第7話 学園入学編 『不穏な影』
午前の日程を終えたフレアは来賓室で建築ギルドとの話し合いを終えると気持ちいいの声で言った。
「よし、あの建築ギルドを潰そう」
物騒な発言にリリアーヌは慌てて制止する。
「いやいや、やめてあげてよ。あの人たちも頑張ってると思うよ」
ギルドの職員はもう退出したが今のフレアの発言を聞けば、彼らはこの世の終わりを思わせる悲壮な顔で平謝りすることだろう。話し合いの最中も気の毒な顔色で工期の遅れを説明していた。
フレアがなぜこうも過激な発言をしたのかと言えば魔法少女に関係すること以外にない。
「プロなら予定通り入学式までに完成させるべきだと思うのですよ」
それは魔法少女のためだけに惜しげもなく資金と人材と2年の猶予をかけて進めていた新校舎計画だ。
それがまだ完成していないというのでフレアの機嫌はいまとても悪い。
「けどフレアっちにも問題あったと思うよ。王宮かって言いたくなるくらい無駄に豪華につくらせてるし」
「豪華というか魔法少女には快適な生活を送って欲しいですからね」
「それで王都トップクラスの料理人やメイド、庭師とかも呼び寄せちゃって。やりすぎだよ」
「魔法少女は人類の至宝です。むしろこれぐらいの待遇は当然です」
頑として譲らないフレア。魔法少女が絡むフレアの暴走は手がつけられそうになくリリアーヌは天を仰いだ。
「お願いだから、潰すのはなしだよ」
「わかりました。魔法少女がいうなら」
そこで気を紛らわせようとリリアーヌが提案する。
「そういえばお昼まだだったね」
「そうですね。少し遅くなりましたが食堂に行きましょうか」
深く考えずに誘ったお昼だがリリアーヌは後悔する。フレアの機嫌は、悪いから険悪にクラスアップしたのである。
お昼時になると生徒も教師も学園にただ1つの食事処に集まりにぎわいを見せる。
授業の長い緊張状態から解放され体も心も弛緩する癒やしのとき。それがご飯である。食欲をそそる香りに導かれ人はここを訪れる。
だが、食堂にたどり着くと奇妙な光景が目に入る。広い空間には2種類の空間が形成されていた。
1つは所狭しと並ぶ長テーブルに一般の生徒がずらりと座って食事をとる風景。窮屈そうに食事をする姿が痛ましい。加えて席が足りずトレーを持ったまま立ち尽くす生徒であふれているのも問題である。
一方で食堂の大半を占拠する少数の貴族たち。広い場所を確保し専用の予約席を勝手につくらせ優雅に食事する。貴族のためだけに給仕する使用人も存在し、配膳から片付けまで全てやっている。
ここには明らかな格差と不公平が垣間見え、社会の縮図が学園でも見られていた。庶民は恨みがましい視線をたまに向けるが貴族たちは気にした様子もない。
その様子を見てしまったフレアの表情といったら隣のリリアーヌは生きた心地がしなかった。
(ああ、アタシの馬鹿。何でさそっちゃたかな)
「何なのですか、これは……」
「フレアっち、抑えて、抑えて」
もはやリリアーヌの言葉でも止まらない。フレアの怒りは爆発必至だ。
「リリー、これが怒らずにいられますか? 見てください」
フレアの指さす先には魔法少女候補生たち。彼女らは他の生徒に席を譲ってなかなか食事にありつけない。
「何たること……。あろうことか私の魔法少女たちがこの扱いとは」
「いや、いつからフレアっちのものになったの?」
リリアーヌの突っ込みなどスルーされる。ただし魔法少女を見るときだけはほっこり笑顔を見せる。
「ああ、でも席を譲る精神は大変にすばらしい、それでこそ魔法少女なのです」
「フレアっち、話がずれたよ」
「ハッ、その通りです。問題はあそこで贅沢に場所を使っている貴族の男子どもです」
女子はいいんだ!? という疑問をリリアーヌは飲み込む。
「信じられません。困っている美少女に手をさしのべることもせず悠々と食事するなど国が許そうとも私が許しません」
怒りの形相で貴族の空間に足を踏み入れるフレア。何人かの貴族がそれに気がついた。
「あれは、《ブリアントの悪魔》?」
その言葉が波紋のように広がり貴族の空間は静まりかえる。フレアは近くで一番位が高そうな男子貴族をみつけると近くに寄った。それは恐ろしさをかき立てる極上の笑みで丁寧にお願いした。
「申し訳ありませんが、私の大事な魔法少女候補生たちが立ち往生しているのです。よろしければ貴族の寛容な心でもって彼女らにわずかなりとも席を譲って頂けませんか?」
フレアは口調こそ丁寧だが目と声音で最大級の圧力を与えている。
(魔法少女に席を譲りなさい。さもないと……潰す!)
