表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dragon dive online  作者: 桜桜桜
第2エリアと古城イベント
78/143

奪還作戦 10


地面へと手をかざしたバアル、魔法陣がうかびあがり禍禍しい光が溢れた、爆発するように黒煙が吹き上がる


黒煙がひろがり、薄くなるとトラックのような大きさの、真っ黒な山羊のようなモノが現れた、山羊の顔には目や口などなく穴が空いていた


『スケープゴートよ、アレが獲物だ』

(メェ~)


バアルがこちらを指差し召喚した山羊に命じる、頭に直接響くように鳴き声が聞こえ山羊が突っ込んでくる


「ヒナさんは援護をお願い」

“水刃”を発生させて槍モードにした杖を構えながら前にでる


スケープゴートのスピードは巨体のわりには早く、地面の足跡のへこみ具合いから考えてもパワーがありそうだ


「防御はどうかな?」

スケープゴートの突進を当たらないよう軸をずらして避ける、横から胴体へと水刃で刺そうとするが毛にはばまれて流されようにすべる


『防御力もあるわね』

「剛毛に流されて攻撃通らないね」

ヒナさんも石っぽい何かをぶつけていたが突進のスピードは緩まなかった


「毛を避けるとなると顔なんだけど、、、」

『あの顔の穴なんなのかな』

「燃やしてみる?」

毛が邪魔をするなら燃やして毛を無くせば良いよね


ヒナさんが火の魔術が使えるから俺が時間稼ぎだね、“水球”をぶつけて山羊の注意を引くとこちらに突っ込んで来た


まずは注意を引くことには成功した、“水壁”を間に作るが山羊の突進であっけなく壊れる、バシャッと砕けた水がしぶきとなってふってきた


「止まらないかぁ」

横に飛びのくようにして突進をかわす、通り過ぎた山羊が大きく迂回するように弧をえがきまたこちらを目標に定め突っ込んでくる


ヒナさんの準備が終わったようで横から“火球”が飛んで来て直撃した


『やった?』

ヒナさん、それフラグだから!!、思わず言いそうになり抑えた有名フラグをヒナさんが言ってしまった


山羊の方をみると“火球”が当たって毛が燃えている、顔の穴に炎が流れて穴の中に消えてすぐに消火したが毛が一部無くなっている


剛毛の鎧が無くなった部分を攻めれば良いって思ってたら山羊の顔の穴から“火球”が飛び出してきた、なんとか“火球”を避けたけど何が起こったの?


『スケープゴートに入った有効攻撃は、“解析(アナライズ)”によってすぐに返すようになってんのさ、同じ強さで返すから強い攻撃で倒しきれないと、、、』

なぜかバアルが解説してくれた、後半は口の端を歪めてニヤリと悪い顔で笑ってだ


山羊の顔の渦が“解析”って魔術なんだろうね、炎が流れてから“火球”が飛んできたし、“解析”の有効範囲を知る必要があるのか?返ってくる前にやるとかか


『リューイって“ランス”は使える?』

考え事をしていたらヒナさんが、ちかよって来て聞いてきた


「“ランス”って何?槍状にして撃ち出す術なら一回成功したけど」

成功したのは一回だけでイメージはできてるはずなのに、練習してもなぜか上手くいかなかった


『まだ熟練度が低いのね』

槍状の術が使えるようになるにはだいぶ熟練度をあげないといけないらしい、それで一回成功した時にみんな驚いた顔してたんだね


『そろそろいいかい?』

ヒナさんと話している間待ってくれていたバアルが少しイラついたような声で聞いてきた


答えようと思ったんだけどバアルの合図でスケープゴートの突進が再開してこちらに向かってくる


『とりあえず“火槍”を撃つわ』

ランスなら威力を集束させた点での攻撃だから、返されても避け易いのではってことらしい


よく使う水の術で試しに槍状にしようとしてもうまくいかなかった、あとすこしな気がするんだけど安定しないんだよね


ヒナさんの方をみると“火槍”の準備が終わったのかスキルの青いエフェクトの後に二本の炎の槍が出現しスケープゴートへと向かって行った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よかったらこちらも 幻獣退治
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