東の森 シロ
ハインツの組み立てたローテーションの中に私は入って無かったんだけど、状況が悪いみたいだから私も協力することを提案した
『良いのかシロ?』
『気にしないで、このままじゃ不味いんでしょう?、、、ついでにポーションの材料とか集めて来るわよ』
今は生産活動メインだけど、昔は前衛だったから戦闘も出来るんだから
『すまないな』
『本当なら、“招集”をかけたって良いのに、使わなかったでしょ、、、それに私の性格知ってるでしょ』
Aランクに協力を要請できる権利がギルドにはある、Aランクを遊ばせておくわけにはいかないからだ
ハインツは生産職のAランクを討伐ローテーションに組まなかった、討伐隊が抜かれた時の街の防衛として残したかったにしても協力要請くらい出しても良かったのにとは思う
『行って来るわ』
まだ何か言いたそうなハインツより先に出発の挨拶を済ます
『頼んだ』
背中にかかるハインツの台詞にふりかえることなくサイレイクを後にした
ポーションの材料を集めながらゴブリン討伐、上位種だけすぐに始末して指揮出来なくすればたいしたことなくなる、連日の討伐である程度連係が出来ているので、探知で奇襲をかけていくつか部隊を叩いた所で休憩、そろそろ帰還しよう
『リューイには戦闘させてあげたかったな』
魔術の才能のある銀髪の女の娘のような男の子、本人は女に見られるのを嫌がってはいるが、すぐ割りきるから実は楽しんでいるのではないだろうか
暴走のせいでリューイはまだ戦闘出来ないでいた、私と一緒なら経験を積ませてあげれたんだけど出発より前に会えなかった、前もって言ってなかったから仕方ない
探知がゴブリンの集団を捉えた、数は14、一緒にいるメンバーに合図を送って陣形を整える
ゴブリンとの間に地魔術で落とし穴を作り、弓隊に合図を出すと同時に上位種の位置を確認する
魔法使いタイプがいたので近付く、いいタイミングで弓隊の攻撃が届きゴブリンどもが慌てる、3体倒れたのが見えた
手斧を持ったゴブリンが落とし穴にかかり、さらに混乱したようだ、射程に捉えたゴブリンメイジにペンデュラムを振るい首を飛ばす、腕は落ちて無いようね
落とし穴の側までいきインベントリから油を撒き火をつける、いきなり火柱があがったことと上位種を失ったことでもう統制もなにもないゴブリンを倒すだけだ、後6体
『!?、みんなさがって、何か来るわ!!』
追撃の指示を出そうとした時に探知が別の敵を捉えた、後退の指示に変えた、ものすごい速さでこちらに向かって来る、この速さはゴブリンじゃないわね
急いで防御体制を整え、魔術で防御強化が完了するのとソレが姿を現すのが同時だった、見るからにヤバそうな気配を感じる、黒い靄のようなものを纏っているから正体がわからないけどゴブリンでは無さそうね
『私が抑えるから、みんなは逃げて、、、』
『でも』
みんなを逃がそうと、一瞬意識を後ろに戻した隙を逃さず身を低くして滑るように踏み込んできた
『くっ……』
間一髪でペンデュラムを巻きつけることに成功したけど、凄い力で顔が歪む
『……すみません』
今のやりとりで自分達がいても邪魔になると判断したのだろう、逃げることを選んでくれたようだ
『させないわ!!』
背中を見せた隊員を襲おうとしている、コイツは全員同時に相手してるつもりのようね
タイミングよく離して、バランスがくずれた隙に距離を開けながらインベントリから札を出して腰に装備してる銃を抜く
速さもある、力もある強敵、だけどね、みんなが逃げきるまでは止めてみせるわ
名前:シロ
体力:4+10(160)
攻撃:4+16(46)
防御:4+30(110)
魔力:14+20(108)
ギルドランク:A
装備:水鋼のペンデュラム、魔導銃、水鋼の衣、水鋼の腕輪、水鋼のグリーブ、三点ボーナス:水鋼玉、毒無効、麻痺軽減、水耐性(大)
スキル装備10/10:神鞭技498/600、水流術180/200、大地術150/200、陽光術168/200、大魔弾726/999、合成術236/400、魔力操作892/999、鑑定眼999/999、探知541/600、神速9/200
スキル欄:鞭技999/999、水術999/999、地術999/999、光術999/999、気配察知999/999、観察眼999/999、加速999/999、調合999/999、鍛冶999/999、神鍛冶19/600、投擲345/600、錬金術999/999、裁縫62/100
魔弾はボーナス加点分2倍で計算
計算間違えてない、、、はず