声をかけられたのは北方の侯爵家の生徒。意図を読み取ったその貴族の生徒は生きた心地がしない。なけなしの威厳を保ちつつ了承する。
「ふむ、た、確かにもっともだ。貴族の寛容さを持って淑女たちに席を明け渡そう」
彼は周囲に目配せして一部空間を明け渡すように促す。執事たちが気を利かせてすぐに追加のテーブルセットを用意して配置していく。魔法少女候補生たちのための席だ。
「さすが貴族の執事。急ぎつつも埃一つたてない迅速で丁寧な仕事なのです」
「そうだろう」
男子生徒はフレアに褒められても全く緊張を解くことなく相づちを打つ。
魔法少女候補生たちはメイドたちに促され、新しい席に通されるとようやく食事にありつける。
「ありがとうございます。ブロンクス侯爵には後日お礼の連絡をしなければなりませんね」
そこで男子生徒は慌てて止める。
「いや、それはやめてくれ」
「どうしてですか?」
北方貴族の親たちは学園に通う子供たちにきつく言い聞かせていることがある。《ブリアントの悪魔》の怒りに触れる行為は何としても避けよと。
さもなくば家が没落することになるとも言った。
そうしてやつれた様子で親がいえば嫌でも貴族の子供は思い知る。フレアの力のほどを。
「頼む。これからは魔法少女には最大限配慮する。親にこのことが知られたら俺たちは……」
明らかにおびえを含んだ面持ちにリリアーヌはドン引きだった。
(フレアっち、以前に北方の貴族たちに報復したとは聞いていたけど何をしたの)
ここまでおびえるのは普通ではない。改めてフレアの底知れなさを思い知る。
そこにフレアの威光が通じない、いや知らない貴族たちが介入してきた。
「なんだあ、北方の貴族どもは軟弱だと聞いていたが本当だったなーー」
まとまりかけた話に水を差す嫌みが入る。
声をかけてきたのは見るからにイケメン。それはフレアが忌み嫌うものである。フレアの瞼は下がり好戦的に口元がつり上がる。
「軟弱ですか? 紳士として彼らは礼を示してくださったのですよ」
「見たところ平民か? 身なりは良さそうだから豪商の娘か? 貴族に対して頭が高いぞ」
イケメン貴族の物言いに、その取り巻きはにやついて同調した。
そんな彼らに北方貴族の生徒たちは手で目を覆ったりして諦観を示したり、首を左右に振っている。
「頭が高い? ――ですか。私はフローレア・グローランスと申します。お名前を伺ってもよろしいですか」
「庶民の分際で、しかも女が貴族の俺に名を尋ねるだと。女は黙って男にこびを売り家にいればいいんだよ。戦場にまでしゃしゃり出ようとしやがって目障りだ」
『魔法少女は引っ込んでいればいいものを』
フレアはそのように受け取った。これはフレアに取って最大級の宣戦布告である。
もはやフレアの心に慈悲はなく、目の前の貴族生徒の尊厳は風前の灯火だった。
「あははははは」
フレアは笑った。与しやすし、と。
その笑いの意味を悟った北方貴族出身の生徒は恐怖に震え上がる。巻き込まれまいと席離れる生徒もいる始末。フレアは既に食堂中の視線を集めていた。
「……何がおかしい?」
「あなたが貴族だと威張り散らすのがひどく滑稽で」
「どういう意味だ」
「西方の貴族、トロスト子爵の嫡男ギアン」
「はあっ? どうして俺の名前を」
名乗ってはいなかったはずだと違和感を感じつつ、得体の知れなさをフレアに感じてギアンは警戒を強める。だがもはや手遅れだ。
