ロラン小隊
『えーと、75㎜砲の100㎜!?』
フィールドボスのマンモス型機械獣を女性軍人さんと討伐した。大技の準備で鼻を回し始めたところに“水球”をぶつけ、フーの投石でマンモスの足を砕き動きを止めた。態勢がくずれたところに、タイミングよく軍人さんの雷弾がマンモスの眉間を撃ち抜いた。
長距離狙撃を成功させる腕は凄まじい。濡らして通りをよくおかげか低確率の麻痺もかかった。
動けなくなったフィールドボスに車から脱出した部隊もここぞとばかりに反撃してフィールドボスは瞬く間に爆散した。
それなのに討伐の報酬までもらってしまっていいんだろうか?と少し横取り気味になったことの罪悪感を感じてはいた。しかも普通の倍近い長さの素材データをもらっている。
『協力感謝する、えーと………私はロザリー、見ての通りスナイパーよ』
「リューイ、後衛よりの術師?かな………こっちは相棒のフー」
『フーだよ』
重そうな銃を背中に担ぎながら、さっきほどのスナイパーがやって来て自己紹介を交わす。桃色の髪で色白の女性はロザリーさん
『うわーん、ロザリー助かったよ~、怪我してない?』
『平気よ、ミミ』
ライムグリーンでツインテールの小柄な少女?がロザリーさんに飛び込むようにして抱きついた。ロザリーさんが髪を撫でながら
返した名前はミミさんだね。
『ノエルが避け損なうのが悪いんだぞ』
『いいや、お前の方が悪いねジェラール』
『二人ともいい加減にしろ』
ミミさんに少し遅れて、男性三人がやってきた。二人は口論してるようで、止めようとしてる背の高い人が少し疲れている感じだ。
背の高い人が俺に気付いて一人離れてこちらに向かってくる。
『ボスの態勢をくずしてくれて助かったよ、礼を言う』
「たまたまですよ、どちらかというとこの子の方が凄いんで礼ならこの子に」
『フー、えらい?』
背の高い人がフーの頭を撫でると、フーは気持ち良さそうに目を閉じた。
『あぁ助かったよ、このあと特に予定ないなら少しつきあってくれないか?』
「いいですよ」
『俺はロラン、このパーティーのリーダーをしてる』
「リューイです」
背の高い人、ロランさんに差し出された手を握り挨拶を交わして、ロランさんについて行くことになった。




