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第21話 魔法少女特訓編 『最強の初級魔法』

 午前の座学を終えると午後は演習場に移動する。

 食休みを挟んだというのに生徒たちのショックは大きく足取りは重い。自分たちの魔法がいかに恥ずかしいのかを自覚してしまった。負った心の傷は簡単に癒えるものではない。

 そんな中、まだ新演習施設を訪れたことのなかったティアナクランが呆れ混じりにつぶやく。


「なんなの、……これは」


 魔法の演習場を内部から見回し、ただただ呆れる。

 それも無理はないかもしれない。まるで王城の舞踏会場のような広い空間と大聖堂のような豪華な内装。色鮮やかな色彩を放つ天井のステンドグラスから光が差し込み、巨大な柱が立ち並ぶ。まるで森の巨木に囲まれ大自然の神秘に立ち会った錯覚すらおぼえる。

 それをフレアは自慢げに語る。


「ふふん、御安心ください。これは国費で建造してはいませんよ。全て私の私財でつくりましたから」

「そうではなくてたかが演習施設にこの豪華さはいらないのではありませんか」

「いいえ必要です。この国における魔法少女は貢献度に対して扱いがぞんざいです」

「十分に厚遇してるはずですが」

「いいえ、人類を守る英雄に対してもっと神格化して称えるべきです。皆さんもそうは思いませんか」


 話を振られた生徒たちはそれは違うと首を左右にふる。


「あはは、近所の知り合いに拝まれたりするのは嫌だな」

「――はぅっ、そうですか」

 

 苦笑いのパティにフレアは意気消沈してしまう。

 アリアがフレアに願い出る。


「フローレア教官、それよりも授業をお願いしますわ」

 

 アリアは特に詠唱脱却に燃えており、やる気に満ちている。

 感化されたフレアは気を取り直して生徒たちの前で話を始める。

 何も言わずともルージュがフレアの背後にキャスター付きの黒板を引っ張り出して準備していた。


「では演習前に少し講義をしましょう。皆さんは王都での戦闘で大半の生徒が魔力切れを起こしたようですね。ですが魔力切れに大きく個人差が出ました。カズハさん、それはなぜだか分かりますか」

「私見ですが教官から頂いた魔導具に頼った固定式の魔法、つまりキャロラインの魔導銃や拙者の刀に組み込まれた定型魔法に頼る者は最後まで戦えていました。魔力切れを起こした者はそれによらない者ばかりです。このことから我々の魔法制御の未熟さが原因と言えます」


 定型魔法とは魔導具に既に組み込まれている固定された魔法である。これによる利点は未熟な魔法使いでも魔力さえ供給できれば最小効率の魔力と無詠唱で魔導具固定の強力な魔法が可能だということである。

 正し、魔導具に組み込まれた魔法以外はその限りではない。

 

「その通りです。新装備の魔導具に組み込まれた定型魔法は私が新理論を試験的に取り入れました。魔力消費と威力、詠唱省力化に劇的な効果があったと思います」

「確かに、あの新装備がなければ未熟な拙者たちでは無魔を押し返すこともできなかったかも知れません」

「ふふ、カズハさんは謙虚ですね」


 自身の鍛錬不足を自覚するカズハにフレアは笑顔だ。

 カズハは自分に厳しく、他人には優しいクラスのお姉さん的存在。

 カズハを見ているとフレアは前世での日本の大和撫子を連想する。そのこともあってカズハの考え方には共感をおぼえる。

 

「実は新理論の発見によって従来の魔法が非常に非効率であったことが判明しました。新理論の習得は前回の戦いでの課題を克服するにちょうど良い機会となるでしょう」

「非効率ですか?」


 首をひねるカズハにフレアは詳しく説明する。

 

「魔法とは精霊と意思疎通ができていない場合やイメージが漠然としているほどに必要となる魔力が膨れ上がってしまうのです」

「はあ、拙者には教官が言いたいことが理解出来ません」

「具体的な例を挙げましょう」

 

 フレアの指さした先には標的となる無魔が描かれた張りぼてが立てられている。


「あの目標を攻撃したい。そして、破壊する。そのプロセスには幾つもの順序が存在します。魔法の行使のために魔法使いは精霊とチャンネルとつなぐことになります。それこそ以心伝心のような魔法だと思って下さい。私はそれを《福音魔法》と呼んでいます」

「ということは拙者たちはその福音魔法とやらの魔力も請求されているのでござるか」

「はい、魔法使いの意図が伝わりにくいと精霊は強い奇跡を必要とします。その分たくさん魔力を請求されますよ」


 まるで商人との取引ね、と誰かが言った。


「次はどのようにして目標を破壊するかという説明に入ります。例えば、破壊に火の魔法を用いるとします。ですがここで頼んだ精霊が水の精霊であったらどうでしょうか。ここで水の精霊がとる方法は2つとなります。水の精霊が苦手な火を強引に行使するか、火の精霊に仲介するかです」