「あなたは正妻が不義はたらいて産まれた子供みたいですね。しかし子爵がそのことに気がついたのはあなたが社交デビューを果たした後。引くに引けなくなった子爵ですがいずれは側室の子を跡継ぎにと内々で進めているようですよ。知っていましたか? ああ、それとも知っているから怖くて貴族であることをよくよく口にするのですか?」
取り巻きは戸惑いの視線でギアンを見る。
それは本当なのかと。
彼は図星ともとれるほどわかりやすく反応を示すと、顔を真っ赤に煮え立たせて怒鳴った。
「で、でたらめを言うな。不敬であるぞ」
そうだそうだ、と取り巻きも主張する。
それを受けたフレアは視線を隣の生徒に移した。被害は周囲の貴族にすら拡散していく。
「あなたは同じく西方に領地を持つマルテル男爵家の準男爵カッツ」
「へっ?」
またも正確に素性を言い当てられその貴族は後ずさる。準男爵とは、ブリアント王国独特の貴族制で貴族の跡継ぎには権力はないが身分を取りあえず保証していた。
「あなたの家は相当貧乏のようですね。フランク商会に6475万8000フォードの借金があります。すごい額ですね。西の貴族平均税収の10年分ですよ。返済の催促が大変なのではないですか?」
「な、どうしてそれを。いや、最近は催促もなくなって堅実に返済しているぞ」
「でしょうね。その借金、私のグローランス商会が買い上げました。貴族がまともに軍備費も工面できないようでは国防にかかわりますので。僭越ながら我が商会が再建案を提示させて頂きました」
「あ、ああ、まさか、お前は……いや、あなた様は……」
その場でカッツは土下座してフレアに謝罪した。
「御無礼をお許しください。どうか我が男爵家には寛大な措置を」
見ていたリリアーヌはあ然とした。どうすればプライドの塊であろう貴族の子息に土下座をさせることができるのか理解が及ばない。それは周囲で見ていた多くの者が考えたことだろう。
「ほむ、いいでしょう」
フレアは満足してうなずくと更に視線を巡らせる。
取り巻きの貴族たちは皆ひるんだ。戦費がかさみ貴族の財政はどこも火の車なのだ。彼らは嫌な予感に腰がひいた。
「貴族ってほんと脇が甘いですよね。不義、不正も叩けば次々湧いて出てきます。次、誰、に、し、よ、う、か、な」
それぞれ順に指さされ貴族の生徒たちはおびえて逃げ出した。
「お、おい。お前らどこにいく」
蜘蛛の子を散らすように去っていく取り巻きを呼び止める、が手は虚しく空を切る。そして再びぎこちない動作でフレアを見た。
「お前は、悪魔か?」
「ふふ、女の子に悪魔とはひどいですねえ」
イケメンをたたきつぶして満足げにフレアは応じる。周囲の目から見てもどちらに軍配が上がったかは明らかに思えた。
一部始終を近くで見ていたリリアーヌは得心した。フレアはとにかく魔法の鉛筆の発明から始まって今や国に欠かせない数々の発明を独占販売し莫大な資金を保有する。そして国内で最大規模の諜報組織も保有する。経済と情報から権力をねじ伏せているのだ。
(こうやってフレアっちは北方貴族を制圧しちゃったんだね)
これで終わりかと思いきやギアンの往生際は悪かった。
「くうう、きさまあああ、よくも俺に恥をかかせたなああ」
苦し紛れに実力行使をしようとギアンの体は魔法力に包まれる。身体強化の魔法を巡らせたのだ。ギアンは強化された拳をフレアにむけて振り上げる。
突然のことにリリアーヌの反応が遅れてしまった。
