奪還
ヒナさんから放たれた二本の“火槍”はスケープゴートに向かっていき、“火球”で焼きはらった部分へと当たり一本は貫通していった、もう一本は毛の部分に刺さった
“解析”されて“火槍”が飛んでくるのを回避する、そこにヒナさんに向かってスケープゴートが突っ込む
「危ない、、、“水壁”」
慌ててヒナさんとスケープゴートの間に2枚の水の壁をくの字に展開させた、角度をつけたことで少しズラすことに成功したみたいでスケープゴートはヒナさんの横を通り過ぎて行く
『ありがとう………』
角が当たったのか脇腹を抑えながらヒナさんがしゃべる
『惜しかったねぇ、そろそろ終わらせるんだよ、スケープゴート』
バアルがスケープゴートに終わらせるように指示を出すとスケープゴートの身体が赤く輝く、、、ってスキルのエフェクト!?
大きくなったような重圧を感じ、帯電してるのかバリバリと空気を裂きながら青白いスパークのようなエフェクトを纏いながらスケープゴートが突っ込んで来た
ギリギリで回避じゃあスパークにあたるし、ヒナさんの方を見てみるけどまだ苦しそうで避けるのはむずかしそうだ、死に戻りは熟練度減少だっけ?
「ただでは死に戻らないよ!!、、、フー、足止めお願い」
同化を解除してスケープゴートの足止めをフーにお願いした、犬状態になったファーブニルがスケープゴートを足止めするために蜘蛛糸を出す
蜘蛛糸を伝って雷が来ないかと心配したんだけどアースのように出した糸をすぐ地面とくっつけながら次々と糸を出していく、糸が絡みつきスケープゴートの突進が止まった
『………なに………』
バアルが驚いているが、気にしないで術の軌道上に何もないことを確認、精霊を集めて聖の魔力を渡す、飛んで行く斬撃をイメージすると聖属性の刃となった
「“聖刃”」
“解析”されて返ってくればひとたまりもないだろうけど、大丈夫な気がする
『これは、、、っく、聖ぞくっ』
糸が絡まり動けないでもがいているスケープゴートに、“聖刃”が向かい、岩蛇の時と同じように抵抗なくスケープゴートを切り裂く
岩蛇の時は落としたけど、今回は飛ばしたからどうかと思ったが威力に問題なく、むしろありすぎた
ゆっくりと崩れて消えたスケープゴート、軌道上にいて“聖刃”を防ごうとしたバアルの腕を巻き込み、正面の城の壁を切り裂く、なおも止まらず“聖刃”は森の方へ向かい何本か木を倒したところで設定した魔力がなくなり刃から精霊へと戻り散っていく
『バアル様、準備完了ですメェ』
『あぁ、退くよ』
腕がなくなっても慌ててないバアルから撤退の声がかかった、リョータだっけがヒナさんを睨みながらもバアルに逆らわずに退く
『まぁ楽しめたな、、、クラン【ケリュケイオン】のバアルだ、また会おう』
「俺はリューイ」
あんまり会いたくはないけどね、返事をすると待っていたかのようにバアルの姿が消えた、気配察知で城の中を調べると、誰もいない、まわりにも
どうやら本当に撤退したようだ、バルカンさんに連絡をするとすぐに向かうとのことだった、クエスト終了でいいんだよね
名前:リューイ
体力:5+13(28)
攻撃:2+7(12)
防御:2+13(15)
魔力:10+3(137)
ギルドランク:B
所持金:小金貨11枚、銀貨2枚、小銀貨2枚、銅貨2枚
装備:鋼樹の杖、翡翠晶の首飾り、鋼樹のローブ、初心者のグローブ、初心者の指輪、魔力アップ小
スキル装備10/10:杖術42/120、水術70/120、聖術32/120、幸運192/999、魔道618/999、魔力操作68/198、観察眼31/200、気配察知22/200、料理178/200、竜魂124/200
スキル欄:暗視13/200、合成術8/20、投擲0/100、金剛11/100、NEW槍技0/40
称号:水竜の加護、聖龍の加護、幼竜の守護者、一騎当千、昆虫殺戮者