 それにはティアナクランが挙手をして質問する。


「待ちなさい。フローレア。聞き間違いかしら。水の精霊が火を使うと言いませんでしたか」

「はい、言いましたよ」

「どういうことなのですか。水と火は相容れない属性だと思うのですけれど。そもそも水の精霊は水以外の魔法は使えないのでは?」

「その件はいずれ詳しく話しますが水の精霊は水魔法しか使えないというのは間違った認識です。そうですよね、ジルさん」

「うん、そうだよ。じゃあ、実体を得たことだし私が火の魔法を使って見せようかな? フローレアちゃん、魔力もらうよ」


 それにはフレアが慌てて拒絶する。


「はわっ、待ってください。私は受容体が魔力量に見合わないのです。制御できない魔力の波にのまれて暴走しますよ」

「うわあ。いま受容体を使ってチャンネル開こうとしたら凄い圧力を感じたよ。ヒヤッとした~~」

「私も今のは焦りましたよ」


 このやりとりにアリアが質問する。


「フローレア教官、いま受容体を使ってチャンネルを開くとおっしゃっていましたがどういうことですか」

「はい、そうですね。受容体とは精霊との魔力をやりとりするパイプです。同時に受容体を通じて精霊と力を共有しその精霊の魔法を自分の力のように扱えます。ここで大事なのは精霊とつながった人間に見合う奇跡しか起こせないということです」

 

 そこでユーナが気がついた。


「なるほどね。私たちが何を鍛えるべきか見えてきたわ。精霊と以心伝心できる鍵は受容体なのね」

「さすがユーナさんですね。そのとおりです。普段実体のない精霊を感知するには受容体をいかに使いこなすかにあります。そもそも得意な精霊さんを感知して直接お願いできればもっと魔力を節約できるという話ですしね」


 ティアナクランは次々発覚する新事実に頭を抑えながら国王にどう報告するべきか頭を悩ませている。もはや説明しても信じてもらえるのかとあらぬ方向に心配が脱線するほど荒唐無稽な話であった。彼女の顔にには苦悩がにじんでいる。

 そんな王女を無視してフレアは容赦なく話を続けた。


「さっきの話に戻しますね。精霊には属性によって得手不得手が存在します。水の精霊が火の魔法行使も出来ますが、それにはより多くの魔力が請求されます。同じく火の精霊に仲介してもらってもその手間賃に魔力がとられます」


 一般の生徒たちは次々引かれる魔力にまるで役人に払う税金みたいだと皮肉な感想を抱く。もちろん王女を始め貴族の生徒の手前、口には出さない。


「そして、最後に魔法の発現時にも無駄が発生しています。それがイメージ不足、奇跡を行使する具体性の欠如と言うべきでしょうか。以上、これらの改善が当面の皆さんの目標であり課題となります」


 フレアは黒板に図を書き記す。それは、火の砲撃を目標に当てるまでのプロセスである。


「火をどうやって発生させるのか。発生させた火をどのように目標に飛ばすのか。そして、イメージ通りの魔法の威力を再現するためにどうすればいいのか。それらが漠然とするほどに精霊は困惑し無理を押し通すために膨大な魔力を使う結果となります。逆を言えば、これらを解消することでより少ない魔力で、より速く、高威力の魔法が可能になります」

 

 そこでフレアはアリアを指名する。


「アリアさん、火の下級魔法を無詠唱でできますか?」

「えっと、変身しないと無理だと思いますわ」

「では詠唱有りでもいいのであの的に当ててみてください」

「えっ!?」


 フレアは50メートル先の鉄製の標的を指差した。フレアのとんでもない要求にアリアは一気に顔が青ざめる。

 思い起こされる午前中の悪夢が頭をよぎったのだ。


「じょ、冗談ではありませんわ。火の下級魔法の詠唱も十分に恥ずかしいのですわよ」

「しかし、今まで皆さんは普通にやっていたではありませんか」

「もはや状況が違いますわよ。どんな羞恥プレイですか?」

 