「フレアっち、危ないっ!」
フレアは素早く腰にある短い柄に手をかけるが間に入ってきた人物を見て力を抜く。
「おい、やめておけ。見苦しいぞ」
南方の男爵家マルクス・エドワルドがギアンの手首を捻りあげた。
「貴様はエドワルド男爵家の? とめるなっ準男爵」
振り払おうと力を込めるが全く動く気配がない。マルクスの鍛え上げた豪腕につかまれ細腕のギアンは動きを封じられている。だが怒りだけはふくれあがる。格下のマルクスが割って入っても場は収まりそうになかった。
そこに落ち着いた口調でレイが語りかける。
「これは一体何の騒ぎですか」
周囲の女子から黄色い歓声が鳴り響き、フレアの機嫌が一気に傾いた。
冷静さを失っていたギアンだが声の主に気がついてはっとする。そんな彼にレイは慇懃に接する。
「これは子爵家のギアン殿。お久しぶりです」
「は、はい」
冷や汗が幾筋も流れてギアンはとっさに言葉がでない。
「ここで騒いでは貴族の品格が疑われましょう。この場は私の顔を立てて引いてくださませんか?」
「それはもう、おっしゃるとおりで、申し訳ございません」
レイは食堂の奥にある賓客用の席を指し示す。
「あちらで話しませんか。積もる話もありましょう」
「それはもう、ありがたく」
ぎこちない様子でギアンはレイに導かれるままに去っていく。フレアは一瞬だけレイと目が合う。するとレイはにこやかに一礼して去っていった。
「また、あのイケメンですか。妙に絡んできますね。そこまでして恩を売りリリーに近づきたいのでしょうか」
「いや、フレアっちのこと助けてくれたんだと思うよ」
「どうだか、イケメンは信用できません」
そこでフレアはいまいち目立たなかったマルクスの肩をたたく。
「ああ、御苦労さま。おいしいところレイに持ってもってかれましたね」
「くそおお、イケメンは徳だなあ。世の中不公平だああっ」
悔しがるマルクスにフレアは愉快そうだ。マルクスの意見にますますフレアは上機嫌になる。
「あはは、全くです。お礼を言います。助けてくれてありがとう」
心から嬉しそうな表情で述べられたフレアのありがとうはなかなかの破壊力だった。そもそもフレアは異性にお礼をいう機会がなかった。徹底した男嫌いで祖父以外は素っ気ないのだ。
マルクスは照れ臭くなり思わず顔を背けた。
「なぜ笑うのかは気にかかるがまあいい。飯にするか」
「ふふ、お礼にお昼をおごります。知ってますよ、あなたの家も貧乏でしょ」
「やめろよ、ますます女にモテなくなるから」
「大丈夫、元々可能性ゼロです。もう下がりようがありません」
「おおい、泣くぞ。おまえはなんで俺になれなれしいんだよ」
「あ、リリーは何を食べますか? こいつパシるから遠慮はいりません」
「誰がパシリだ!?」
リリアーヌは一歩引いて2人のやりとりを見る。
(フレアっちって、笑うと可愛いんだね)
フレアの意外な素顔を見て惚けている男子生徒もちらほら見られた。リリアーヌはこの先の未来を予想し笑った。
「フレアっち、男嫌いだからこれから苦労しそうだね」
「ん、リリーそれはどういうことですか?」
「内緒だよ。フレアっちは一度荒療治が必要だと思うから」
ますます意味が分からず首をかしげるフレアだが気になる生徒がいた。
(あれは確か私のクラスのアリアさんですか)
貴族の席にぽつんと小さく座り配膳された料理に一度も手をつけずにいる。居心地の悪そうな、それでいて庶民の席に視線を向けて憂い顔で視線を落とした。
