冒険者組合
現実に戻り飯の仕度をする、と言っても茹でるだけのうどんだ、手早く済ませ食器を洗い乾燥機にセットして買い出しに行く
「結局4時間ってことはゲームの中じゃあ16時間過ぎてるんだよな」
現実との時間が違うから、夜ログインしてもDDOだと朝とかあるんだよな、変な感じがするがとりあえずログインしよう
_____
ログインしました
目を開けると男の人がいた、同じタイミングでログインしたみたいだ、相手もびっくりしたのか固まっている、こちらが悪いわけじゃないけど謝って手を振って離れた
大通りに出るとこまでは昨日と一緒、シロの店と反対側の方に抜けると緑の屋根が見えるらしい、緑の屋根は街が管理しているとのことだ
大通りから細い路地に入り、短めの路地を抜けると剣と杖が交差した大きな看板が目に入った、緑の屋根だし間違いないだろう
西部劇に出て来るようなスイングドアをそっと押して中に入る、静かに開けたつもりだったのに、思ったより大きなきしみ音がなった
建物内にはあまり人がいなかったんだが、気のせいじゃなきゃ全員こっちを見てるような?、、、そんなにうるさかったんだろうか
『お嬢ちゃん、用があんなら早く入りな!』
入口からなかなか入って来ないから見られてたのか?見られてるのは気になるがさっさと登録をすませないとな
「お嬢ちゃんじゃない、俺は男だから、それと冒険者登録に来たんだけど」
声をかけてきた受付の人のとこまで移動して、忘れずに否定しておく
『そりゃ悪かったな登録だな、そこの階段あがってすぐの部屋にでっかい水晶があるから光るまで触ってな』
言われた通り階段をあがる、二階は4部屋あるな、廊下の奥に3部屋、すぐの部屋っていうとここか
扉を開けると、またもやキィィィィーと黒板を爪でひっかいた時のようなきしみ音、今度は誰もいないから安心した、10畳くらいだろうか、部屋の中央に水晶がある
「光るまで触れだったな」
部屋の中央まで移動して触る
10分くらい経っただろうか、すぐに光ると思ったんだけど……
30分くらい経ったかなぁ……
そろそろ1時間かな?、なんか間違えてるんじゃないだろうか?もう一度やり方を聞きに1階に行こう
水晶から手を離し扉に向けて歩いていると違和感があった、明かりは壁に取りつけられてるのに、なんで扉に向かって影か伸びてるんだ?
まさかと思い振り向いて見えたのは爛々と輝く青い水晶の光だった