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第16話 初体験はオーク

本日2回目の投稿です

僕を発見したオーク達は計8頭。

そのうちの5頭が、嬉しそうに僕に近寄ってくる。

完全言語理解があるため、彼らの言葉が解るのだけど、

「ヒトノメスダ!」

「ツレテカエッテコヲウマセルゾ!」

「ツカエナクナッタラクウゾ!」

間違いなく、いろんな意味で襲う気満々だ。

まだ距離があるので、飛んで逃げる事は可能だが、彼等が僕を探して歩き回り、家を見つけられては、面倒なことになる。

それならばと、僕は金剛杖を構え、こちらに来て初めて、攻撃用の魔法を唱えた。

魔法弾(マジックブリット)

魔力を弾丸にして打ち出す、精神魔法のなかにある、基本的な攻撃魔法だ。

5発を同時に展開し、5匹の頭部にきっちりと命中させる。

直ぐに反撃が来るだろうと、魔法弾を待機させていたが、オーク達はそのまま倒れてしまった。

見れば、全部頭を撃ち抜いてしまっていた。

「あれ?オークってこんなに脆かったかな?」

僕は慌てて残りのオークを完全鑑定でチェックしてみる。

すると、

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

名前:なし

種族:オーク

性別:雄


能力値

筋力 :115

耐久値:94

敏捷性:55

器用さ:43

知識 :12

魔力 :0

魅力 :0

幸運値:1


アビリティ

無し

スキル

剣術Lv14

称号

無し

所持品

鉄の剣 皮鎧 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:なし

種族:オークメイジ

性別:雄


能力値

筋力 :75

耐久値:31

敏捷性:57

器用さ:65

知識 :65

魔力 :75

魅力 :0

幸運値:5


アビリティ

無し

スキル

火魔術Lv21

称号

炎ヲ使エル者

所持品

木の杖 ぼろ布ローブ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:無し

種族:オークジェネラル

性別:雄


能力値

筋力 :135

耐久値:100

敏捷性:75

器用さ:52

知識 :35

魔力 :0

魅力 :24

幸運値:57


アビリティ

無し

スキル

剣術Lv23 指揮Lv15

称号

鮮血(くれない)の豚

所持品

大剣 鉄のブレストプレート

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

天界で戦った紛い物のオークの4分の1ほどのステータスしかなかった。

「あれは闘神様の愛の(スパルタ)だったんだろうな…」

そんなことを考えていると、

「ホノオヲクラエ!」

オークメイジからファイヤーボールがとんできた。

「ともかく。退治が先決だ!」

待機させておいた魔法弾を命中させて相殺すると、煙が出ているうちにオークメイジに接敵し、金剛杖で頭を横凪ぎに殴る。

すると、ボコッという音とともに、オークメイジの頭が棒状に陥没し、血を吐いて倒れた。

その流れで、横にいたオークの足を払ってスッ転ばし、顔面に金剛杖を叩きつけた。

顔面は打撃痕の形にへこみ、ぴくりとも動かなくなった。

それを見て、いきり立って襲いかかってきたのが、オークジェネラルだった。

「オノレ!ヒトノメスノブンザイデェ!」

大剣を振りかざし、僕を真っ二つにするべく振り下ろしてきた。

僕はそれを大げさにかわすと、オークの真横から、ブレストプレートのない脇腹に突きを放った。

すると、オークジェネラルは横方向にくの字に曲がり、反対側から内臓があらわになってしまった。

オークジェネラルはそのまま血を吐きながら動かなくなった。


「終わったかな…」

僕はため息をつくと、軽く手を合わせてから、オーク達の死骸と彼等の獲物を超越調達の物品投入口に投げ入れ、ポイントに変えておいた。

ちなみにこれが、初めて自分の手で、訓練の時の偽物ではない、生きている人の形をした物を殺した瞬間だった。

阿鼻地獄で、自分や他人のグロテスクで無惨な姿を見てきたお陰で、嘔吐することはなかったし、ためらいなく彼等に攻撃を仕掛けれたのは訓練の賜物だ。

この世界では、ゴブリンやオークは繁殖力が高く、すぐに数を増やし、小さな村や町を襲撃することも珍しくない。

そのため、ゴブリンや、オークは発見次第討伐すべしというのが、この世界の常識だ。

「帰るか…」

とはいえ、人の形をしていたためか、少しナーバスになってしまったのは事実だ。

ちょうど昼時でもあるので、家に帰ることにした。


オークを倒して家に戻ると、採取した薬草や香辛料を花瓶やコップや洗面器に水を張って入れておいた。

そのあと、昼食を食べてから、超越調達で鍬や肥料を購入し、畑を作るべく柵の中を耕しはじめた。

入り口に続く道と、畑の奥に入るための道を残し、丁寧に耕していく。

耕せたところから、肥料をまき、滝壺の水と水生成(ウォータークリエイト)で作った水をたっぷりと撒いた。

後は肥料がよく馴染むのを待てば完成だ。

鍬で土を耕している間、色々な事を考えてしまう。

オークは魔物なので、殺したとしても罪に問われる事はない。

それが盗賊やならず者でも同じ。

それがこの世界の常識だ。

しかし、人間か相手だったら同じことができただろうか?

そんなことを考えているうちに、いつの間にか日が暮れかけ、畑にする場所を3回くらい耕してしまっていた。

それに気がつくと、慌てて肥料と水を撒いた。

だが、水は撒かなくても良かった。

翌日から出発日前日までの4日間、雨になったからだ。

急いでいるわけではないので、その日から色々と家の中でも出来る事をはじめた。

家の掃除。

納品用以外のポーションや、軟膏の傷薬や胃薬などの製作。

出来上がるのに時間がかかる漬物の製作など、色々と没頭した。

その内に、まだ起こっていない事をあれこれ考えてもどうしようもないと思うようになった。

実際そうなったらどんな行動をとるかはわからない。

どうせなら新しい人生?を、少しは気楽に考えてみることにした。

そして、綺麗に晴れた納品日の朝。

僕はサキュバスの姿で空に舞い上がった。

ついに戦闘です。

もう少しエロい展開とか考えた方がいいのでしょうか?


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