 それには多くの生徒がアリアに同情的でありよく分かると頷いている。だがそれでは話が進まないとフレアも困った様子だ。

 そんなときルージュが天使のような外面で悪魔のような提案をする。


「皆さん優しいのね。では今頷いた方々の誰かにやってもらいましょうか」


 ぱあっとすがるような思いでアリアは周囲を見回すと途端に視線をそらす者が続出する。

 それをみて一気にアリアは地獄に落とされた気分だ。

 ルージュは皮肉な状況を見て1人クスクスと笑っている。


「皆酷いことするのね」


 ルージュの(こく)(ひょう)にはリリアーヌが冷ややかだ。


「いや、それは君のことでしょ」


 大半が二の足を踏むなかで1人勇者が名乗り出る。ミュリである。


「はいは~~い、お姉様。わたしに任せてください」


 フレアの授業限定でいつも熱意にあふれているミュリ。彼女はフレアにいつ指名されるのかと待ちわびている。それでも今はしびれを切られてしまったようである。

 フレアはミュリの独特の詠唱を思い出すと爽やかな笑顔で拒絶した。


「ミュリさんの魔法は非常に特殊なので他の方にお願いしますね」

「ふええ、フレアお姉様はわたしが嫌いですか?」

「そんなことはありませんよ。魔法少女を嫌うなんて世界が滅んでもあり得ません」


 大げさなたとえだがフローレア教官ならあり得る、生徒たちは妙に納得してしまった。

 アリアがこの好機を逃してなるものかと必死に提案する。


「フローレア教官、ミュリさんがこれほどやる気を見せているのです。くみ取るのが指導者ではありませんの」


 アリアの言葉に生徒たちの同調する声が次々に上がる。

 フレアは魔法少女には弱い。こうなっては受け入れるほかなかった。


「……ではミュリさんにお願いしましょう」

「任せてください」

 

 元気よく定位置に移動したミュリは普通の杖を取り出すと簡単な詠唱を唱える。


「《偉大なるフレアお姉様の熱き愛のささやき》」

「ひぃっ……やぁ」

 

 聞いていたフレアは恥じらいに(もだ)えた。

 ミュリの魔法はこぶし大の火の玉を形作り、自然法則からすれば違和感の感じる軌道だがしっかりと的に着弾した。

 しかし、下級魔法では威力が足りず的は無傷。火球は儚くも火の粉を散らし消えていった。


「むふん、どうですか。お姉様」

「あ、ありがとうございました。戻っていいですよ」


 精神力をすり減らしたフレアがどうにか声を絞り出して労うとミュリは実にやりきった表情で戻っていく。

 そんな様子をルージュは気遣ってつぶやく。


(むご)いことするのね」


 さすがにフレアに同情した生徒たちは後ろめたそうたっだ。

 

「……ではルージュさん、次に手本を見せてあげてください」

 

 フレアはルージュに目配せすると彼女は定位置に立って魔法の手本を見せる。


「では面白い魔法をみせてあげるわ。私はこれから初級魔法だけを用いて的を破壊するわよ」


 初級魔法とは日常生活に使用する程度のものだ。例えば火の初級魔法は明かりや火種程度がせいぜいだ。

 下級魔法でも生身のパンチ一撃程度の威力がせいぜいである。先のミュリのように鉄製の的など到底破壊できないはずであった。

 そのためリリアーヌが待ったをかける。


「まって、目標を破壊するのなら下級魔法でも威力が足りないのよ。無理よ」

「ピアスコート、私はあなたと違って無駄なことはしない。凡人は黙ってなさい」


 ぴしゃりと言い放つルージュの言い方にリリアーヌは下唇をかんで黙り込む。険のある雰囲気に周囲の生徒たちは息をのんだ。

 彼女たちも薄々気がついていたがルージュとリリアーヌの仲は悪い。特にルージュの方は嫌悪感を隠そうとしていない。

 その後はリリアーヌを空気のように無視してルージュは続ける。


「まずは精霊を感知してこの場で最も強い火と風の精霊を見つけて福音魔法でつながるの。次に火を発生させ、風の力で燃える大気を取り込み超高温に高める」


 ミュリの放った火球より一回り小さいながらも(うな)るように燃えさかる火が迸る。


「その火を制御し螺旋状の形状に変えて高速で回転、風の障壁で閉じ込め弾頭を形成する。次に風で目標までの軌道を確保したら爆発する大気を取り込み火の弾頭を爆発の反発力によって発射する」


 するとルージュの魔法は目で捉えきれないほどの速度で目標に射出される。十分な加速をもって衝突した火の弾丸が着弾と同時に的を粉々に吹き飛ばす。赤熱した鉄の破片が周囲にまき散らされ宙を舞った。

 しかもルージュの弾丸は目標を貫通し奥の壁にまで到達する。

 さすがに壁を傷つけるには至らないが壁に当たった衝撃は凄まじく施設全体を揺さぶり生徒たちはから足を踏む。


「な、何ですの、その威力は!?」


 今のが初級魔法?

