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第41話 竜人王女編 『フレアの葛藤』

 美しく、苛烈で、圧倒的な貫禄を持つ竜人の王女エクリス。彼女は王都を引き上げベルカにてブリアント王国の返答を待っていた。

 だがそれとは別にエクリスはゲールの独断専行に腹を立て叱りつけていた。

 

「この大馬鹿者がっ!!」

「ぎゃん」


 エクリスに殴られゲールは勢いよく石作りの壁に叩きつけられた。ベルカの領主の屋敷が大きく揺れ動き外では何事かと悲鳴が聞こえる。


「誰が王都を攻めよと命じた?」

「申し訳ありません」

「略奪も許可していないぞ」

「勝者の権利です。弱い者が奪われる。当然のことではありませんか」


 ゲールの言い分にはレジーナが大きく溜め息をついた。


「どこの蛮族ですか」


 これでも王族かと思うとレジーナは情けなくて仕方ない。

 エクリスはゴミでも見るかのようにゲールを眺める。

 

「ゲールよ。弱肉強食を主張するのならばブリアント王国側と執り行う団体戦、貴様の手勢で見事勝利してみるがいい。さすれば不問とする」

「はっ、寛大なる処置に感謝致します」

「正し、負ければわかっているであろう」

「ひ――っ」


 エクリスの殺気のこもった視線に貫かれるとゲールは震えだした。


「必ずや勝利してご覧に入れます」


 もはや耐えられないといった様子で逃げるように退出していくゲール。

 それを見送りレジーナはエクリスに確認する。


「よろしいのですか?」

「かまわない。ゲールの件はどちらに転んでもよいのだ」

「確かにそうですね」

「わらわが探している人物は魔法少女の学生かそれに近しい人物だろうよ。この度の団体戦で更に絞り込めるだろう」

「王国側は受けるでしょうか」

「受けるさ。ティアナクランが冷静さを欠いていたのは計算外だったが時間をおけば問題なかろう。根回しもしてあるのだから王国は受けるしかない」


 普段はがさつな印象のあるエクリスだがいざとなれば強かな手を打つこともできる。幾つかの計算違いも十分な情報が集まっていれば起こりえなかっただろうとレジーナは見ている。

 それは(ちょう)(ほう)の重要性を改めてレジーナに考えさせた。


(協力関係ができたらフローレア様の諜報組織について学ばせてもらおう)

 

 ついでに美味しいご飯も作ってもらうかなどと考えているうちにレジーナの頬は緩んでいく。

 それをみてエクリスは疑惑の視線をむけてじとーーっと目を細める。


「そういえば王都で白銀の魔法少女と随分親しげに話していたな」


 エクリスの指摘にレジーナは内心ドキッとしたがしれっととぼける。

 

「気のせいでしょう」

「たしか頭を下げていたな」

「食べ過ぎで(うずくま)ったのでしょうか」

「貴様が食べ過ぎ? 何の冗談だ。そんな姿見たことがない」


 エクリスは全く信じていない様子であったがすぐにいたずらっぽい子供ような笑顔を浮かべた。


「実はとある商会からこの屋敷に美味しそうな料理が運ばれていくのを見かけて部下を問いただした。すると驚くことにわらわを差し置いてお前に届けられるものだそうだ」

「……そ、それは」


 レジーナには心当たりがあった。しかしグローランス家との交流を話す訳にもいかずいいよどむ。だがレジーナは気がついてしまった。エクリスの口端にホワイトクリームが残っていることに。

 それを見てレジーナはわなわなと肩が震え信じたくない結末を予感する。


「エクリス様、口元に美味しそうなクリームが残っていますよ」

「ああ、これはすまんな」


 ペロリとなめとり満足そうにお腹をさする姿を見てレジーナはぶち切れ寸前だ。

 

「……ところで私宛の料理はどこに?」

「部下の物はわらわの物。美味しく食したぞ」


 突如、世界の終わりのように絶望したレジーナが自分の主にもかかわらず怒り狂って宣言した。


「戦争だーーーーーー!!」


 竜人の『天災』と『食いしん坊』が大げんかを繰り広げ、領主の屋敷はその日跡形もなく消し飛んだ。

 それを知ったベルカのグローランス商会支店ではあわててフレアに2人分の食事を作って届けるよう連絡を入れたという。




 一方、ブリアント王国。

 エクリス王女より使者が遣わされ団体戦方式の親善試合、――という名の代理戦争を提案してきた。その内容にフレアが強く反対し会議は荒れていた。なぜならエクリスは王立ウラノス魔導騎士学園魔法少女の生徒を試合に出すように指名したのだ。まだ教えて半年もたたない生徒を竜人と戦わせるなど論外だとフレアは一蹴した。

 宰相ら貴族至上派は今度の親善試合に応じるべきであるという姿勢であり、ビスラードらも前向きな考えである。

 

