春のハロウィン 5
終わらせる予定が終らず、次で終わらせる予定です
安全エリアを出た俺たちは、専用フィールド中央エリアへと向かっていた。道中で遭遇したカボを3体倒したが、カボ料理のバフ効果が高く今までより楽に倒せたね
『やっぱり、欲しいなぁ』
『キラー!!』
キラーが何か言ってメルクに怒られてたけど、よく聞こえなかったよ
気配察知には同じようにハロウィンタウンへと向かう反応と、ハロウィンタウンで戦闘中であろう反応がある。ハロウィンタウンの外壁が見えてきたので急ごうとした時だった、中央の数字がついに100になり新たな通知がきた
『残り100になりました、これよりレイド戦を開始します』
気配察知で探っていたハロウィンタウン中のカボ反応が、ひとつのところに集まり巨大な反応へと変わった
『カボー!!』
外壁越しにカボの頭らしきものが見える、どうやら合体したようだ、中央の数字は5になっているから他のところでも同じように巨大カボが出現してるんだろうね
外壁にたどり着き、ハロウィンタウン内へと入った。巨大なカボチャをくりぬいた建物に酒場や武具防具の看板など生活感があって、今まで倒したカボ達がここで生活してたのかと思うと微妙な気分になった
『これは!?去年のイベントのやつか?』
「そうなの?」
『たぶんね、ほらココ』
メルクが指した建物には冒険者組合の看板があり、正面入り口近くにあるかごの中にあるカボチャの皿を取り出すと、キラーの名前があった。
前回のハロウィンイベントの時のアイテムらしい、どうやらハロウィンタウンは去年のをそのまま使っているようだ。カボ達が生活してないとわかり安心した
巨大カボは通り二つぐらい挟んだ広場のようなところにいるみたいだ、ハロウィンタウンにいた人達が巨大カボのもとにたどり着いたようで戦闘が開始されたみたいで魔術が次々と放たれる
「あれは!?」
その魔術の中に見覚えのあるものがあった、宙に出現したゲートから隕石がカボに降り注ぐとカボが地響きをたてて倒れる。他の魔術だと効いてない風だったのに、かなり威力のある魔術だ
『凄いな』
『せっかくココまで来たんだから参加したいね、リューちゃん』
「そうだね」
話ながら俺達はペースを早めた、角を曲がりまっすぐ行くと広場だった。ちょうど巨大カボが起き上がろうとするのが見えた
広場の入口付近にいた人物が魔術を発動するのが見えた、ゲートが出現して隕石が起き上がる為に支点にしてた腕に直撃し、バランスを崩した巨大カボが倒れた。
「やっぱり、、、スフィアさん?」
『ん?リューイ?』
名前を呼ばれて振り向いた人物は星魔術というレアスキルの使い手のスフィアさんだった
「お久しぶりです、今着いたんですがどんな状況ですか?」
『物理攻撃がぜんぜん通らないから、近接タイプの方に壁役をお願いしてるの』
レイド戦というだけあってみんなで力を合わせないと辛いらしいね
『魔術タイプの人は攻撃担当だけど、やり過ぎると狙われるからヘイト管理しながら多方向から魔術当てる作戦だから』
「ありがとう、俺達も参加しますね」
『リューイがいるなら心強いよ、お願いね』
現在進行中の作戦を伝えてメルク、キラーには壁役が集まっているところに行ってもらった。俺とモニカはスフィアさんから離れたところで配置に着いた、離れる前にスフィアさんにカボ料理を渡しといた