 生徒たちの常識がまたもひっくり返る。

 いち早く我に返ったアリアがまず最初に(きょう)(がく)の声を上げていた。

 ルージュはさも当然という態度で髪を掻き上げて言う。


「これが魔法を鮮明にイメージしたことで可能となる初級魔法のポテンシャルよ。どうかしら、皆さんがいままでどれだけ魔法を使いこなせていなかったか理解出来た?」


 ティアナクランはこれを見届けたあと溜め息のあとにつぶやいた。


「フローレア、これは完全に魔技研を敵に回しますよ」


 もはや、フローレアの功績は学者、技術者が嫉妬で狂い死にするほど大きなものである。ティアナクランは確信する。

 近いうちに魔技研がフレアを叩き潰そうとするであろうことを。

 王女の心配に気がつかずフレアは実に気軽に言い放つ。


「では皆さん、一週間でこの初級魔法をマスターしてください」

「「「無理!!」」」


 1年G組の生徒たちの返事は見事な協和をみせるのだった。




 フレアのクラスが新理論の習得に悪戦苦闘して1週間が過ぎた頃。

 交易都市ガラン周辺を警戒する騎士団の一角がたった1人の無魔に倒れようとしていた。


「グワッハハハ、弱いぞ。こんなものか、人間ども」


 反魔剛騎ガリュードは巨大な(こん)(ぼう)を振り下ろす。金属製のその武器は10尺以上という馬鹿げた大きさ。手を放すだけで地面に埋まってしまいそうな圧倒的な質量を持つ鈍器だ。それに加えてガリュードの巨木のような豪腕によって振るわれる一撃は向けられる者にとって悪夢でしかない。

 振り下ろすあいだ、いささか隙だらけとも言えるがガリュードにとっては問題にならない。魔導騎士の剣は鋼の肉体に当たると簡単に折れ曲がり、魔法使いの砲撃は当たるとはじけて霧散する。


「無駄無駄、砲撃は特に効かんぞ。ワシの反魔の力はそういう風に特化してあるからなあ。倒したくば肉弾戦でこい」


 とはいえ、ガリュードの攻撃は直接当たらなくとも脅威である。


「金剛発破ッ!」


 棍棒が地面にぶつかると地面をえぐり、隆起させ、砂煙を巻き上げて爆風で吹き飛ばされる。あまりの衝撃にそれだけで肉体強化しているはずの魔導騎士が倒れていく。

 そして、巻き上がる砂煙に視界が悪くなる。その中でもガリュードは正確に敵の位置を把握している。一方で騎士たちは敵を見失っていた。

 戦闘中に敵を見失うなど致命的といえる。


「この未熟者がああああ」


 簡単に命を刈り取られる部下たちを見て騎士団の団長が後ろを振り返る。その先には交易都市ガラン、そして、王立ウラノス魔導騎士学園がある。


「いかん、この先には我々の希望が……」


 とはいえ自分たちではこのガリュードを止められないことも痛感する。

 団長は部下の2人に指示を出した。


「お前はこのことを交易都市ガランに知らせろ。そしてお前はクラウディオ司令に連絡を。クロノスナイツの出撃要請をしてこい」

「クロノスナイツ!?」


 言われた騎士は思わず聞き返した。

 クロノスナイツは近衛騎士団をもしのぐ実力を隠し持つクラウディオ直属の精鋭騎士たちだ。

 一般の民は近衛が最強と触れ回るが前線にいる士官は誰もが知っている。

 クロノスナイツこそが王国最強の騎士団であると。


「本当にクロノスナイツは存在するのですか。ただのうわさに過ぎないとばかり」

「クラウディオ司令は陛下に気を遣って隠しているが実在する。秘密部隊だがあの都市には奴らの大事な姫がいる。必ず動く」

「姫様とは王女殿下のことですか?」


 話している間にも騎士団は数を減らしもはや壊滅一歩手前の惨状だ。


「いいから行け。あの化け物はクロノスナイツでなければ止められない。ここは俺が時間を稼ぐ。頼んだぞ」


 団長に背中を押された2人の騎士は後ろ髪を引かれる思いで駆けだした。

 若い2人の騎士を見送った団長はつぶやく。


「殿下のことじゃねえよ」

 

 団長は死を覚悟しガリュードに向かって歩き出す。


「クロノスナイツ。あんたらが表舞台に出ないのは多分王族に遠慮してるからじゃねえよな。お前らの国を見捨てた全ての人間の国を恨んでるのか? それとも……」

 

 自嘲気味につぶやいて団長は大きな剣を肩に担ぐ。

 団長は理解していた。目の前にいるガリュードは魔法少女の天敵だと。

 ガリュードを倒すには超一流の魔導騎士でなければならない。問題は救援要請が間に合うのかどうかだ。それにはここでどれだけ時間を稼げるかにかかっている。


「とんだ貧乏くじひいちまったなあ」


 団長は笑いながら最後まで戦い抜いた。

 その日、奮戦も(むな)しく1つの騎士団がブリアント王国から姿を消した。


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