 結局その日は結論が出ずフレアは不機嫌な様子で王都の外に停車している移動魔工房に向かうところだった。

 王都の外に止めたのは強大な兵器に進化している移動魔工房が町中にあっては民が落ち着かないという配慮からだ。


「全く、貴族たちの様子から見るに(わい)()か何かで懐柔されているようですね」


 腹ただしいと大股で歩くフレアを追って護衛のリリアーヌも足早に続く。


「でもフレアっちも親善試合に応じる方向で考えてるんじゃない?」

「どうしてそう思うのですか?」

「フレアっちはこんな状況になる前にもっと裏工作しておくと思うんだよね。まちがってるかな」

「……」


 沈黙はリリアーヌの中で消極的な肯定と理解する。


(理性では試合で勝つのが一番いいと分かっているけど魔法少女を危険に(さら)したくないってところかな。フレアっちは迷っているんだね)


 フレアが魔法少女を大事にしているのはよく知っている。リリアーヌは急かすことなくフレアの次の言葉を待った。


「魔法少女はみんないい子です。私は友達を危ない目に遭わせたくないのです。それでも魔法少女は人類の希望。矢面に立つのは必然です。私が魔法少女になれたら皆を戦わせなくてすむのでしょうか……」


 リリアーヌは初めてフレアの弱音らしい弱音を聞いた気がした。しかし、とても優しい思いから沸き上がるその悩みはリリアーヌの心を打つ。

 (うつむ)いて肩をふるわせるフレアにリリアーヌは駆け寄って抱きしめた。


「フレアっちがみんなを大事にしてるのは分かってる。クラスの子たちもみんな分かってると思うよ。フレアっちが1人で抱え込むことないよ」


 リリアーヌはむしろフレアが魔法少女になれなくて良かったと思う。そうなればきっと1人で抱え込んで世界を救おうとするはずだから。


(フレアっちが1人で戦って傷つくなんてアタシは絶対に嫌だから)


 そんな思いが届くようにぎゅっとフレアに回す手に力を込める。


「私は嫌な子です。本当はみんなに戦えって言えないだけの(おく)(びょう)(もの)かもしれません。でもそれで誰かがいなくなったりしたら私は……」


 しんみりした空気がその場を包み込む。どういったらフレアを元気づけられるのか詰まっていると突然元気な声が重苦しさを吹き飛ばす。


「大丈夫。私は絶対に死んだりしないから。だから元気元気!!」


 パティの脳天気な、場を読まないある意味最強の陽気が割って入る。

 気がつくと周囲にはG組の生徒たちが集まっている。移動魔工房も近いがなぜ集まっているのかフレアは理解出来ない。


「どうして……」

「ごめん、フレアっち。通信用の魔導具入れっぱなしになってた」

「はあっ!?」


 わざとらしくあやまるリリアーヌは確信犯だと思わせるに十分な態度だ。

 会話が筒抜けだったという事態を飲み込むとフレアは一気に顔が真っ赤になりゆでだこのように湯気が上がった。


「はわああ、聞かれてたのですか。恥ずかしい」


 頭を抱えて涙目のフレアに(こう)(こつ)として『かわいいですの~~』と悶えるサリィ。リリアーヌがいなければ今すぐにでも抱きしめ、もみくちゃにしそうな――いや、既にカズハに止められているありさま。

 

「それにしても意外ですわね。フローレア教官もこうしてみるとか弱い乙女ですわ」

「ちょっと、アリアさん、フレアちゃんはもとからこれ以上ない乙女よ」


 アリアの物言いにサリィはものすごい(けん)(まく)で抗議する。


「ちょっと、分かりましたわよ。あなたフローレア教官が絡むと攻撃的になりましてよ」


 アリアに指摘されサリィは我に返り頬に手を当てて取り繕う。


「あらあら、いやですわ。私ったら」

 

 しかしアリアの感想も無理はない。常に小さな体で魔法少女たちを引っ張り大人と渡り合ってきたフレアはふだん迷いなどみせない。本人も意識してそのように振る舞ってきた。迷う姿はまわりを不安にしてしまうからだ。

 そんなフレアにシャルが前に出てビシッと指さした。


「フローレアさん、はっきりいって余計なお世話よ。クラス最強のあたしにかかれば竜人たちも楽勝よ。負けるつもりなんてさらさらないし。あーーはははっ」


 胸を張って威張り散らすシャルに周囲の生徒たちは温かい目で『そうだね~~』と見守る。不器用で素直ではないシャルの精一杯の励ましにほっこりする生徒が大半だ。

 逆にセリーヌはフレアをみてニヤニヤしながらからかってくる。


「むふん、フレアさんも可愛らしいところがあるんですね。あなたも魔法少女に負けず劣らずいい子ちゃんの1人だったと?」

「はう、そんなことありません」

「否定しなくてもいいじゃないですかあ。ということはふだん結構無理して悪ぶったりしてるんじゃないですかあ。『イケメン死ねっ』とか」

「あ、それは本気です。イケメンマジで絶滅して欲しいです」

 

