表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dragon dive online  作者: 桜桜桜
暴走編
30/143

ドラゴンプリンセス

?????


(あれっ?ここはどこだろう?)


気づくと暗い場所にいた、そばに城みたいなのが見える、はじめて見るはずなのに知っている気がするわね


『まったく、リズは遅いわね、、、せっかく抜け出して来たのに、、、』

(え?どういうこと)

考えていたら身体がかってに動き、不満をいいだした、視線が下にいき視界が歪む


『姫様、遅れて申し訳ありません、、、って泣いてますか?』

(姫?)


『泣いてるわけないじゃない、リズは変なこと言うのね』

くるりと、リズと呼んだ子に背中を向けると涙を拭う

『姫様?』

『時間なくなってしまうわ、行きましょう』

心配するリズに泣き顔を見られないようにと、いつもの場所へと移動する


(この道も、見覚えあるわね、、、確か湖があって、、、)

しばらく無言で歩いていると湖に着いた


『じゃあ、リズお願い』

『わかりました、でもお母様ほど上手くはできませんよ』

(このリズって子、リーゼに似てるかも)


『リーゼロッテ様は水龍なんだから上手いのとうぜんじゃないの』

『姫様に様付けで呼ばせたなんて知られたら、お母様に怒られてしまいすよ』

リズは苦笑いしながらも術の準備に入ったようだ


『リズだって“リーゼロッテ”でしょう、様がないとどっちの事かわからなくなるわ』

『私の事を“リズ”と呼んでいいのは姫様だけですから』

その答えを聞いて嬉しそうだ


ちょうど術が完成して湖から光が溢れはじめる、リズの魔力を与えられた水精となってふわふわと漂い幻想的な光景だ


(クリエイトとは違うわね)


『私にも使えたら良いのに』

『龍神様と銀龍様がいるから、姫様が覚えなくてもいいのではないですか?』

覚えなくてもいいんだろうけど、私にも使えたらとは思う、使ってみたい


『今日もありがとう、リズ、、、自信なさそうにしてたわりには完璧じゃないの』

『この場所だけですよ、私の祝福が上手くいくのは』

しばらくながめていたが水精が精霊へと戻ったのか、月明かりだけの湖へと戻った


(何か良くない事が起こったような、早くこの場所を離れないと)


『月がキレイですね』

『ええ、とても、、、でもそろそろ時間ね』

いつまでも、こうして淡い月明かりを反射する湖をみていたいと思う


『今日は姫様にお渡ししたい物があったんでした、受け取ってもらえますか』

『何かしら?』

『なかなか上手くいかなくて、少し遅れてしまい申し訳ありませんでした』

そういってリズは腕輪を取り出した、まん中に青い宝石があり左右から天使が支えるような意匠が凝らされた腕輪、青い宝石は優しい感じがする


『ありがとう、大切にするわ、、、お父様やお兄様に自慢出来ないのが残念ね』

リズの祝福が見たくて、こっそり城を抜け出したのがバレてしまう


(思い出した、これわたしの記憶なのね)


ふいに月が隠れてあたりが暗くなる、近くに何かが落ちてきた


『……!!』


フシャー


口から空気を漏らしながら、落ちてきた怪物は触手のようなものをリズに向かって伸ばしていく、リズは気づいてない


とっさにリズをつきとばしたのだけど、捕まってしまった


『ひ…め…さま』

『逃げて、、、リズ、早く!!』


何が起こったのか、理解できないでいるようだ、捕まった私を見て茫然としてるリズに強めに声を掛ける


『お父様たちに知らせて』

躊躇うリズにお願いして、報告に走ってもらう


フシャー


城に向かうリズをみながら、私は怪物によって左右に引き裂かれた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よかったらこちらも 幻獣退治
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