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第24話 小悪党の情けない幕切れ・前編

ブックマークが100件をこえました!

ありがとうございます!

頑張っていきたいとおもいます!

「やはり匿っていたか。冒険者ギルドの指名手配者を匿っていた事への罰は後にしてやろう。先ずはその指名手配者を引き渡せ!」

ディウスは、武装した冒険者を十数人も引き連れ、此方を威嚇しながら、リガルトさんに僕を引き渡すように要求をしてくる。

「何を勝手な…」

僕は、ディウスに反論しようと、一歩前に踏み出したしたリガルトさんを制し、さらに前にでると、

「この人とは、自分自身で決着を着けないといけないんです」

僕は金剛杖を握りしめて、ディウスと対峙した。


「ほう。殊勝なことだ。それに免じて、奴隷にして飼ってやろう♪さあ、こっちへ来い」

ディウスはにんまりとわらって手招きをした。

「お断りします。というか、どうして私が指名手配されなければならないんでしょうか?」

当然従うことはしない。

その僕の返答に、ディウスは真っ赤になって怒鳴り付けてきた。

「私の命令に逆らったからだ!」

「私は冒険者ではありません。冒険者ギルドに登録していませんからね。だから貴方の命令に従う必要はありません」

「冒険者ギルドマスターのこの私が命令したのだぞ!この街の安全を守ってやっているこの私の命令だ!従順に!盲目的に従うのが当然だ!」

「街の安全を守っているのは、警備兵の人達や、貴方の取り巻きではない、冒険者の人達です」

「五月蝿い!私がそう決めたのだ!さっさと従え!」

ディウスの返答は一貫していた。

『俺は偉いのだ。だからお前達は従うのが当たり前だ!』

である。


こういう人は本当に苦手で嫌いだ。


かかわり合いになりたくない。


今すぐ逃げ出したい。


が、この男への対応を誤ったせいで、街の人達に多大な迷惑をかけてしまった。


今までは迷惑を被るのは自分だけだった。

だが今は、自分以外の人も迷惑を被る事があるのを身をもって実感した。


魔眼をつかうことで正体がサキュバスだとバレて街を追い出されるかもしれない。

それだとしても、目の前のこの男を何とかしないといけない。


そう覚悟して魔眼を使おうとした瞬間。

「そこまでだ!」

男性の声が響き渡った。


ディウスは忌々しそうに、声のした方へ顔をむける。

しかしその男性の顔をみると、ディウスはにんまりと笑った。

「これはこれはゼルハンド伯爵閣下。丁度良いところに。今すぐ、こやつらを捕らえていただきたい」

そういって、伯爵と呼ばれた男性に揉み手をしながら近づき、僕とリガルトさんを顎で指す。

「そこの女は我が冒険者ギルドへ多大なる被害を与えた者!

そして商業ギルド長はその女を匿った犯人隠匿!

このような犯罪者を野放しにはできませんでしょう?

あ、その女は私にお引き渡しを、被害を体を張って回収させますので。

そうだ!ついでに商業ギルドのマスターも私が兼任すると言うことでよろしいですかな?」

ディウスはニコニコしながら、自分の要求を伯爵は絶対に断らないという自信があり、へりくだっているようで、命令している口調をしている。


その態度は明らかに、やって来た伯爵を格下扱いしているようだった。

それを考えると、あの伯爵は、ディウスの傀儡(かいらい)ということだろう。

あの兵士達が捕縛するために近寄ってきたときには、伯爵達にも魔眼を使うことを決めた。

ついに対決です!

次話は早めに投稿しようと思っています

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