 容赦ない即答に生徒たちは顔をしかめる者もいるがセリーヌは愉快そうに頷いた。


「ぶれませんね。あなたらしいと言えばそうですが」


 だんだんとフレアの表情に笑顔が戻ってくるとユーナが本題を切り出した。


「それでフレアさん。親善試合のルールを殿下から教えてもらったの。試合に負けた場合並びに試合を拒否した場合には、以前王都を襲った無魔の将を撃退した人物をよこせ、とあるわ。これってあなたのことよね」

 

 それには知らなかった大半の生徒がええっ、と驚きの声が上がる。


「対価として共和国は強固な同盟関係の締結に前向きな姿勢をみせているの。同盟国として無魔との戦いを武力支援するという破格の条件だわ」


 その条件にはますます驚きの声が上がる。共和国が他国に武力で支援するという事例は過去を見ても類を見ない。

 特に政治にも教養のある貴族の生徒たちはその重大さを理解する。


「共和国と共同戦線……、なるほど。これは王国としても今度の騒動を水に流してでも受けたいおいしい提案ですわよね」


 アリアが思わずそうつぶやくほど竜人を味方にする意味は大きい。それほどに共和国の戦力は強大だ。

 だがそこにサリィが疑問を口にする。


「お待ちください。逆を言えば相手はそれほどフレアちゃんを欲してるということことよ。でもおかしいわよ。相手は要求する人物を(あい)(まい)な表現としている。わざととも考えられなくもないけれど使者が揚げ足をとられかねない伝え方をするかしら」

「サリィさん、何がひっかかりますの」


 そこまで重要なことなのかと不思議そうにするアリアにユーナが懸念を説明する。


「つまり、共和国側はフレアさんを特定できていないのよ。おそらくだけどフレアさんの技術力を把握していないにもかかわらず話をもちかけているわ。軍事同盟を対価にするだけの何かが他にあるのかもしれないわね」

「あ、たしかにそうですわ。だとすると共和国の狙いって一体何ですの」

 

 そして集まるフレアへの視線。


「私も分かりませんよ。ただ竜人は強い人を娶っては子孫を残すことに強い関心があるようです。王都で放った魔法砲撃の光は相当広範囲に影響があったようですから注目しただけかもしれません」


 ユーナやセリーヌらが納得のいかない様子だ。


「何にしても試合を受けるしかない状況ってことだよね」


 パティの言葉にユーナたちは頷く。


「間違いなく戦うことになるでしょうね」

「じゃあ、私たちが試合で勝てば問題なし。それでみんなハッピーだよ」


 結局のところその結論で帰結する。そうなると勝算の程が気になるところである。セリーヌはフレアに問う。


「フレアさん、私たちに勝ち目はありそうですか」

「ええ、勝算はあるのですが……」


 言いづらそうにしている様子からはそれほど高いとも思えない。察したカズハがフレアに誓う。


「いかに可能性が低かろうとも拙者らは戦おう。何よりこれは友であり教官を守るためのものだ。負けはしない。魔法少女を信じて欲しい」

「カズハさん、ありがとうございます」


 頼もしい宣言にフレアが感動していると生徒たちは次々に同意の声を上げていく。


「友達が困っていますものね。ここで勝利せずして何が魔法少女ですか」

「そうよ、ここは大船に乗ったつもりで任せなさい」

「フレアさんが強化した魔装法衣があるのです。私はよほどの相手でなければ負ける気はしないのですけれどね」


 アリアやシャル、セリーヌと次々に頼もしい発言が続く。特にミュリやユーナが荒ぶり怒りに燃えていた。

 

「そうです。わたしからお姉様を奪おうなんてゆるしません」

「その通りよ。竜人――潰してやるわ(ぼそっ)」

 

 ユーナの近くにいた生徒は物騒な物言いにぎょっとする。それでも大抵の生徒はお(しと)やかなユーナが言うはずがないと聞き流した。

 団結する生徒たちを眺めながらリリアーヌがフレアに尋ねた。


「で、フレアっちの見立てでは勝算ってどのぐらいなの?」

「99パーセントです」

「えっ? 勝てる見込みって1パーセントしかないの?」


 リリアーヌの声に生徒たちが思わずフレアに注視する。


「いいえ、違います。1パーセントも負ける可能性があるのです。ああーーーー魔法少女が怪我をしたら私は1週間は寝込んでしまいそうです」


 深刻そうに頭を抱えるフレアに生徒たちは思わず突っ込んだ。


「「「私たちの心配を返して」」」

 

