奪還作戦
次は19日予定
ヒナさんが復活した、一人称が『俺』の美少女だと思ってたらしい、俺っ娘っていうらしいね、助けてくれた人だとは思わなかったと改めてお礼を言われたが運んだだけで大したことはしてないからね
雑談してたら、赤い鈴から音がなった、陽動班が配置に着いたみたいで赤い手鏡にバルカンさんが映ってる
クエストに向かおうとしたら、シロから追加で装備を渡された
街中でフーを呼び出せないからって耳つきフード?を用意してくれた、普通のフードだと同化した時に耳が擦れてくすぐったいのが耳より一回り大きいフードで擦れないようになっている、フードはマフラーのように長く頭から肩を通って腕、手までの長さになってる、手には肉球まで再現と凝っている
『使わないときは垂れてる腕を折り畳んで耳部分にいれてね』
「ありがとう」
素早くフーを呼出し同化して耳つきフードを被る、、、ちゃんとフードの中で耳を動かしても大丈夫だ
「ヒナさん、城の中でね」
状態異常料理を作るから俺は商人班のメンバーになってる、だからヒナさんと別れて商人班と合流しないと
『また後でね』
ヒナさんは潜入班だから俺達が敵を油断させてから抜道を通って親玉を倒す今回の作戦の鍵になる
ヒナさんと別れて街の外に出て目印の大きな木までやって来た、基本的に会話は商人さんに任せる、そばでぽややんとしてれば良いらしい、俺のメインは状態異常料理の最終調整だからね
それは良いんだけど、変装するのに都合が良いからと女装している、、、商人の娘ポジションらしいんだけど何処のパーティーにいくんですか?ってくらいのライトブルーのドレスを着させられた、これも作戦と我慢するけどあんまりだ
バルカンさんが上手く敵を誘い出せるように囮の人形を配置につかせた連絡が来たので商人隊は城に向かってくれと指示が来たので移動開始だ
『ーというわけなんですよ』
「へー、じゃあコレなんかどうですか?」
移動中に暇だったからと商人さんといろいろと世間話をした、覚えきれなかったけどね、領民想いの貴族の話とかあそこの貴族は権力を掴むのに躍起になってるから気を付けろとかやり手の商人さんの情報はすごかった、、、お返しに自分用のウサギのシチューとか蜂蜜クッキーを渡した
商人さんの話では、ここら辺は豆料理が人気らしい、焼き豆とか茹でただけの豆とか、豆なら飛ぶように売れるみたいしかもあまり手を加えないでだから手を加えたらどうなることやら
『そろそろですね、では私に合わせて下さいね』
「わかりました」
城が見えてきたから、娘のふりをしないとな
そこまで高くはないけど妙に厚さがある城壁の上にある櫓からだろうか、何かされてるのか圧迫感を感じる、嫌な汗をかいたような落ち着かない
『どうしましたか?』
「たぶん、あそこから何かされたと思うけど、、、何か感じませんか?」
『?、、、私には何も』
まさか作戦がバレてるとかじゃないよね、、、不安を感じるけども馬車は城へと向かう搬入口みたいなところについてしまった
『ん?お前たちは、何だ』
『いつもの品を届けに来たのでサインをお願いします』
商人さんが守衛に物資の数と説明をしていく
『ご苦労、いつもの場所で降ろしてくれ』
怪しいところがなかったからか通してくれるようだ、守衛がこちらをながめているのか顔から胸、足へとへばりつくような不快な視線が絡みつく
「………」
なるべく表情に出さないようにして守衛を見る
『さっ、行くよ』
商人さんが気づいて割り込むようにして守衛の視線から守ってくれたよ、うなずいて中に入る
「あの守衛ってもとからいる人ですか?」
『はじめてみるやつだな』
乗っ取った敵の一味なんだろうね




