてもらいました。
ゆうがたになってもあめがやまないので、ヤムさんがおうちまでおくってくれることになりました。
「雨傘」
ヤムさんは、なにかをとなえると、わたしのてをひいておうちのそとにでていきます。
ぬれちゃう!と、おもわずめをつむりました。
でも、いつまでたってもぬれませんでした。
「すごーい!あめがふってるのにぬれないよ?!」
「これなら、お洋服を濡らして怒られたりしないから大丈夫。さ、お家まで送ってあげるね」
「うん!」
こうしてわたしは、ヤムさんといっしょにおうちにかえりました。
~リーフェン王国地方都市メセ在住 住人リリナの視点~
娘のルルナが帰ってきません。
以前からあの娘の遊び場所だった空き家には人が入りました。
あんな屋敷を購入できるのは、貴族か金持ちだけです。
もしあの屋敷の住人が悪い貴族や商人だったら、娘がどんな目にあうかわかりません。
だから、かなり強めに注意しておいたのですが、なにぶんまだ5歳です。
行ってしまったのかもしれません。
しかも、昼過ぎから雨がふりはじめ、いまだに止む気配がありません。
夫が帰ってきたら、相談したほうがいいかもしれません。
その時、玄関のドアを叩く音がしました。
「はい。どなた?」
そう答えた私に、ドアのむこうから声がしました、
「こんにちは。こちらはルルナちゃんのお宅で間違いありませんか?」
「はい。そうですが…」
若い女性の声。
だれだろうと思っていたところに、
「おかあさんただいま!」
娘の声が聞こえました。
なので私は慌ててドアをあけました。
そこには愛する娘と、忘れもしません、愛する夫の命を救ってくれた、あの薬師様でした。
お話を聞いたところ、あの屋敷に越してきたのは薬師様だとのこと。
頭のおかしい貴族や、悪徳商人なんかが越してこなくて本当によかった。
私は心の底から安堵しました。
しかし。
先日商業ギルドから売り出された、他の街からもお客がやってくる、王室御用達の『髪とお肌の清潔セット』の製作者だと知ってからは、別の不安がよぎります。
ちなみに製作者だとわかったのは、娘がお屋敷でお風呂に入らせてもらい、その様子を話してくれたからです。
頭のおかしい貴族や悪徳商人が薬師様にちょっかいをかけるのではという不安です。
夫の話だと、薬師様はお強いとのこと。
それでも、その様なことが起こらないよう、神に祈るだけです。
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