浮遊島争奪戦 4
キリがいいところ探してたら、いつもより文字数多くなりました。
ギルド戦が防衛サイドで開始されてかなりの数を撃退した。最初のギルドにうまい具合に散らされて薄くなった防壁を攻められた以外はピンチらしいピンチはなかった。
『このままいってくれれば楽なんだがなぁ』
「今それ言うと、フラグっぽく聞こえるよ」
『デスペナがでかいみたいだな、うちはデスペナ二回のやつが少ないから総合力でいいとこっ!?』
数度目の撃退が成功して、わずかに減った耐久力が回復する。次ギルドの襲来を待ちながらロイドさんと雑談してると砦全体を揺るがすような振動が発生してバランスを崩した。
「いったい何が!?、モニカ大丈夫?」
『ありがとうリューちゃん』
振動で倒れたモニカを助け起こしながらモニターを見渡すと煙があがる壁が映ってる場所があった、あれは2番エリアだ
『何があった、返事をしろ………っく、ダメか』
『エリア2の耐久力が半分切ってます』
『なんだって!?一撃でか?』
『もう一度同じところに攻撃されたら』
『わかってる………やむを得ないか、防衛コマンド鉄壁、エリア2に使用』
機械的な音声が防衛コマンドの使用確認を復唱、スクリーンに効果秒数が表示された。時間にして30分くらい。
『鉄壁は一定時間攻撃を受付ない変わりに、使用エリア以外の耐久、防御ダウンする諸刃のスキル。しかも効果中は他の防衛コマンドが使えなくなる』
すでに発動している会話用のスキル効果はなくならないらしいが防衛コマンド用のポイントを全部使うので他の効果を新たに発動することが出来ないようだ。
「俺達はどこにいけばいい?」
『それなんだが、どこを探しても敵が見当たらないんだ』
「どうゆうこと?」
『映像、出してくれ』
振動があった時のエリア2の様子が映し出された。槍のようなものが飛んできて壁に刺さって爆発、刺さる前にエリア2を担当していたギルドメンバー2人を生きてるかのように軌道を変え槍が貫いていった。
『見ての通り、変な槍が爆発してダメージを受けたのはわかったのだが、敵がレーダーの射程外にいるのか映らない』
敵が見当たらないんじゃ、動きようがないね。
『攻撃コマンドを使ったとは思うけど、威力が半端ないですよ』
『軌道変えたからわからないが、あっちからきたなら、右か左かだな』
『指示通り他のメンバーはさがらせました』
槍による攻撃が陽動だった時のためにギルドメンバーをさがらせ他の場所を警戒、ヤバそう場所にはノーデス組が向かう感じなんだけど左右どちらからくるのがわからない。
『どっちだと思う?』
「マップを見る限り右からじゃないかな」
『どうしてそう思う?』
「左の方が木とか障害物が多いから、あの変な槍を使い辛そうな気がするよ」
『逆に隠れながら近づけるんじゃないか?』
「かもね、ただあれ以来攻撃がないのが気になるよ………隠れて近づくなら最初の攻撃が余計じゃない?」
レーダーに映らない長距離から攻撃をしなくても近づいてから攻撃すればいいんだしね。長距離攻撃で決めるつもりなら、次の攻撃がないのが不自然だ。
例えば攻撃コマンドを使用してないただの槍だったら?さっきの攻撃は自分の居場所を教えただけでこれから攻める場所を教えたただけ。それなら次の攻撃がないのも納得できる。
砦攻めよりも対人戦が好きな戦闘狂で、先ほどの攻撃で強者を一ヶ所に集めさせれば探す手間が省けるとか考えたんじゃないだろうか?
エリア2にくるには右から回り込まないといけないので、おそらく右からくると思う。
移動しながら右から来ると思う根拠を説明した。
『なるほど………他の場所にいまだに敵影ないのはソロだからか、ギルド戦に一人で参加する戦闘狂………凄まじい火力を持ってるとなると、嫌な予感するな』
「心当たりあるの?」
『あぁ、イベントランキングで名前を見たからな』
「知ってるひ『レーダーに敵影です!!』」
ようやく敵影が映ったらしい。
『位置は?』
『エリア2、真っ正面。数1って………コイツは!?』
どうやら姿も映ったらしい、報告を危機ながらすぐ隣のエリアへと向かう。
『相手はレイです』
『やはり………』
イベント個人ランキングトップ、2位以下を大きく離した異常なポイントを叩き出したプレイヤーが相手のようだ。




