奪還作戦 9
久しぶりのリューイ回
リング城が見えなくなるくらい離れた森の入口近くで待機することになった、ちょうどいいので軽く食事をしといた方がいいだろうと商人さんの許可をもらった
城で作ったのは状態異常料理だったからね、食べられなかったしインベントリの中には材料はあるから適当に選んではさみ簡単なサンドイッチを作ると商人さんのところに持って行く
「簡単なモノですがどうぞ」
『ありがとうございます、、、うまいですね、それにこんな柔らかいパンははじめてですよ』
話を聞くとパンは硬めのモノが多いそうで汁気のあるものを乗せて水分を吸わせてから食べるのが普通みたいだ、天人の店にあるのは柔らかいパンが多いと教えたらいいこと聞いたと喜ばれた
『そういえば、私達が城にいる間に何かあったみたいですよ』
「?、何かって?」
『さっき連絡が来たんですが、森の奥の方で火柱みたいなモノが発生したみたいです、森が燃えてないから火ではないと思いますが………』
ここからじゃわからないが城にいる間ということは陽動班なのかな
「バルカンさん達ですかね、、、でも火柱って魔術なんでしょうか?」
『燃え移らないような魔術があるのかも知れませんね、生活魔術くらいしか使えなくて詳しくはないですが』
通信用に渡された魔道具を使いバルカンさんに報告しようとしたら、バルカンさんの方から連絡がきた
作戦は順調だったところにバアルと言う強敵にあい撤退したらしい、バアルは空を飛べるみたいでとびさったから気をつけるようにと言われた
気配察知を使ってもこちらに近づく者はいない、続いてヒナさんに連絡をしようとしたんだが繋がらないね
『アレはなんですかね?』
ヒナさんの心配をしていたところに商人さんの声が聞こえ振り向くと森の上の方を見ていた
視線を追って行くと鳥にしては大きい物体が飛んでいるようで城のある方へと移動していた
「鳥にしては変ですよね、、、バルカンさんが言ってたバアルって乱入者かも知れませんね」
『魔術で飛んでるんでしょうか?』
「どうなんでしょう?」
姿勢は変わらず、忙しく動かしてるようにはみえない
『“浮遊板”の応用なのか、でも………』
商人さんが飛行について考え始めた
「城の方に行ってるみたいなんで、ヒナさんに連絡つかないし、俺も城の方に行きますね」
『………ハイ、気をつけてください』
城の方は状態異常料理の効果でほとんど無力化出来てるはずだけど、新手が城に向かっていることをヒナさんに知らせないとね
フーを呼びだしてまた同化すると城へとかけだした




