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第88話 神都

お待たせしました。

ちょっと長め

法王猊下の執務室をでると、騎士団長さんがまっていた。

「法王猊下はなんと?」

「拝金主義者は押さえていただけるそうです。それと、フレーメル王国の調査をすることに。ヤムさんは、明日にはリーフェン王国への帰還が許可されました」

「流石は法王猊下ですね。フレーメル王国なら、部下に出身者いるので、聞き取りをしておきましょう」

「有り難うございます」

ラシャナさんと騎士団長さんは、真剣な表情で会話をかわしていた。

こう言った組織の偉い人ともなると、責任というのは相当に重いものなんだろう。

前世で唯一良かったことといえば、人の上に立つ責任者に成らなかったことぐらいだ。

「しかし、本音を言えば、ヤムさんには拝金主義者たちを押さえるまでは滞在してもらって、ポーションを少しばかり製作していただき、それを譲っていただきたかったのですがね」

騎士団長さんが残念そうにため息をついた。

どんな仕事があるのかは解らないが、ゴブリンやオークなんかの退治を行っているなら、ポーションはあるだけ有難いだろう。

「あの…メセの商業ギルドを通していただければ、依頼はお受いたしますし、緊急でしたら、今少しは手持ちがありますからお譲りできますが」

なので僕がそう話しかけると、僕の両手をいきなり握ってきて、

「そういっていただけるとありがたい!幸い緊急というわけでは無いので、後日注文をさせていただきます!」

と、僕の目をしっかりと見つめ、熱のこもった口調で話しかけてきた。

「ひゃっひゃいっ!」

その迫力に思わずおかしな声がでてしまった。

「イルガルクさん。そうやって女性に話しかけるのはやめた方がいいですよ?」

「ああ!失礼!」

ラシャナさんに指摘され、騎士団長さんはあわてて僕の手を放した。

「それで、いまからどちらへ?」

「これから、ラシャナさんに街中を案内してもらうことになっています」

「そうでしたか。神都はそれ自体が都市であり国ですから、面積は小さいですが素晴らしいところですよ」

騎士団長さんはにっこりと笑顔を浮かべた。

この人は、さぞかし女性にモテるのだろうと実感した。

「そうだ。ラシャナ様、法王猊下は他にもなにかおっしゃっていませんでしたか?」

「いえ、特にはありませんでしたが?テウコグ枢機卿が言っていたような話もありませんでしたし」

「そうですか。では私はまだ仕事がありますのでこれで失礼します!」

そういって、爽やかそうな笑顔を浮かべながら、その場を去って行った。


僕はラシャナさんと一緒に、法王の住居であり、全世界のパウディル聖教の総本山にして総本山の建物=『パルミッシモ大聖堂』の外にでた。

そこには、石造りであったり石畳であったりは同じでも、リーフェン王国とはまた違った雰囲気が漂っていた。

思い出されるのは、図書館にあったイタリアのバチカン市国の写真集だった。

しばらく歩くと、人や荷車の行き交いや、露店商の売り声なんかが飛び交う商店街にやってきた。

僕はその光景を見ながら疑問に思っていたことを尋ねてみた。

「宿屋や酒場、お店や露店なんかもあるんですね」

「当たり前ですよ。どんな所だと思ったんですか?」

「その…住むところ以外は礼拝堂みたいなところとお墓だけかと…」

これは僕の正直な感想、というか思い込みだ。

宗教の総本山なら、厳しい修行の場なのだろうと思っていたのだ。

「墓地はありますけど、大聖堂の裏とかですし、聖職者以外にも住んでいる人はいますからね。それに、聖職者でもお腹はすきますからね」

ラシャナさんはくすくす笑いながら、僕の勘違いを訂正してくれた。

その時、ガッシャーン!という大きな音が辺りに響いた。

この後の展開に悩み中…


R18も考え中…


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