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終わると思う

お待たせました!

待望の最終回です。

私の全力、受け取ってくれ!


「よっしゃああ! そこだ! させぇ! 」


屋上に響くのはラジオから繋がるイヤホンをつけた恰幅のよい髭の男の声と……。それから、その体に向かって凄まじい勢いで激突した物体が、コンクリートを砕く音。


「なっ、なんじゃあ!? 」


驚いた男はイヤホンを外して、飛んで来た物体に近づいた。そこで彼が見たものとは……!?


「こ、これは……!! 」


※―――※

第7話

「終わると思う」

※―――※


「きのこじゃ……!! 間違いなくきのこじゃ!! 」


そう、それは巨大なき◯この山である。

男性は狼狽えつつも、言葉を繋いだ。


「商品で攻撃とは、ついに◯治も本気を出しよったか!? この戦争に終止符を打とうと言うのか!? 」


それに対して帰ってきたのは、予想外の回答である。


「悪いが、戦争は終わらねぇ。人の欲がある限り、この世界に平和は訪れねぇのさ」


言葉を放ったのは彼の上空に立つ黒タイツの人間。そう、全身を隠されていながら、カリスマ性と美しさを失わない素晴らしき神のすが……!


「調子に乗るんじゃねぇっ! 」


ぐぼしっ!?

たけ◯こが飛んで来やがっただと!?


「まさか!? 」


まさか、奴等は……!!

私の期待を知ったかのように、死神と自殺志願者、それから知らないおっさんが乗った何処かで見覚えのある紫と緑の大きなロボが現れる。更に、私の目の前に空中モニターが写し出されて、自殺志願者は口火を切った。


「そうだ、俺が……」


そして、それに続いてトピアが、


「俺たちが……」


といい、最後におっさんが、


「ガン◯ムだっ!! 」


と締める。

その勇姿はまさに救世主だろう。

しかし、


「ふっ、誉めてやりたいとこだが、私は既に魔力の充填を済ませてある、これで終わりだっ! 」


ここで呼び出される巨大な赤い魔法陣の前に、成す術はないはずだ。


「大いなる神、アザトースよ! 無限を支配せしその力をここに示せぇえ! 」


「まずい! 」


三人が乗ったロボットが、召喚を止めるべく、ブーストを発動させてこちらに迫る。そんなもんか? まだまだ甘いな、それじゃ世界なんて到底狙えないさ!


「はっはっはっ! もう遅いっ! 」


魔法陣の中からそのお姿が現れる。黒い身体、黒い羽、そして、大鎌! ……ってあれ? 大鎌!?


「よくも僕を差し置いてレギュラー入りしやがったな! 許さないぞ、おっさんっ! 」


なん、だと!?

アザトースがなぜか死神 (駄目な方)にすり変わっている!!


「誰がマダオだぁああ!! 」


ぐふっ!?

そんなこと言ってないじゃん!


「まぁいい、まずはおっさん! お前を倒す! なんかムカつく神野郎を抹殺するのはその後だ! 」


しかも、理不尽な理由で殺害予告された! 違うだろう!? 敵はあっちだ!


「うぉおおお! 」


聞いてねぇよっ!!

なんかロボの方に飛んで行った!


「くらえっ! マジ殴りっ! 」


したら、ロボの窓を粉砕してるし!


「かぁ~ら~の~! 地獄のパンダスクリュー!! 」


なんかパンダ沸いて、それがおっさんにスクリュードライバー決めてるし! って、お前が戦えよ死神っ!!


「かはっ! 」


ああああ!!

ちょっと目を離した隙に、おっさんがいつの間にかヤ◯チャ(あのやられポーズ)になってるし!


「悪は滅んだ……The Endっ! 」


ストーリー勝手に閉じてるしっ!!


「勝手? いいえ、本当に終わるのよ? 」


私は神 (笑)の背後に回り込み、その体を後ろから腕でロックする。


「くっ! 勝手にナレーションすんな! 私の出番が減るじゃないか! 」


真面目にやらないのが悪いんじゃないですかね。俺なんか、最初の台詞が終わったら、ちゃんと練炭買いに走ってましたよ?


「お前も戦えよっ! 」


やられる前にやる、それが自然の掟だ。おっさん片付けたから直ぐそっちにいく! それまで持ちこたえてくれ!


「おっさん弱すぎだろぉおお!! 」


というか、ハル、それ死亡フラグだからやめなさい。


はーい。


大丈夫だ、フラグなら俺が踏むっ!


「お前らは普通に喋らんかぁああ! 」


あんたが描写しないせいで、誰が喋ってるのかさっぱりだから、どっちでも同じじゃない!


「……え、あ、うん、本当に申し訳ない。次の文から頑張るから」


本当に?


「マジだよ。マジ卍だよ」


いや、それ使い方ちがくない?


(神)「ほら、これでいいだろ」


(ト)「よくないわよ!! ナニコレ!? ただの台本じゃない!! 」


(ハ)「分かりやすくていいじゃないか」


(ト)「分かりやすいけどもっ! 」


(映す価値なし)「そうだぞ、ちゃんと小説っぽく書かないと駄目じゃないか! 」


(ト)「カッコで遊ぶな鈴木! 」


(恋人募集)「お、ホントだ変えられる」


(ト)「SNSかよ!! 」


(歴戦の勇者)「おいお前たち、たるんでいるぞ。さっさとエンドロールに移れ」


(ハ)(鈴)「イエスマイロード! 」


(ト)「さらっとカッコで嘘をつくな、おっさん! 」


(神)「しかもエンドロール!? 私負けてないけど!? 」


~エンディング~


あの日~出会った~

君の~言~葉を~


(神)「勝手にエンディングが!? 」


僕は~どれだけ~


(ト)「素直に終わりなさい」


信じ~られたでしょう~


(神)「いやいや、絶対おかしいって! 」


多分半分~

いやそれ以下さ~


(ト)「もうっ、煩い! 」

(神)「ぐふっ!? 」

(鈴)「あ、死んだ」


でも~僕は知っている~

ぼ、く、の~大切な~

願い~そして、大事な仲間~


(鈴)「死神、そろそろ……」

(ト)「そうね」


これからも守るから~

大丈夫、側にいるよ~

いつ~でも~側にいるよ~

寂しいとき、悲しいとき、そんなときは~


(ト)「みんな、今までありがとう」

(鈴)「お別れするのは辛いけど! 」


あなたの隣で~

また~


(ハ)「これにておしまい! 」


笑えたなら~uu~ah~


(皆)「ありがとうございました! 」



《完》

さよならするのは辛いけど、

また会えるその日まで暫しの別れ、

これにておしまい、

さようなら。


反響があればすぐ会えるかもね。

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