「ほむ、まだまだ魔法少女のためにクリアするべき課題は多そうですね」
わずかな観察でフレアはアリアの、いや、貴族の魔法少女たちの抱える悩みに気がついた。
(手をうった方がいいですね)
遠く離れた場所で高みの見物をしていた人物がいた。
この学園の生徒会長を務める西の公爵家ホークである。多くの女子生徒を甘いマスクと言葉でたぶらかし欺く。フレアの最も嫌いなタイプのイケメンだ。
「ギアンも情けないな。たかが平民にしてやられるとは」
周囲に同席する貴族の生徒たちもニヤニヤと笑い同意する。
「だが何者かは知らないがあのフレアという女に知らしめねばなるまい。貴族の恐ろしさというものを」
ホークは身振りで従者に指示するとどこかに退出していく。そして……。
ギアンは人通りのない裏庭で怒り狂い、周囲に当たり散らしていた。
「おのれえっ、フローレア。俺によくも恥をかかせてくれたなっ!」
「おやおや、ずいぶんとお怒りですね。いかがなさいましたか」
「っ、誰だ!」
気配も感じず突然背後に現れた男にギアンは警戒する。顔はフードで隠していてますます怪しい男だった。
「御安心ください。怪しい者ではありません。ホーク様のご紹介で学園に出入りしている者です」
「ああ、そういえば会長には懇意にしている帝国の奴隷商人がいたな。お前がそうか」
そのとおりでございます、とその男は深く頭を下げる。
「で、そのお前が何の用だ」
「少しお話を聞いてしまったもので。どうやらフローレアとやらに大変御立腹の様子」
「ああその通りだ。貴族をコケにするなど殺されても文句は言えぬ」
「なら殺してはいかがですか?」
「何っ!」
突然の悪魔のささやきにギアンはとっさに否定できない。
「できるものならそうしている。奴には魔法少女の護衛が常に付き従っている。殺すのは難しいぞ。何より衆目の前で殺すのもまずい」
「その辺りはこちらで手配しましょう」
男は懐から金属製の種のようなものを取り出した。
「なんだそれは?」
「《虚無の魂》。これを飲めば魔法少女すら圧倒する騎士になる魔法薬にございます」
「何、そんなものがあるというのか?」
「ええ、ですがこれは選ばれた人間にしか使いこなすことができません。私の見立てたところやんごとなき貴族であるあなたならば使いこなすことができるかと」
「当然だ、俺は平民とは違う。……だが貴様、何が狙いだ」
さすがに話がうますぎる。そう感じたギアンは男を疑惑の視線で射貫く。
「なあに、利害の一致ですよ。フローレア、いえグローランス嬢の商会には何度も煮え湯を飲まされておりまして」
それは10万人の難民を奴隷にし損ねた件。加えてフレアがティアナクラン王女に働きかけて王国では奴隷制が禁止された。それにより男の肩身はこの国では狭い。
「なるほど、聞いたことがある。難民を広く受け入れている特区ができたとか。それにグローランス家が絡んでいたらしい。そうかフローレアはあのグローランスの者だったか。それは厄介だな」
「いかにも、グローランス嬢は思いの外力を持っています。これくらいしなければ返り討ちにあいましょう」
そこで改めて《虚無の魂》を差し出されギアンは受け取った。だがさすがにまだ男を信用したわけではない。
「考えておこう」
「今はそれで結構です」
ウラノス魔導騎士学園に良からぬ風が混じろうとしていた。