水星のスフィア
スフィアさんは俺たちより先行して出発、西側からゴブリンを抑えてくれているはずだったんだけど、なんでここにいるの?
「スフィアさん?」
『何?』
『なんでここにいるの?』
ミラナイス、聞きたいこと聞いてくれたよ
『なんかね、変な跡見つけて辿ってたらゴブリンが飛んで来てね、目の前で倒れたから、、、何がゴブリンにダメージ与えて飛ばしたのか確認に来た?』
スフィアさんは疑問系で話す人なのかな、そしてみんなして俺みないでくれるかなぁ、犯人俺だけどさ
「ごめん、とっさに魔術当てたんだけど、飛んでっちゃった」
『いいよ』
普通に答えてくれた
『………ゴブリン』
『スフィアさん西側にゴブリンいなかった?ゴブリンの巣みてきたんだけど移動はじめたみたいで』
『いたよ、たくさん』
『西側行ったのか、ゴブリンキングは?』
巣から手下全部連れて出たならクイーンじゃなく、キングってことらしい
『いなかったよ』
『南側ってことですか?』
『西側で会ってないって可能性も『無いよ』…』
「ん?」
『朝からゴブリン退治してるけど、こっちのゴブリン全部倒した』
『え?』
『千くらいかな?』
Aランクになると余裕なのかな?スフィアさんの雰囲気は余裕そうにみえる、聞いてみたらスフィアさんは星魔術という強力な攻撃ができるそうだ、あとシロに作ってもらった愛剣フロッティーが強いらしい水と光を集めて鍛えた細身の剣
『そう言えば、変な跡見つけたってなんなの?』
『なんて言えばいいのかな、重い球が転がった感じ、ずっと続いてるの』
ゴブリンもいないし、西側も安全になったというから謎の跡とやらを見に行くことになった
『ナニこれ』
『ねー、変でしょ』
少し歩くと目的の場所にたどりついた、重い物が転がったみたいに地面が凹んでる、凹みの部分は5、6人並んだくらいの幅だ
「これ南から北に向かってるね、横の部分から考えるとかなり速いよ」
地面を調べてたら地面の凹みを作った何かが巻き上げた土が凹みの外側にあるのを見つけた、ゆっくり移動したなら遠くまで飛ばないはずだ
『北は竜山しかないからな、ゴブリンに他の地方に行く転移陣は使えないだろ』
『街の方確認してから竜山だねー』
スフィアさんと同じ結論になった、街の安全優先で南側確認、ゴブリンいないなら竜山へ向かうということになった
『シロが謎のモンスター倒して、そのままゴブリンキングも他のゴブリンも倒したんじゃないか?』
ゴブリンにあうことなく凹みに沿って移動していた
『全然ゴブリンいないもんね、竜山にいったんでなければ、、、』
『街に着いて見ればわかりますよ』
GGYAaaWー
『………!!』
『聞こえた?』
気配察知の反応無かったから、反応外に何かいるみたいだな、一番気配察知の高い人でもわからない
『あれじゃない?ジャイアントゴブリンより大きいけど、、、』
何か黒いのが見えたらしい、気配察知に反応する距離らしいんだけど、気配察知の派生で覚える探知じゃないとわからないのか別の理由があるのかということだ
『謎のモンスターって大きいんだっけ?速いとは聞いたよな、、、っておい』
謎のモンスターか、シロの反応がないのはやられたのか?いてもたってもいられなくて走りだす
『待って』
ミラの横を抜ける
『落ち着いて』
スフィアさんに捕まってしまった
『まずは防御の強化からです』
フィーネが四人に水流盾を掛けていく、渦巻く水の盾が出現する、俺とフィーネは装備効果で常時発動しているからかけなくていい
『じゃあ、行くよ』
スフィアさんを先頭に俺たちは急いで向かった




