イベント初日 2
もういくつ寝ると、クリスマス
加速フィールドでのイベントがはじまった。俺達は拠点を作るところから始めて、食料探しにきたのだが、遭遇した牛型のモンスターからドロップしたのは、鑑定が効かない謎のアイテムだった。
「なんで解んないんだろう?」
『う~ん………とりあえず他のも探してみようよリューちゃん』
ドロップ品をインベントリにしまうと採取をはじめた、、、
『………全部、わからないね』
「これはうかつに食べれないね」
キノコ、薬草、木の実など採取したモノは全部『???』であった
一通り採取を終えたので拠点に戻るとしよう。立ちあがり、軽く伸びをすると気配察知に引っかかる反応
「モニカ、向こうに何かいる」
声をかけると間延びした声で返事をしたモニカが、こっちにやってきた
様子を見に行くと、誰かが戦っているようだ、熟練度が上がったおかげでプレイヤーの青い反応と、プレイヤーを囲むモンスターの赤い反応を捉えた、モンスターの数は13
『見えた、ストームウルフ………名前が赤いからかなり強いよ』
モニカに警告しながら、俺達は近づいて行く。格上が相手だと赤くなるのも熟練度をあげた恩恵だね
『助太刀します、離れてくださいね“岩落とし”』
モニカが大きめの岩を3つ落として、ストームウルフの動きを制限するように配置した
運良く1体は岩の下敷きになって消える、残った12体はふたてに別れて回り混んできた
「“水槍”」
こちらに向かってきた8体のストームウルフに3本の水槍を作って時間差で放つ、後続のストームウルフの邪魔になるように時間長めで斜めに刺さった水槍を回避しながらストームウルフが迫ってくる
『“礫”』
モニカが魔本を広げながら、石を散弾のような面での攻撃を仕掛ける
額や目など急所に当たったようで3体が倒れる
「フーを置いてきたのが痛いなぁ」
自分に“聖力”、“聖防”とバフをかけながら杖に魔力を流し槍モードにする。向かって来てるのは5体だから槍じゃダメだよね、、、ってわけで水刃を弧を描くように伸ばして鎌に変える
ストームウルフは左右から回りこもうと正面から3、右1、左1
に別れた
「モニカ左のやつ、お願い」
モニカが首肯くのをみながら右の方に“泡地雷”を発動させる
正面からくる3体に向かい鎌を振るい牽制する………左側に向かったストームウルフの方はモニカが間に“土壁”を使ったようで壁が出来ていた
左からこれなくなったストームウルフが右からこようとしてたストームウルフと合流して地雷を踏み水柱が上がる。二度、三度と地雷を踏んで空に舞い上がっては地面に叩きつけられてを繰返し力尽きた
『リューちゃんこっちに来て』
モニカに呼ばれた、“水刃”を飛ばして隙を作って向かう
使う魔術を決めたようで魔本からページを破って手に持っていた
、向かってくる3体のストームウルフに向かいページを投げるとページの魔術が起動する
ページから扇形に地面にひびが入ると熱線が吹き上がった、2体が巻き込まれて欠片となる、熱線に当たらなかった1体も周りは火柱で進めず吹き上がったマグマが頭上から降り注ぎ倒れた
「凄いね」
『やり過ぎじゃったかな?』
魔本タイプは自分が使えない魔術でも知識としてストックできる、いまの炎熱陣も図書館に通いつめてストックした合成陣らしい
「大丈夫、大丈夫………それより『おまえは!?』」
残りのストームウルフの反応もプレイヤーが倒したのか反応がなくなっていた
こっちにやってきた人物はリング城で見たリョータだった。こちらを見て驚いているようだけど、前と雰囲気が違って遠くからじゃわからなかったよ