 


 後日、大都市ベルカにフレアたちはやってきた。

 ブリアント王国はエクリスが提案した親善試合を受けることにしたのである。

 勝てば無事同盟締結。

 負ければフレアを対価に同盟は成されることとなる。


 移動魔工房によって半日も経たずにたどり着いたフレアたちはエクリスと会談するためにグローランス商会支店を訪れていた。

 なぜなら予定していた領主の屋敷を消し飛ばしてしまったという。となれば領主の屋敷に匹敵する建造物が選ばれることになる。

 いろいろと言いたいことがありすぎてティアナクランは終始殺気が全身からあふれ出ている。

 そのせいなのかエクリスたちとの交渉はある意味スムーズに行われていた。


「おい、フローレア。ティアナクランはなぜあれほど怒っているのだ。今にも襲いかかりそうであるぞ」


 時間をおいても全く怒りが収まる様子がないティアナクランにエクリスが声をひそめて尋ねた。

 現在フレアはといえば、会談に臨む両国の重鎮たちを合わせて10人に食事を振る舞っていた。

 

「知りませんよ。それと話かけないでください。私まで睨まれています」

「くっ、わらわを共和国の王女と知ってその態度はどういうことか」


 そちらは接待する側ではないのかと商会責任者のフレアに視線で抗議する。

 

「ティアナは怒らせると凄く怖いんです。逆らえません。だから助けるなんて無理ですよ」


 心底震えておびえる様子にエクリスはそれほどなのかと(せん)(りつ)しチラリとティアナクランを見やる。

 開放型キッチンによって調理パフォーマンスを披露しながらもてなす形式は両国の重鎮たちには好評である。しかし肝腎のエクリスとティアナクランの周りだけ重苦しい空気が支配していた。


「フローレア、何を話しているのですか」

「ひぃ、ちょっと聞かれただけですよ」

「エクリス、フローレアはわたくしの友人です。色目を使わないでくださいね」

「いや、そんなつもりは……」


 といいつつエクリスはフレアをグローランス商会の代表と知らずにマーキングしてしまっていた過去を思い出す。

 不意の沈黙で不信感を募らせるティアナクラン。再度くぎをさした。


「……色目を使わないでくださいね(にっこり)」


 語尾にわざとらしくしなを作るがそれは逆に恐怖を上乗せする結果にしかならない。エクリスはいままで感じたことのない類いの迫力に息を飲む。

 そんなエクリスの窮地にまるで助ける気がないのがレジーナである。

 フレアの手作り料理配送を奪われた怒りがまだ冷めていないレジーナはあえて無視ししていた。

 王国の宰相と一緒にフレアの料理風景を見入り、称賛の声をあげる。同じフレアが好き同士通じるものがあったのか2人は運ばれてくる料理に舌鼓をうちながら会話が弾んでいるように見える。


(むう、レジーナもあれほどに怒るとは思わなかった。たしかあのときの料理もこのフローレアという小娘の料理だというし、――実際うまいな)


 食いしん坊のレジーナが気に入るのは当然と思える料理の腕前だ。何より竜人の琴線に触れるような味付けだった。エクリス自身両手のフォークとナイフが止まらない。すぐに平らげ次の料理に手をつける。


 エクリスは要求を強引にかつ有利に進める交渉が得意であった。だがこのときばかりは勝手が違いティアナクランの圧力とフレアの料理に鳴りをひそめてしまった。

 結果、試合のルールはおおよそ安全に配慮したフレアの望む条件で成立した。


 1、試合は携行できる範囲で装備の使用を許可。薬物強化や、第三者からの不正な支援等の禁止。

 2、急所への攻撃を禁止する。

 3、試合時間は30分。

 4、試合は5戦。先に3勝したチームを勝者とする。

 5、審判はレジーナが公正につとめ、降参、戦闘不能、不正行為の発覚で勝敗を決める。時間制限超過は引き分けとする。

 5、命の危険のないようレジーナの判断で必要以上の攻撃は止めることを認める。

 6、試合場の外に落ちた場合は反則負け。また10秒以上の連続飛行を禁止する。

 7、相手を殺した場合、反則負けとする。

 8、第三者への攻撃や示唆は禁止する。

 9、試合に臨む者は互いを尊重し正々堂々勝負すること。


 上記より魔法少女を守るためフレアのいきすぎた苦心がかいま見える。

 表向きは両者に恨みを残さないようにという理由だが全ては魔法少女のため。打てる手はできる限りうつフレアだった。


 

 そして翌日。

 エクリスが大岩を削り試合場のリングを力業で造るという示威行為のあと特設会場には大勢のベルカの民が観客として集められた。

 こうして魔法少女の生徒たちとゲールが率いる竜人たちとの試合が始まろうとしていた。


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