水竜リーゼ
青い光は輝きを増し、目をあけてられないほどになっていた
『…あら、あなたは?』
輝きが落ちついてきた、ようやく目をあけられるようになって目に入ったのは、女の人だった
「俺はリューイ、冒険者登録に来ました、この部屋で水晶触るように言われたんだけど……」
入口は俺の後ろだし、状況から考えると水晶から出てきた?またはどっかに隠し扉あるのかだろう
『そうなの?連絡は来て無かったと思うんだけど……私はリーゼロッテ、まずは本来の目的から済まさせてくださいね、ついて来てください』
フレアスリーブにフレアスカートのふわふわした雰囲気のリーゼロッテさんは、一階に用があるんだろう、部屋を出ると階段を降りていく
『…間違いないんだな?』
『ああ、すでに巣に入りきらないみたいだ』
『手の空いてるヤツ、全員に声をかけろ!!』
一階は不穏な空気だった、受付の人もあわててるのか二階から降りてきたことに気づいてない
『ハインツ、あなたがあわててどうするのです、皆が不安になるでしょう』
『リーゼ様、お待ちしてました』
リーゼロッテさんに声をかけられて受付さんがこちらに気づいた、受付さんの名前はハインツ、はじまりの街サイレイクの冒険者組合のギルドマスターらしい
「リーゼ様?ってリーゼロッテさんは、水竜リーゼ?」
ギルドマスターのハインツさんの雰囲気からリーゼロッテさんはだいぶ偉い人に見えた
『そうですよ、といっても力の一部なんで本体じゃないんですけど』
本体はいろいろと調整があり動けないらしい、管理してる地方の竜脈を使って力の一部を送る事が出来るそうで緊急事態に備えて大きな街は竜脈の近くにあり移動用の水晶を置いてあるそうだ
説明を聞いてる間にハインツさんは人を呼びに行ってたみたいで何人か連れて戻ってきた、そのままギルドマスターの部屋で話をすることになった、二階の一番奥の部屋へと移動した
移動中に水晶に触ってたけど、光らなかったとハインツさんに言ったら『魔力ないのか』とか聞かれた、どうやら水晶に触って魔力を通すとリーゼロッテさんから加護を貰えるらしい、加護を貰わないと魔法は使えないようだ
水晶に魔力を通すなんて聞いて無いと抗議したらハインツさんは『触れって言われたら魔力を通すってことだろうが』とか言われたが、それを聞いていたリーゼロッテさんに怒られていたから、常識とかではないらしい、安心した