リルーム 2
行きだおれた人を拾うというハプニングはあったものの、第2エリアのリルームに無事についた
商業国家エリシクールの人口は50万、プレイヤーは8割ほどでリルーム他4つの都市があるらしく、リルームにいるのは大体10万人になるようだ
リルームをぐるりと囲んだ壁を見ながら町に入るための列に並んでいる間に説明してもらった、拾った人はまだ目が覚めてないから荷台で寝ている
しばらくして俺達の番になった、手続き料金は滞在目的で変わるらしく俺達は小銀貨1枚の第2エリア共通の入国証、拾った人は銅貨2枚のリルームだけ有効の証にした、、、インベントリにあるのか荷物何も持ってなかったからね
『………これは!!』
『おい、どうし………』
問題なく通過できると思ってたんだけど、荷台を確認していた人がフーを見つけて騒ぎになってしまった、固まった人の後ろから覗き込むように見た人も固まる
「この子は相棒ですけど、何か問題ありますか?」
フーが警備の人をすり抜けこっちにきたので抱えながらきく
『幼竜様が相棒?………いや、しかし………』
警備の人達が集まって何か話しあってる
『………DDOってペットいたっけ?』
『テイマー………じゃないの?』
『………子犬みたいだけど』
こっちをみてるパーティーの声も聞こえる、子犬ってことでとおすかフーにお願いしたらうなずいてくれたので大丈夫だろう
『ちょっと領主館の方まで来てもらえますか?』
「わかりました」
警備の方達の話しあいが終わったのか責任者らしき人が聞いてきた、有無を言わさずって感じではないだろうから拒否権はあるんだろう
領主館に行くことにはなったけど町に入れた、サイレイクではほとんど見なかったプレイヤーがたくさんいる
『大通りから少し外れた所に、お店あるから荷物降ろしてから行きましょ』
リルームにもお店あるんだね、持って来た荷物はてっきりどこかに売るのかと思っていた
リルームにあるというシロの店に馬車を止めて、中に入り店の人に荷降ろしを指示して領主館へと向かった、話が通っていたのかすんなり広い部屋へと通された
『お前らが幼竜を連れてるんだって?』
部屋の中に入るといきなり声をかけられた、、、声をかけられた方を見ると日に焼けて少し色黒の野性味溢れる笑みを浮かべた男がいた
彼がリルームのトップなのかな?獲物を見るような目でみられて居心地が悪い
『お客さんに、威圧しないの!』
『っと悪かったな、、、俺は【フォースター】のユリウスだ』




